英雄のいない世界で生まれた俺は   作:夕映えの戦士

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お久しぶりでございます。いろいろあって失踪しておりました。完結はするつもりですので応援していただけるとありがたいです


9話

「へ〜。ここがストレイジの本部か」

 

俺は車に乗せられ、ストレイジの施設に連れてこられた

 

「そういえばあなた人間の姿に変身できるのね」

 

「宇宙ではいわゆる人間の姿をした種族が多い。だから人間の姿に変身するのはほぼ必須の能力だ。それに種族によってはかなり嫌われていたり、特殊な能力を持つが故に差別されるものもいる」

 

「そういうのは地球だけじゃないのね…」

 

女性隊員は少し悲しそうな表情を見せた

 

「まあ、宇宙には様々な種族がいるから地球程はそういった事象は少ないがな」

 

話しているうちに1つの扉に辿りついた

 

「ここが司令室よ」

 

扉を開けると思ったよりも普通のオフィスのような部屋であった

いくつかのデスクが置いてあり、資料が積み上げられている

 

「ヨウコ先輩お疲れ様です」

 

「お疲れ様」

 

「ハルキとユカもお疲れ。ハルキ、報告書は進んでる?」

 

「押忍。順調です。そういえばそちらの方は?」

 

「あれ?こないだクゼくんといた人じゃん。どうしてここに?」

 

2人が質問をすると、先程俺たちが入ってきた扉からジャグラーが入ってきた

 

「みんなお疲れ。ヨウコ、そいつがさっき無線で報告していたやつか?」

 

ジャグラーがこちらを向いて目配せしてくる

おそらくジャグラーの正体は割れていないから話を合わせろということだろう

 

「はい。先日から度々私たちの前に現れていた宇宙人です」

 

「「宇宙人!?」」

 

知らされていなかった2人は驚きの声を上げる

 

「ねぇヨウコ!それってホントなの!?サンプルを採取しなきゃ!」

 

オオタさんはピンセットを構えながらこちらに迫ってくる

 

「ちょっと待ってくださいユカさん!ヨウコ先輩、そいつは危なくないんですか?」

 

「俺にあなたたちに敵対する意思はない。俺の条件を飲んでくれるならね」

 

「条件?」

 

「この姿ではあれだろう」

 

俺は怪人態へと姿を変える

するとハルキとオオタさんは驚いた

 

「本当に宇宙人なのね」

 

そう言いながらオオタさんは目を煌めかせ、俺の身体から皮膚のサンプルを取ろうとする

 

「多分無駄だぞ。俺は一応地球人だからな。こっちの地球人の身体の構造が向こうと違うなら話は別だが」

 

「地球人!?それに向こうの地球って?」

 

「宇宙ってのは無数に存在する。パラレルワールドって言った方がわかりやすいか?俺は別の宇宙からやってきた」

 

「じゃあ地球人って言うのはどう言う意味?そっちの地球人はそんな能力を持ってるの?でも構造は同じって…」

 

「そういう訳じゃない。ただ後天的にこの力を身につけただけだ。もういいだろう。条件を言わせてもらう。それは俺の監視をしない事と邪魔をしないことだ」

 

「邪魔?」

 

「俺はとある依頼でここを訪れた。それを完遂すればこの星を出ていく。もちろん君たち地球人へ危害を加えたりするつもりはない」

 

「本当に信用できるの?」

 

「こないだギルバリスの攻撃から守ってやったろ?それに今日だって朝倉リクの救出に協力したし、そっちのヨウコさん?も攻撃から守った。これらの事実は信頼に値しないかな?」

 

「でも、前にZ様に攻撃したのは…」

 

「別にこの星の文明に影響を与えたわけではないだろう?なんだったらあのウルトラマンの方がこの星に影響を与えていると言っても過言じゃない」

 

「どう言う意味?」

 

「あいつが来たことで本来ここに来ることのなかった怪獣が多数出現している。もちろん奴によってお前たちが救われて来たことは多いだろうが本当は地球人の手で乗り越えるべき相手だ。それをあいつは倒してるんだよ。ある意味じゃ文明の破壊者だろ」

 

「それは…」

 

ハルキが言いよどむ。ウルトラマンと融合しているのだから少し思うところがあるのかもしれない

 

「そこまでだ。この件に関しては俺が何とかしておく。それとこの件は公表すればかなりの混乱を与える可能性があるから口外はなしだ。それじゃあ、みんなそれぞれの業務に戻れ」

 

「「「了解」」」

 

そういうとジャグラーは俺の耳元に近づいた

 

「ちょっとついてこい」

 

そう言うと俺を廊下に連れ出した

 

「お前何つかまってんだよ…」

 

「仕方ないだろう。確かにあの場から立ち去る方法はいくつかあったが変に目を付けられる方が厄介じゃないか?」

 

「それもそうか。そう言えばお前さんの出生について興味があるんだが、どうやってその力を得たんだ?正直サイコキノあたりの生まれだと思っていたから気になっちまってね」

 

「多分知ったところであんたが欲しい情報は得られないですよ。それよりもいい情報を教えますよ」

 

「なんだ?」

 

「近々ブルトンがこの地球に出現します」

 

「なぜわかる?」

 

「俺の追ってるやつにさっき奪われたんですよ。隕石は二つとも奴の手の内にある。できれば俺はブルトンを手に入れたい。協力してくれませんか?」

 

「そいつは多分無理だな。俺はここにいる限り自由には動けねぇし、Z の奴が協力するとは思えない」

 

「おい、わかってるのか?ブルトンを下手に倒したら…」

 

「わかってるよ。こっちにも考えがあるんだ。それにいざとなりゃあこいつで俺も加勢する。それにお前だってアレが出てきたらうれしいんじゃねぇのか?」

 

ジャグラーは黒いZライザーを取り出してそういった

 

「下手すりゃこの地球が滅ぶぞ。全くジャグラスジャグラーさんはさすがだねぇ。まあ今日のところはお暇させてもらうよ」

 

「じゃあな」

 

俺はストレイジを後にした

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