比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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熱と不慮の事態

 

 

八幡side

 

 

エアグルーヴ『そうか………それで、本当に大丈夫なのだな?』

 

八幡「あぁ、大丈夫だ……だから一応、1週間分のトレーニングメニューはグループLANEで送っておくから、それを見てトレーニングをしてくれ。何かあれば連絡くれ。」

 

エアグルーヴ『………1人で平気か?』

 

八幡「大の大人に何聞いてんだよお前は。平気だ。俺の事は気にしなくていい。」

 

エアグルーヴ『……分かった。八幡、栄養のある食事をして暖かくして寝るのだぞ。夜更かしなど言語道断だからな。』

 

八幡「分かってる、そんな事しねぇよ。じゃあまた元気になったらな。」

 

 

はぁ………完全にやらかした。只今、俺は熱によって休みを取らざるを得ない状況に陥ってしまっている。俺自身、体調管理には気を付けている方だと自負している。だからそれなりに自分の身体の変化とかには敏感な方だから、なんかおかしいと思ったら原因とか調べて対策している……のだが、昨日はその対策が外れたのか、こうして熱を引き起こしてしまったってわけだ。メンバーにも体調管理の事は口酸っぱく言ってるのに、このザマじゃ面目丸潰れだな。

 

 

八幡「今は自虐してもどうにもならねぇし、早く治さないとな……とりあえず出来る範囲でやる事やるか。あっ、メニュー送らんと。」

 

 

八幡sideout

 

エアグルーヴside

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

エアグルーヴ「……っというわけだ。八幡は熱によって数日間の間はトレセン学園に来られないのは説明したが、グループLANEにメニューが送られてきているから、それを見ながらメニューを遂行していく。」

 

フジ「朝に八幡さんを見かけなかったのはそれが理由だったんだ……大丈夫かなぁ?」

 

ライス「うん、ちょっと心配………」

 

モーリス「大丈夫でしょうか、トレーナーさん?」

 

エアグルーヴ「私も心配ではあるが、我々学生の本分である学業は勿論の事、レースを疎かにするわけにもいかん。今は八幡が無事に学園に復帰してくれる事を祈って待つしかあるまい。」

 

アルダン「ではトレーニングが終わった後にでも、チームの皆で兄様の家に伺ってお世話をするのはいかがでしょうか?兄様は一人暮らし、思うように動かない身体を動かすだけでも、相当な体力を使う筈ですから。」

 

フジ「成る程、お世話かぁ……それは良い考えだねアルダン!」

 

エアグルーヴ「だが八幡がそれをよしとするとも思えんのだが……きっと断るぞ?」

 

シービー「それなら断られる前に家に入っちゃって色々とやっちゃえばいいんだって。別にお世話をする以外にやる事なんて無いんだからさ。まっ、あたしも八幡と同じ一人暮らしだからトレーニング終わった後は行くつもりだったしね〜。」

 

フジ「1人だけ抜け駆けですかシービー先輩?」

 

シービー「そんなんじゃないって〜。皆は門限とかあるけど、あたしは無いからさ。泊まりがけでお世話出来るって事〜。」

 

バクシンオー「成る程!そういう意味ではシービーさんの言っている事は1番正しいですねっ!」

 

シービー「でっしょぉ〜?」

 

 

………八幡、お前の言っていた事が少しだけ理解出来た。あの得意げな顔、少しだけ腹が立ったぞ。

 

 

♪〜♪〜

 

 

エアグルーヴ「ん?私の携帯だな。フジ、お前もか?」

 

フジ「うん、私もだね。」

 

エ・フ「何?(おや……)」

 

ライス「ふぇ?ど、どうしたの?」

 

フジ「……今日、学園の電気点検で業者さんが来ていたんだけどね。思っていた以上に寮の電気系統がやられちゃっていたみたいでね……それで今日大急ぎで取りかかるってお話になったんだけど、寮の電気が使えない状況になってしまうんだ。」

 

モーリス「えぇっ!?それって大問題じゃないですか!?私達はどうすればいいんですか!?」

 

エアグルーヴ「就寝時間の30分前までは学園で過ごしてもらう事になっている、幸い校舎の電気は異常が無かったみたいだ。不幸中の幸いと言ったところだろう。しかしだ、流石に全生徒というのは限界があるという事で、今回の非常事態を考慮した結果、本日だけトレーナーの許可が得られれば、そこで過ごしても構わないという認可が降りた。無論、報告書は書いてもらう事になるがな。」

 

ライス「そ、そうなのっ!?」

 

アルダン「でしたら、行かない理由が無いではありませんか。」

 

フジ「確かにそうだけど、問題ならあるよ。八幡さんは今熱を出しているでしょ?その状況で自分の家に泊めるのを許可すると思うかい?」

 

モーリス「そう考えると、トレーナーさんが許可を出すとはとても思えませんよね……」

 

エアグルーヴ「その通りだ。だが我々にとっての緊急事態であるのも確か、八幡であれば放置をするというのも考えづらい……そうであったとしても、我々全員を泊められるかも怪しいがな。」

 

フジ「八幡さんに確認してみようか?」

 

エアグルーヴ「……まぁ、それが1番賢明だろうな。聞くだけ聞いてみる事にしよう。」

 

 

病人を頼るというのはあまり気は進まないが、こちらも向こうの様子が気になるのは確か。ならばこれはチャンスだと思う事にするのも、悪い事では無いと思う。

 

だがその前に………許せ、八幡。

 

 

 




何気に八幡の体調不良の回を出すのは初めてな気がする。
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