自由の一歩
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八幡はコース場に来て、担当希望のウマ娘に声をかけてからスカウトをした。そのウマ娘は………
シービー「あはは、あたしを選んでくれたんだ。ずっと悩んでたのは見てたけどさ、聞いていい?」
八幡「あぁ。」
シービー「君はどうしてあたしを選んでくれたのかな?他にもたくさん良い子が居たと思うけど?」
八幡「あぁ、確かに……ここ最近でこんなフレーズを聞いてな。【シンザンを超えろ。】っていうのをな。そのフレーズを聞いて担当にするのを2人に絞った。」
シービー「ふぅん……それってもう1人はルドルフでしょ?」
八幡「まぁな……けど最終的に決めたのはお前の走りだ。縛られない、常識に囚われない、その自由な走り……俺はその走りに可能性を感じた。」
シービー「うんうん。」
八幡「その走りで色んなレースに出て勝たせたい……ってのは俺の願望で俺の独りよがりだし、お前にはどうでもいい事だ。シービー……お前は好きに走れ、舞台なら俺が用意する。」
シービー「………へぇ、好きに走っていいんだ?」
八幡「流石にはちゃめちゃな走りとかしないでほしいし、トレーニングをサボるとかはやめてほしい。」
シービー「君にはそんな事しないよ。だって君のそういう考え、あたしは好きだから。それに、なんかよく分かんないんだけど、君にはある程度縛られてもいいかなって思うんだ。」
八幡「………そうなのか?」
シービー「うん、何でだろうね?」
八幡「……一応でも俺のスカウトの答えを聞きたいんだが、受けてくれるのか?」
シービー「うん、良いよ。今日から君があたしの担当トレーナーだ、よろしくねトレーナー。」
こうして、比企谷八幡の最初の担当はミスターシービーに決まった。
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シービーside
ーーー自宅ーーー
シービー「んんぅ〜……まさかあたしを選んでくれるなんてなぁ〜。彼の事だからもっと可愛げのある子をスカウトすると思ってたんだけど、こんな頭の固いウマ娘を選ぶなんてね。」
♪〜♪〜
シービー「あれ、お母さんからだ……もしもし、どうしたの?」
クイン『ん〜別に用は無いんだけど、電話をしたくなったのよね。それに、何となく良い事あったかもって思ったのよね。』
シービー「あぁ〜それ当たりかも。今日ね、担当トレーナーが出来たんだ。」
クイン『へぇ〜……やっと?随分と時間がかかったわね?それで、担当はどんな人なの?』
シービー「良い人だよ。今年から学園に配属された人なんだけどね、これまで見てきたトレーナーとはちょっと違う感じがするんだ。」
クイン『あら、新人さんなの?思い切った判断をしたわね。そのトレーナーさんは大丈夫そう?』
シービー「うん、大丈夫だと思う。だって、あたしに『好きに走れ。』って言うくらいだから。トレーニングも楽しく出来そうだなって思うんだ。」
クイン『そう……トレセン学園に入って初めてのトレーナーだから、上手く付き合っていけると良いわね。頑張りなさいよ。』
シービー「ありがとうお母さん。そういえばお父さんは?まだ帰ってないの?」
クイン『今晩の買い出しに行ってるわ。私が行くって約束だったんだけど、シービーに電話するって言ったら代わってくれたのよ。』
シービー「相変わらず仲良いんだね。」
クイン『私のトレーナーだもの、当然よ。じゃあ切るわね、嬉しい報告を聞けて良かったわ。お父さんもきっと喜ぶわ、ターフに出る日が決まったら教えてよ。』
シービー「うん、分かった。じゃあね。」
ふぅ………明日はどんなトレーニングをするのかなぁ?ちょっと楽しみではあるけど、彼の組むトレーニングってどんな感じなんだろう?
シービー「考えてもしょうがないか……さてと、今日は何を食べようかなぁ〜?」
シービーsideout
八幡side
メインT「じゃあお前の最初の担当はミスターシービーなのかっ!?」
八幡「は、はい……そうですけど………何でそんなに驚いてるんですか?」
黒沼「比企谷、お前や今年から配属された奴は学園に来たばかりだから知らねぇだろうが、ミスターシービーは何人ものトレーナーからスカウトをされてたんだが、全員がことごとく断られたんだ。」
八幡「え、そうなんですか?」
メインT「俺もスカウトした事はあるが、断られてな……その後も色んなトレーナーがスカウトしたんだが、結果は同じだった。なのにお前は一発OK………どういう事だ?」
八幡「いや、俺に聞かれても………」
南坂「僕は彼女にスカウトした事はありませんが、その話は聞いた事があります。」
同期2「そんなウマ娘を1度のスカウトで……比企谷、お前どんな手品を使ったんだよ………」
八幡「いや、手品も何も俺は普通にスカウトしただけなんだが………」
それ以外、新人の俺に何をしろって?自分のプレゼンしないと新人の俺を担当にしようなんて思う奴は居ないだろ。しかし、シービーの奴そんな事してたのか。
八幡「明日、シービーに聞いてみるか。これまでのスカウトを断ってた事を。」
遂に始まったよ、シービー。