比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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2人目

 

 

八幡side

 

 

9月へと入り、秋華賞まで残すところ1ヶ月となった。残りの2週間は本番に向けたトレーニングを行い、後の期間は調整をしながらという事にしている。エアグルーヴの調子は良くなりつつある。合宿では少し暑さにやられていたところもあったが、学園に戻ってからは徐々に回復して今に至る。恐らく来週くらいには本調子になるだろう。

 

とまぁ本番を控えた俺とエアグルーヴだが、トレーニングは順調に行えている。俺はもう1つ手を掛けている事がある。2人目のウマ娘の事だ、理事長に許可を貰ってから3〜4ヶ月経って全生徒を漸く見終えたのだ。時間掛かった………もうやりたくない。後は俺がスカウトしたいウマ娘の元へと行き、YESかNOを聞くだけだ。

 

 

エアグルーヴ「何をしているのだ?」

 

八幡「ん?2人目の担当書類の必要項目を埋めてる。相手が書いてすぐ出せるようにしておこうと思ってな。」

 

エアグルーヴ「……誰にするのか決めているのか?」

 

八幡「あぁ、決めてる。これからソイツに会いに行く予定だ。多分今頃は寮に向かっていると思うしな。そこで捕まえる。」

 

エアグルーヴ「まぁお前の事だ、断られる事は無いとは思うが、下手な事は言うなよ?」

 

八幡「分かってる。お前はこれから生徒会か?」

 

エアをグルーヴ「あぁ、少し作業をしてから帰る。」

 

八幡「あまり根を詰め過ぎるなよ?程々にな。」

 

エアグルーヴ「あぁ、そのつもりだ。」

 

 

そして俺達は部室を後にして、それぞれの目的地へと向かったのだった。俺は寮の少し離れた所でスカウトする予定のウマ娘が来るまで待機だ。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「そろそろか?結構経ったが、もう中に居るなんて事は無いよな?」

 

「トレーナーさん何してるの?」

 

八幡「ん?あぁいや、今とあるウマ娘を待ってるんだが、一向に現れなくてな。もしかしたら中に入ってるんじゃないかって思い始めてたんだ。」

 

「そうなの?じゃあ私が中に居ないかどうか、見てきてあげようか?」

 

八幡「良いのか?凄い助かる。名前は………」

 

「了解、ちょっと待っててくださいね〜。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

「トレーナーさん!寮の中には居ませんでした。」

 

八幡「そうか。ん、分かった。悪かったな、行ったり来たりさせて。」

 

「そんなのいいよ。トレーナーさんにはメニューで助けられてるし。最近は自分でも走れる幅が増えてきたなぁ〜って感じる時があるんだ。」

 

八幡「そうなのか、そりゃ良かった。」

 

「今度はトレーナーさんが直で教えてね!」

 

八幡「それはどうだろうな〜?エアグルーヴが浮気するなっていうかもしれんから無理かもな。」

 

「あはははっ、それじゃあね〜♪」

 

 

……中には居ない、か。

 

 

八幡「もう少し待つか。」

 

フジ「おや、誰かをお探しかなトレーナーさん?栗東寮の子なら私に聞いて欲しいかな。」

 

八幡「………そうだな、じゃあ特徴を言うぞ?高等部のウマ娘で青鹿毛の短髪、ウマ娘なのにイケメンで後輩に大人気。意外とイタズラ好きで手品が得意な栗東寮のウマ娘を連れてきて欲しいんだが、居るか?」

 

フジ「あはははっ!成る程、トレーナーさんのお目当てはその人だったんだね。うん、今目の前に来てよ。」

 

八幡「おぉ、いつの間に。」

 

フジ「ちょっと白々しいと思わない?」

 

八幡「悪い悪い、俺なりのエンターテイメントだから許してくれ。」

 

フジ「君はエンターテイメントを履き違えてはいないかい?それで!私に何か用かな?」アキレ

 

八幡「あぁ、率直に聞く。フジキセキ、俺の担当ウマ娘になって欲しい。お前をスカウトしに来た。」

 

フジ「え………」

 

 

そう、俺が2人目としてスカウトをするのは………フジキセキだ。

 

 

フジ「……どうして私なのか、理由を聞いてもいいかい?」

 

八幡「お前の走りに可能性を感じた、っていうのが最大なんだがもう1つある。合宿の時の夜の事、覚えてるか?」

 

フジ「うん、勿論。」

 

八幡「あの時の気遣い、それがお前を選んだもう1つの最大の理由だ。きっと俺でも気付けてなかったんだと思う、少し普段と違っていたんだろうな。あのハンモックで寝た次の朝なんて快調だったのを覚えてる。」

 

フジ「………」

 

八幡「当然走りでも期待をせざるを得ないのは俺もよく感じる。去年の模擬レースから始まって、フジの走りはそれなりに見てきたが、良い走りだって思ったしな。」

 

フジ「……けど私には分からないな。どうして会長やシービーさんを選ばないんだい?私よりも確かな才能があるあの2人をどうして選ばないんだい?トレーナーさんなら誘いを受けてるんでしょう?」

 

八幡「あぁ、ルドルフには模擬レースの直後、シービーにはほぼ毎日言われてる。だが俺はそれでもお前を選ぶ。決めた事だからな。それで、どうだ?俺のスカウト、受けてくれるか?」

 

フジ「君からの言葉はとても嬉しいよ。私も他のポニーちゃん達と同じ気持ちだったからね。」

 

八幡「っ!そうだったのか。」

 

フジ「うん。だから君からのスカウト、喜んで受けるよ。僕が見せるキセキで最高のレースを君に届けようじゃないか!」

 

 

こうして俺は、2人目の担当ウマ娘のスカウトに成功した。

 

 

 

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