八幡side
俺がトレセン学園に来てから2ヶ月の月日が経って、今は6月。日本ダービーが終わって1つの賑わいが終わったところだ。シービーのトレーニングも順調に進んでいる。シービーには何故か渋られているんだが、他のウマ娘達とも良い感じに友好関係を築けていると思う。何でシービーが良い顔しないのかは理解未だに出来ないが。
※八幡と一緒に居る時間無くなるじゃん!!
先輩から聞いた話だが、夏合宿なるイベントがあるらしい。多くのウマ娘達が秋のGⅠに向けて7〜8月の間、鍛え抜く期間らしい。まぁ流石にデビューしていないシービーを夏合宿には連れて行くのは無茶だから、学園に残って地力を育てる事にしている。
そんで俺は今、何をしているのかというと………
八幡「はぁ、何でこんな事したんだか……」
「やっぱトレーナーも料理上手いんだね〜!いやぁ〜認識変わっちゃったよ〜!」
八幡「いや、色々と教えてもらいましたので。」
「それにしても、美味しそうな料理じゃないか!それ自分用にかい?」
八幡「まぁ、そんな感じです。」
本当は嘘だ……この料理はシービーの為に作っている。アイツの昼を時々見るんだが、やっぱ栄養偏ってんだよなぁ……だから呆れに呆れた俺は昼飯を作っているというわけだ。アイツのと俺のと2人分だ。まぁ、アイツはそれなりに食べるかもしれないから多く作ってるけど。
八幡「とりあえずこんなもんか……後は盛り付けとサラダの準備だな。」
ーーー春休み・カフェテリアーーー
八幡「アイツ、まだか?もうそろ「八幡〜!」……来たな、自由人。」
シービー「ねぇ八幡、何でそっちに居るの?」
八幡「お前に料理作ったからだよ。」
シービー「………え、八幡があたしに?」
八幡「何だよ、その怪訝そうな顔は。」
シービー「いやぁ〜だってさぁ〜?ねぇ〜?」
八幡「何だ?ひょっとして俺が料理出来ない男だと思ってるのか?」
シービー「うん、まぁ。」
コイツ、まだ品を見せてないとはいえなんて言い草だ。まぁでも見せれば分かってくれるだろう。
八幡「飯を作った奴に対して言う言葉とは思えないが、まぁ俺が勝手にやっただけだから何も言うまい……」
シービー「まぁ八幡がせっかく作ってくれたわけだし、今日はもらおうかな。それで、献立は?」
八幡「簡単な定食にした。塩焼肉定食だが、野菜を少し多めにしてる。」
シービー「えぇ〜何でぇ〜?」
八幡「そんなのお前が1番分かりきってんだろうが。最近お前の食生活を見る事が多かったけど、お前ちょっと茶色多過ぎ。もう少し野菜も食え。流石に家での食生活までは面倒見切れないから、学園だけでもって事だ。」
シービー「心配し過ぎだよ八幡は〜。」
八幡「とりあえず1食は食ってくれよ?でないと俺が許さん。」
シービー「大丈夫大丈夫、用意された分は食べるから。それに意外と美味しそうだしね。まぁ、お代わりはしないと思うけど。」
ーーー数十分後ーーー
シービー「八幡、お代わりっ!!」
八幡「……既に3回お代わりしてるけど、食べる前にお前何て言ってたっけ?」
シービー「え?忘れた。なんか言ったあたし?」
八幡「お代わりはしないと思うって言ったんだぞお前……断定はしてないが、よくもまぁ自分の言った言葉を簡単に曲げる事が出来るな……」
シービー「そんな事よりもお代わり!八幡の作るご飯美味しいからお代わりっ!」
八幡「こんな誰でも作れるような料理が美味いって……お前普段家で何食べてるんだよ?ちょっと心配になってきたぞ?」
割と本気で心配だ……シービーの食生活を覗けるのなら少し覗いてみたいものだ。
シービー「でさぁ八幡、これからは八幡がお昼を作ってくれるの?」
八幡「毎日じゃねぇぞ?っというかお前も食生活改善するのが条件だからな。」
シービー「うん、あたし明日から頑張る!」
八幡「単純な奴………」
シービー「ねぇねぇ八幡、それよりもお代わりちょうだいよぉ〜♪」
八幡「ホントに遠慮が無いなお前は。」
仕方ない、トレーニングメニューに加えてランチメニューも考えておくか。
ーーートレーナー室ーーー
八幡「残り5ヶ月か……そろそろ東京レース場を想定したトレーニングもしないとな。それに加えてシービーのランチ……なんか、忙しい日々が段々と作り上がっていくな。あっ、そうだ。先生に担当が決まった事を報告しておかないとな。デビュー戦まで決まったとこまで報告しておくか。」
葵「あのぉ〜比企谷君、少しいいですか?」
八幡「ん、何だ?」
葵「少しトレーニングで行き詰まっているんです……昨日はこのトレーニングをやったんですけど、その後ってどうすればいいでしょうか?」
八幡「その前は?コースで走ったか?それとも筋力系か?」
葵「筋力系です……コース場で色々と。」
八幡「なら今日は走る系にしておけ。それとこれを見るに筋力系をメインにしているみたいだから、週に2回は走るトレーニングをした方が良いな。まぁ桐生院ならそのくらい分かりそうだけどな。」
葵「ありがとうございます!」
八幡「ん。」
葵「それと……お料理の事も相談したいんですけど、いいですか?」
八幡「は?料理?何で?」
葵「カフェテリアで見てたんですけど、ミスターシービーさんがあんなに美味しいと言うので、少し気になってたんです。少しだけでもいいので、私にも教えてくれませんか?」
………マジで少しなら良いよな?
生焼け肉「食の偏り……うん、なってますね。」