比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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自由な担当

 

 

八幡side

 

 

シービー「へぇ~決まったんだデビュー戦。」

 

八幡「あぁ、11月の東京1,600mにした。まだまだ先の事だが、一応話しておこうと思ったんだが……随分アッサリしてるな?」

 

シービー「ん、そう?まぁ八幡の決めた事にアレコレ言うつもりなんて無いから。」

 

八幡「……『この距離かぁ~。』みたいな事とか無いのか?」

 

シービー「うん、別に。だって八幡なら無茶なレース選択しないでしょ?」

 

八幡「するつもりなんてこれっぽっちも無いんだが?」

 

シービー「じゃあ大丈夫!」

 

八幡「いつの間に俺への信頼がそこまで大きくなったんだ?」

 

 

俺は半年以上先になるシービーのデビュー戦を本人に伝えたんだが、意外にもあっけらかんとした感じだった。それまでの期間はシービーのレベルアップをはかるつもりで、徹底的にシービーの走りを追求していくつもりだ……シービーが根を上げない程度に。

 

 

シービー「でもさ、なんでそんなに先にしちゃったわけ?もっとお手頃な日って無かったの?」

 

八幡「あるにはあったが、個人的にそのレースに出走させてもシービーにはあまりプラスにならないと思ったからだな。例えば多くのウマ娘達がデビューする夏レースの間は主要のレース場の開催が無くなるだろ?新潟みたいに長い直線のあるレース場だったらまた別だが、他のレース場は直線距離がそんなに長くない。だから追込が得意なお前の脚質じゃあ却って変な癖がつくかもしれないと思ったからだ。4コーナー前からの捲りとかはその代表例だな。悪いと言うつもりは無いが、1つ間違えれば1着になれた筈の順位が着外に落ちる可能性だってあるからな。」

 

シービー「はぇ~八幡って意外と細かい事考えるんだね~……」

 

八幡「細かいって……お前もこのくらいはレース中に考えられるようにするんだからな?」

 

シービー「えぇ~いいよあたしは~自由に走るから。」

 

八幡「その自由に走る事する為にやるんだ。お前の脚質は追込だから一層周りを見て動かなきゃならないんだ。もし四方をライバル連中に囲まれてみろ、どうやって自由に走る?」

 

シービー「あぁ~……確かに。」

 

八幡「だからちょっとでもいいからレース中にどうやって動くかだけでも考えられるようにはなってもらうからな。」

 

シービー「はぁ~い。」

 

 

ホントに分かってるのかコイツは………

 

 

シービー「あっ、そうだ八幡。ちょっとお願いしたい事があるんだけどさ……」

 

八幡「何だ? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………シービー、事情を聞かなかった俺も少しは悪いと思っている。それはそうとして、お前は一体何をやってんだよ。」

 

シービー「いやぁ~……マルゼンからは止められたんだけどさ、楽しくなっちゃってつい……的な。」

 

八幡「マルゼンもそうだが、同じ班にルドルフも居たんだろ?何で止めきれなかったんだよ……」

 

 

俺がシービーに連れられて来たのは、家庭科室だった。事情を聞くと、シービーが暴走して料理がヤバい事になったらしい。予備で準備していた料理があったから評価はもらえたみたいだが、シービーは罰として掃除をする事になっていた………うん、何で俺まで?

 

 

八幡「全く、これに懲りたらもう危ない事するなよ?一人暮らししてんだからそのくらい分かるようなものなんだがなぁ。」

 

シービー「楽しくってつい、ねっ♪」

 

八幡「ついで済ませていいような事じゃないぞ、ホントに。」

 

 

何故か家庭科室の掃除に付き合わされたが、これも担当トレーナーとしての役目だと思っておく事にしよう。

 

 

ーーー校庭ーーー

 

 

シービー「ねぇ八幡、あの雲の形コロッケに似てない?」

 

八幡「雲?雲って……あの楕円形の形をした雲の事か?確かに見えなくもないが……それがどうした?」

 

シービー「今晩、コロッケにしようかなぁって思ってさ。好きなお惣菜屋さんのコロッケがあるんだよね、一緒に行かない?」

 

八幡「……まぁこの辺りにも詳しくならないといけないしな。分かった。」

 

シービー「よし、早速デートだっ♪」

 

八幡「こんな男とデートとか、物好きなウマ娘だな。」

 

 

ーーー商店街ーーー

 

 

シービー「んんぅ~やっぱりこの時間は賑やかだし良い匂い~♪」

 

八幡「来た事はあったが、この時間だとこんなに人が居るのか。」

 

シービー「そうそう。それで、あの揚げ物屋さんがあたしの1番好きなお店なんだ。品揃えも良いし、買い食いも出来ちゃうからさ!」

 

八幡「買い食いが1番の理由だろ……野菜食ってんのお前?」

 

シービー「食べてるよ~。」

 

 

怪しいな、今の答え方。

 

 

シービー「おばあちゃん、こんにちは。いつものコロッケ今日は7個くれる?2つは持って食べるから。」

 

「毎度。残りの1つは隣に居る人にかい?」

 

シービー「そっ、あたしのトレーナーなんだ。散歩がてらあたしのオススメのお店教えに来たんだよ。」

 

「お上手だねぇ~それじゃあ今後ともよろしくっていう事で安くしておくよ!」

 

シービー「ありがとうおばあちゃん♪」

 

 

その後、俺は貰ったコロッケを片手に商店街を案内してもらった。尚、コロッケは確かに美味かった。

 

 

 




ホント、自由ですね……呆れるくらいに。
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