比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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お次は中距離編となります。

どんなウマ娘が出てくるんでしょうね?


模擬レース!(中距離編)

八幡side

 

 

休憩が終わって次は中距離部門になる。正直このレースが1番の注目だろう。何せ、長距離も走れる奴もいれば、マイルもいける奴も居るだろうからだ。短いタイプの中距離タイプも居れば長いタイプも居る。両方使いも居ると聞く。

 

さて、このレースで俺の知ってるウマ娘はエアグルーヴ、タマモクロスの2人だ。エアグルーヴは一目見た時からかなりの素質を感じさせる雰囲気があった。恐らくこのレースでは断トツだろう。まぁ他のウマ娘は知らんからこんな事が言えるだけだが。

 

タマモクロスはまだ分からん。実力があるのは確かだ、だがそれがどんな風に表れるのかが未だ予測できない。だがオグリと仲が良い事からしても、相当な実力なのだろう。

 

 

オグリ「次はタマが出るのか……目立った応援はしてやれないが、心の中で応援はしておこう。同じ芦毛の仲だからな。」

 

八幡「なんでもいいが、お前はどうして此処に居るんだ?」

 

オグリ「む、ダメだったか?」

 

八幡「いや、ダメではないが………」

 

オグリ「ならば一緒に見ていてもいいだろう?」

 

 

何故かオグリが俺の隣に陣取っている、飴を舐めながら。この娘は飴をやった時から妙に親しげにしてくるな……怪しい奴にホイホイついて行かないか心配になってくる。

 

 

オグリ「トレーナー、めぼしいウマ娘は見つけたのか?」

 

八幡「それは全体を通してか?それともこのレースでって事か?」

 

オグリ「………全体だな。まだ2部門しか走ってないが、トレーナーなら決めているのではないかと思ってる。」

 

八幡「………短距離ならサクラバクシンオーかマルゼンスキーだ。マイルならフジキセキとお前だ。」

 

オグリキャップ「む、私か?」

 

八幡「あぁ、お前の脚のバネは異常なくらい強い。それこそシューズが1600m走ってダメになるくらいな。俺はその脚、間違いなくGI級だと思ってる。シューズも特注のを注文して、より頑丈な物にしないとダメなくらい良い脚をしている。」

 

オグリキャップ「……そう褒められると悪い気はしないが、照れ臭いな///」

 

 

照れるなよ、こっちが恥ずかしくなるだろうが。

 

 

オグリ「そろそろみたいだ。トレーナー、準備をしておいた方がいいぞ。」

 

八幡「言われなくても準備は万端だよ。てか、俺はまだ………いや、もういいわ。」

 

 

ガッコン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容としては……まぁ、かなり強弱のある感じだったな。中距離とはいっても2000mだ、距離的には当たらずも遠からずって所だ。

 

1レースで1着だったサイレンススズカ。あれはスゲェ。あんだけ逃げてるのにスピードが全く落ちてねぇ。スタミナというよりも速度維持能力が高いおかげで脚を長く使えるんだろうな。あれは他のレースで対立したとしたら脅威だな。

 

2レースはタマモクロス。オグリが勧めるだけはあるな。追込からの直線一気は目を見張るものがあった。しかも外を回してから一気に、だったからな。余計にインパクトを感じた。

 

3レースは予想してた通り、エアグルーヴだった。というよりも、4コーナーから既に先頭だったし、勝負にすらなってなかった。それにタイムもこれまで測ってきた中で最速タイムになってる。これも育て甲斐がある。

 

 

2着

1レース:アグネスタキオン

2レース:エルコンドルパサー

3レース:ダイワスカーレット

 

注目

グラスワンダー

スペシャルウィーク

 

 

まぁこんな所だな。エアグルーヴが1番目立って見えたよな………勝ち方も1番映えてた。計算してるっていうのもあるが、強い勝ち方もしてた。

 

 

オグリ「どうだったトレーナー?」

 

八幡「………中距離ではエアグルーヴかサイレンススズカだな。どちらを選ぶかって言われたらエアグルーヴを選ぶ。」

 

オグリ「むぅ、タマは選んでくれなかったか……残念だ。」

 

八幡「確かに最後の直線は目を見張るものがあったが、アイツ途中で掛かっただろ?持ち直したのはいいが、俺にとってはマイナスポイントだ。何かに触発されたんだろうが、アレは致命的だ。」

 

 

掛かりは体力を余分に持って行かれる。短距離ならまだしも、距離の長いマイルや中長距離ではそれが致命傷になる事だってあるからな。

 

 

エアグルーヴ「見ていたか、私の走りは?」

 

八幡「ん?おぉ、エアグルーヴか。お疲れさん。人並み程度の言葉しか贈れないが、良い走りだった。中距離では間違いなく1番の走りだった。」

 

エアグルーヴ「当然だ。私は【女帝】として、全てのウマ娘の理想を体現する為に走っているのだ。この程度、余裕でこなせなくてはな。」

 

 

………だからなのか、コイツがこんなにも強いって思えるのは。相当なプレッシャーなのだろう。その中で走ってるんだ、緊張は他のウマ娘の比ではないな。

 

 

エアグルーヴ「何だ、何を見ている?言いたい事があるのならハッキリ言え。」

 

八幡「いや、なんつーか……なんて表したら良いか分からんが、まぁ、アレだ………綺麗だと思った。」

 

エアグルーヴ「なっ!!?き、貴様は突然何を言うかっ、このたわけっ!!いきなり異性を口説く奴がいるかっ!!」

 

八幡「いや、だから言っただろ?なんて表現したらいいか分からんって。お前の在り方が綺麗だって思っただけだ。」

 

エアグルーヴ「ならば最初からそう言わんか、バカ者っ!!紛らわしい事を言うなっ!!」

 

 

俺、そんなに怒らせるような発言したか?でも尻尾は振ってんだよなぁ………コレどっちの感情が正解なんだ?これってやっぱ照れ隠しか?

 

 

オグリ「トレーナー、私もさっき褒められたのは嬉しかったぞ。」

 

八幡「お前は黙って飴舐めてろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




オグリの天然、上手く出せてたかなぁ?

エアグルーヴのデレ(?)、まだ早過ぎたかなぁ?

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