比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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新年の過ごし方

 

 

八幡side

 

 

新年。この時期は何処も彼処も静かなもので、殆どの生徒……というよりかは日本全国の人々が自宅もしくは実家や故郷でのんびりと過ごしている事だろう。かく言う俺も実家……には帰省しておらず、ちょっとした用事の為、校内を歩いていた。その用事も終わってカフェテリアで少しゆっくりしようと思っていたら………

 

 

シービー「遂にルドルフも今年からデビューかぁ。」

 

マルゼン「うふふ、ターフが華やぐわねぇ。と~っても楽しみ!」

 

ルドルフ「ありがとう。けれどデビューは数ヵ月後だ。祝いにしては、些か時期尚早だよ。」

 

マルゼン「数ヵ月なんてすぐじゃな~い!ルドルフだって、もう準備はバッチシでしょ?夢も、実力も!」

 

ルドルフ「ふふ、それはさすがに過大評価だ、マルゼンスキー。志ばかりが準備を整え、実力はまるで伴っていない……」

 

シービー「ルドルフの夢って確か………全てのウマ娘の幸福にしたいってやつだっけ?」

 

ルドルフ「……あぁ、幼い頃から追い続けてきた。全てのウマ娘を幸福へと導く為には多くを動かす力が必要だ。その為には、私は頂点に君臨せねばならない。だからこそ、デビューは一日千秋………待ち焦がれていた日の筈だった。が、不思議だな。いざ始まろうとすると……胸にあるのは歓喜ばかりではない。」

 

シービー「あはは!まっ、緊張しない方がおかしいでしょ~大丈夫だよ、君ならなんだってやれる。」

 

マルゼン「えぇ、あたしとシービーちゃんのお墨付きだもの!それにね、あたしも今なら分かるの。かわゆい後輩ちゃんに背中を見せてあげたいって気持ち……背負ってるのは貴女だけじゃないわ、一緒に頑張りましょう!」

 

ルドルフ「……あぁ、ありがとう。私は良い友人に恵まれたな。っと、そろそろ行かなければ。」

 

マルゼン「あら、あたしも!ごめんねシービーちゃん。」

 

シービー「ううん、2人共同じ用事?」

 

ル・マ「いや、トレーニングの指南を頼まれてね。(ううん、後輩ちゃんとちょっとね!)……っ!(え?)」

 

シービー「……ぷっ、あはは!早く行ってあげなよ、先輩達。」

 

 

………どんな会話をしているのかは遠いから分からなかったが、どうやら2人は行ったようだ。残ったのはシービーだけだが、いつもの飄々として迷惑なくらいくっついてくるアイツが、いつもは見せない固い表情を覗かせていた。

 

 

シービー「……あっ!!八幡だ~♪明けましておめでとう~♪」ダキッ!!

 

八幡「……明けましておめでとう。とりあえず離れよう?」

 

シービー「うん、ヤダ♪」ギュ∼!!

 

 

……あの表情は気になるが、今その質問をするのは控えておこう。っていうかホントに離れようとしないなコイツ。

 

 

ーーー校門ーーー

 

 

シービー「ふぅ~散歩日和だね~……さて、今日は何処に行こうか?計画でも立ててみる?一応お正月だしさ。本屋へ詩集を探しに行ってもいいし、何処かの喫茶店でゆっくりしてもいいし、お正月らしく神社で参拝でもいいよ!」

 

八幡「……何で俺も一緒の前提?」

 

シービー「え………今更?」

 

 

まぁ確かに今更な感じもするけどよ……ん?何で俺を見る?

 

 

八幡「………俺が決めるのか?」

 

シービー「うんっ♪」

 

八幡「……昼も近いから、とりあえず何か食べに行くか?」

 

シービー「良いね、ちょうどお腹も空いてきたとこだしね。」

 

 

ってな感じでこの時期に開いてそうな喫茶店があるとは思えないが、喫茶店を探しに街へと向かった。そんで店を探す事数時間後………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どういうわけか、シービーの家に来ていた。

 

 

八幡「……おい、喫茶店探しはどうした?」

 

シービー「いやさ、お母さんから鏡餅もらってたの思い出してさ~。まぁ鏡開きには少し早いけど、いいでしょ。じゃあそういう事で焼いてくるね。八幡は何付けて食べる?」

 

八幡「餅に付ける調味料くらい自分で作る。お前は何付けて食べるんだ?」

 

シービー「あたしはサルサソース!」

 

 

………焼いた餅にサルサソース付けて食べるって聞いた事無いんですけど?それって美味しいの?全く味の想像が出来ないんだが。

 

 

八幡「俺は砂糖醤油にしたいんだが、流石にあるよな?」

 

シービー「あるよ~。」

 

八幡「じゃあちょっとキッチン借りるからな。」

 

 

そんなこんなで、シービーの家で餅をご馳走になってまったりと過ごす事になった。つか、俺普通にシービーの家に入ってるけど……抵抗無いのか?

 

 

八幡「あのよ、そのままの勢いでお前の家に来ちまったけどよ……俺を家に入れるのに抵抗とか無かったのか?」

 

シービー「え、別に無いよ?だから八幡が来たかったらいつでも来ていいから。」

 

八幡「それを堂々と言えるお前の豪胆さには驚かされるよ。」

 

シービー「八幡にしか言わないよこんな事。他のトレーナーや男の人には言わないよ。」

 

八幡「信頼されているって受け止めておく。だが俺がこの家に来る機会は絶対に無いと思うぞ?」

 

シービー「えぇ~来てよ~!用事無い時でも来て良いからさ~!」

 

八幡「俺とお前はお友達じゃないからな?トレーナーと担当ウマ娘なんだからな?そこんところ忘れんなよ?」

 

シービー「勿論分かってるよ。だから打ち上げとかこの家とかでやっても良いじゃん♪トレーナー寮じゃ出来ないんだから。」

 

八幡「部室でも出来るだろ。」

 

シービー「女の子の部屋に上がれる数少ない機会だよ!」

 

八幡「そんな理由で釣れるわけねぇだろ、俺を何だと思ってる?」

 

 

新年早々、どうしてこんな事になっているんだか……今年も平和に駆け抜けたいと思っていたところだが、もうその願いは叶わなくなったな。

 

 

 




八幡、シービーのお家にお邪魔されました回でした!
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