比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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直行準備と爆逃げコンビ

 

 

八幡side

 

 

今年初戦の共同通信杯を勝った事で勢いに乗る事に成功した俺とシービーは、次のレースを皐月賞に決めた。弥生賞に出走しても良かったんだが、本人が『このまま皐月賞に行こうよ。』って言うから、そのまま直行する事にした。これまでのデータだったら弥生賞を走ってから皐月賞に行くのが常識だったんだが、その常識を見事に無視したローテーションになっている。まぁその分、本番の皐月賞に向けてのトレーニングに集中できるから、プラスに考えよう。

 

 

八幡「………」カキカキ

 

 

♪~♪~

 

 

八幡「?」

 

 

っ!先生からだ。

 

 

八幡「もしもし、比企谷です。」

 

タリアト『こうして声を聞くのは久しぶりだな。息災か?』

 

八幡「はい、おかげさまで。それで、何か御用ですか?」

 

タリアト『可愛げの無い弟子だな、少しは世間話に付き合おうとは思わないのか?』

 

八幡「先生そういうの嫌いでしょう……まぁ俺は先生が相手でしたら構いませんけど。」

 

タリアト『口が上手いな。まぁ要件は本当にお前の声が聞きたかっただけだ。いつも教えていた弟子が居なくなると寂しいものだからな。』

 

八幡「あれから弟子は取ってないんですか?」

 

タリアト『お前がトレセン学園に合格した日からトレーナーを志望する生徒が押し寄せてきたが、お前のような奴は1人も居なかったな。それに私は自分が気に入った者しか弟子を取らない。』

 

 

えぇ、そうでしょうね……だって俺が先生の教えを受けている間に新しい人が来た事なんて1度も無かったし。

 

 

タリアト『しかしお前の担当、中々に面白いじゃないか。まさか弥生賞に向かわずそのまま皐月賞に行くとはな。お前にしても意外だったぞ。』

 

八幡「担当の希望でしたからね。それに断る理由も特に無いですし。」

 

タリアト『皐月賞は予定が合えば私も観戦に行こう。どんなウマ娘なのかも気になるからな。』

 

八幡「すぐ飼い主にじゃれる大型犬みたいな奴ですよ。」

 

タリアト『ふっ、では4月の中山で会おう。』

 

 

……経過報告ばかりで先生とは電話のやり取りとかしてなかったな、これからはもう少し増やしてみるか。しかし先生、弟子は取ってないのか……もう取らないか、お眼鏡にかなう人材が居ないかのどっちかだろうな。

 

そういえばプロフェッサーとも長い事連絡してないな。っていうよりも連絡先知らないからどうする事も出来ないんだけどな。

 

 

八幡「今度、先生に聞いてみるか。」

 

 

ーーー数時間後・トレーニングルームーーー

 

 

八幡「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

 

暖かい季節に向かっているとはいえ、今はまだ2月だから外はまだまだ寒い。トレーナーが使っているところを見た事は無いが、設定すれば良い感じのスピードに出来るみたいだ。外が異常に寒い時なんかは無理して走らず、室内でこうやって器具を借りている。一応、大学時代の日課として、朝にランニングをしている。今は昼時なんだが、気分が向いたからこうやってトレッドミルを使って走っている。

 

 

パーマー「あれ、珍しいね~トレーナーが走ってるなんて!」

 

ヘリオス「ホントだ~!!何々、今日ってもしかしてトレーナーサービスデー!?」

 

パーマー「そんなサービス無いから……よっすトレーナー!1人でランニング?」

 

八幡「まぁな。身体持て余してたし、気が向いたからちょっとな。それで、お前達もトレーニングか?」

 

パーマー「うん、そんなところ。」

 

ヘリオス「あたしとパマちんの2人でエンドレス爆逃げ持久走するとこなんだよね!先に潰れた方が負けってルールな!」

 

八幡「真っ先にお前が根を上げそうな内容だな。」

 

パーマー「あたしもそう言ったんだけどね~。」

 

八幡「まぁ無理はするなよ?」

 

 

俺はトレッドミルをやり切った後、筋トレに移った。未だに謎なんだが、あの『かた』って書かれた鉄球って誰が使うんだ?使用用途が全然分からないし、使ってる奴見た事無い。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「だから無理すんなって言ったのに……」

 

ヘリオス「うえぇ~……トレーナーマジあざまる~………パマちんホントやべぇな。」

 

パーマー「いや、ただヘリオスが先にバテちゃっただけだと思うんだけど………」

 

八幡「パーマーの言う通りだな。」

 

パーマー「にしてもさ、トレーナーってかなり運動出来るんだね。スクワットやってるところ見てたけど、両手に重り持ってたしさ。」

 

八幡「ランニングばかりで今みたいに動かす事って、メニューにそのトレーニングをやるかどうかの試運転くらいでしか試さないからな。これでも柔術は少しだけ出来る。」

 

ヘリオス「マジィ~!!?じゃあシめ技とか出来ちゃうって感じっ!?」

 

八幡「初歩的な締め技ならな。」

 

ヘリオス「じゃあさトレーナー、そのシめ技ウチにも教えてくんね?」

 

八幡「お前の締め技のイントネーション、少しおかしくないか?まぁそれはいいとして、締め技を教えるのはお断りだ。俺が武術家ではなくトレーナーだからな、教える必要の無いものを教える気にはならねぇよ。」

 

ヘリオス「トレーナー塩いなぁ~。」

 

八幡「塩い?ちょっと意味が分からないが、まぁ教える気は無いから。」

 

パーマー「ほらヘリオス、トレーナーの邪魔しない。」

 

 

その後も俺はトレーニングルームで身体を動かし続けた。普段あまり利用する事なんて無いから、改めて器具の使い方を知れたのは大きい。天気が優れない時なんかは此処でトレーニングだな。

 

 

 




シービーはこのまま皐月賞へ!

爆逃げコンビの2人とトレーニング!
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