比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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遊びトレーニング

 

 

八幡side

 

 

オライエン「比企谷トレーナー、改めて感謝する。」

 

八幡「?急にどうしたんですか?」

 

オライエン「いや、君達のチームのおかげで学園の生徒達にも火が点いたのは気付いているだろう?ホームにも関わらずアウェーのウマ娘に負けたのが相当悔しかったのだと思う。今では打倒チーム・カペラに向けてトレーニングを重ねていると聞いているよ。」

 

八幡「そう思ってくれるのは非常にありがたい事ではありますけど、アルダンを除いた4人は走りが完成されているので、たとえホームであっても負かすのは難しいと思いますけどね……既に洋芝、特にアイルランドの馬バ場にも慣れつつありますし。」

 

アップル「成る程、今のチーム・カペラは水を得た魚……という事かな?」

 

八幡「平たく言えばそうなります。難点なのが、あの中で教えに長けているのがルドルフしか居ないって事ですかね……他は感覚派みたいなものなので。」

 

オライエン「つまり、走れば分かる………と?」

 

八幡「はい、特にラモーヌはそう言いますね。」

 

ファブル「君のチームは個性豊かな子が多いね。」

 

八幡「ええ、本当に。」

 

 

合同トレーニング3日目。つまりはアイルランドに来てから5日目……つまりは後5日だ。トレーニングでは主要メンバーの他にもミスターオライエンが担当しているウマ娘達も参加する事になったのだが、その全員が以前俺とライスがフランス遠征に来た時に渡した弱点克服のメニューを渡した事で走りが一気に改善された上に、今では重賞レースに出ていて勝ち星も上げているとの事。GⅠにも出ているメンバーも居るみたいで、走りを更に磨きたいとの事でトレーニングに参加している。

 

 

ライス「お兄様~、休憩終わったよ。」

 

八幡「ん、じゃあ次のメニューは……よし、じゃあ全員集合。」

 

 

俺が招集をかけて次のメニューの指示を出すんだが、きっと驚くだろうな……海外組は。

 

 

八幡「よし、じゃあ次に本メニューに入るぞ。次のメニューは………ビーチフラッグとハードル走だ。」

 

「………へ?」

 

クラウ「ビ、ビーチフラッグと……」

 

カーネギー「ハードル走っ!?」

 

八幡「そうだ。あっ、それを5セットやったら最後にちょっとした遊びやるからそのつもりで。」

 

「いやいやいや!!トレーナーさん、私達トレーニングしてるんだよ!?ハードル走は少し分かるけど何でビーチフラッグッ!?」

 

八幡「お前達の瞬発力を高める為だ。ハッキリ言うが、俺のチーム・カペラに比べるとお前達のスタートの反応はそんなに速くない。寧ろ遅いくらいだ。だからその感覚を養う為の2種目だ。」

 

クローネ「ですが私達の感覚ですと、そんなに大差が無いように思えるのですが?」

 

八幡「じゃあ試しにクローネと……アルダン、2人でやってみるか。」

 

アルダン「かしこまりました。」

 

 

2人と俺以外はスタートからゴールまでを見渡せる位置に移動した。微妙な空気を出している子も居るが、これで理解してくれるとありがたい。

 

 

八幡「じゃあ音が鳴ったらスタートの合図だから。」

 

クローネ「分かりました、よろしくお願いします。」

 

アルダン「お手柔らかに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコンッ!!

 

 

クローネ「っ!!?」

 

 

クローネ(そんな、速いっ!!)

 

 

結果は俺の予想通り、アルダンの圧勝だった。

 

 

オライエン「まさか……ここまで差が出るなんてな。」

 

「っていうかあの日本の子、音が鳴ってすぐに動き出してたよね?」

 

「うん、全然動きが違った………」

 

ルドルフ「分かってくれたかな?これが兄さんの言っていた事の証明さ。君達の走りは見させてもらった……自分の脚とよく対話をしているのがよく分かる。だがレースというのは開催している間だけで決まるものではない、自分が出走するレースを決めた瞬間からレースというのは始まっている……さっきも言った自分自身との対話は勿論の事、予想される展開、前年の走り、天候、ライバル達、それによって大きく左右される。よく1番の決め手になりやすいのがスタートだ、逃げを打つウマ娘にとっては少しの出遅れでも命取りになるだろう。我々のトレーナーはその少しの可能性を出来るだけ低くする為に、こんな遊びのようなトレーニングをさせてきたんだ。結果は今、見てもらった通りさ。」

 

八幡「んじゃ、皆にもやってもらうぞ~。あっ、最初は俺のチームとやってもらうからな。その方が自分のスタートは遅いって事を確認出来るだろうしな。」

 

 

その後はカーネギー達主要メンバー組とアイルランドの海外組とでビーチフラッグとハードル走を行ったが、チーム・カペラに勝てたのは1人も居なかった。

 

 

ーーー最終トレーニングーーー

 

 

「タッチ~!」

 

「わっ!?えっと~……あっ、パス!」

 

シービー「はい、受け取ったよ!」

 

ルドルフ「行かせないぞシービー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファブル「比企谷トレーナー、これもトレーニングなのかい?」

 

八幡「勿論。ボールを持ってる子が相手からマークされますので、タッチされる前にどう行動するかの判断力を鍛えます。勿論1人でボールを持って最後まで走り切るのもアリですよ。それにこの遊びも彼女達にとっては良い鍛錬になるでしょう。」

 

カーネギー「あぁ~またタッチされた~!」

 

「横の移動がどうしてもねぇ~!」

 

「後ろにも下がりにくいよねぇ~!」

 

 

アップル「……成る程、脚の使い方の応用や瞬発力も鍛えられそうだ。」

 

八幡「そういう事です。」

 

 

こうして5日目のトレーニングを終了した。

 

 

 




八幡琉、遊びトレーニングは欧州でも炸裂ですね!
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