比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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自由な走り

 

 

シービーside

 

 

実況『さぁ大雨が降り続く中山レース場では本日のメインレース、皐月賞が間も無く発走されます!バ場のコンディションは見ても分かるくらいの不良バ場となっております、今年の皐月賞は例年とは一味違う展開となりそうです!』

 

解説『このバ場状態ですからね、差しや追込を得意とするウマ娘には相当なディスアドバンテージでしょう……特に1番人気のミスターシービーは1番得意な脚質が追込ですからね、一体どんな作戦を立てているのかも注目ですね。』

 

 

シービー「………」

 

 

あぁ〜………雨が心地良い………余分に強張った身体を解してくれる、熱くなり過ぎた体温を冷ましてくれる、余計な事を考えなくて済む………

 

 

♪〜♪〜♪〜

 

 

シービー「……さぁて、行こうかっ!」

 

 

実況『ファンファーレが鳴り響いて各ウマ娘がゲートへと向かっていきます!【最も速いウマ娘が勝つ】と言われている皐月賞!最初の1冠目から不良バ場という試練が重なりますが、18人の若駒達はどのようにして乗り越えるのでしょうか!?枠入りが順調に進んでおります……12番ミスターシービーも既に収まってスタートを待っています。最後に大外18番のビンゴカンタが収まりました!雨の中山に栄光がもたらすのは一体誰だ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『皐月賞今スタートッ!!スタンド前での先行の競り合いです!スーっとマックスファイアーとニホンピロウイナー、内からはカツトップメーカーも上がっていく構えです!1番人気ミスターシービーは何と最後方、殿からの展開となっています!!』

 

 

「えぇ……嘘だろ、あんなの無理だろ………」

 

「ただでさえこれまでのレースと雨でバ場がヤバい事になってんのに……」

 

「勝ちを捨ててるだろ、アレは………」

 

 

うん、やっぱり此処からの方がよく見える……それに、何だか皆が次どう動くのかも読めちゃう。これもきっと八幡のトレーニングのおかげかな、自由に走る為にはどうすれば良いのかっていうのを結構ちゃんとしながらトレーニングした効果かも。

 

 

実況『向正面に向かったところで先頭はカツトップメーカーで2番手にはカツラギエース!3番手に外からニホンピロウイナー、間からルーキーオー!その後ろにはキングパシフィックとブルーダーバンが並んで、これが好位のグループ!後ろにマックスファイアー外からダイゼンキングも上がっている!中団グループがこの位置です!注目のミスターシービーは未だ最後方、まだ動かない!』

 

 

あたしが自由にレースをするには……うん、まだ仕掛けるのは早いね。きっともっと先……まだ今仕掛けてもあたしの好きな走りは出来ない………

 

 

実況『さぁ残り800mの標識を過ぎて先頭はカツラギエースに変わって2バ身のリード!2番手にはルーキーオーと外からキングパシフィック!内からカツトップメーカーも上がってきている!後ろからも追い上げ態勢に入って外に持ち出そうとしているっ!!』

 

 

シービー「さぁ、此処だっ!!」

 

 

ズサァ!!!

 

 

実況『4コーナーを抜けて直線に向かうところですが、先頭は変わらずカツラギエースですが、内からスルスルとミスターシービーが上がって来ているっ!!何と1番バ場の悪い位置から追い上げているっ!!さぁ4コーナー曲がり切って直線を向いたっ!!さぁ逃げるカツラギエース!!だがミスターシービー凄い脚だ!!あっという間に抜き去った!!外からはメジロモンスニーも追い上げている!内からもビッグダンディーが追い上げているが、先頭のミスターシービーとの差が詰まらないっ!!お見事、ミスターシービー1着でゴールインッ!!!何と最後方から一気に捲って上がりました!!10人以上を4コーナー手前で一気にごぼう抜きっ!!また1つ、レースの常識が覆されましたっ!!』

 

 

「マジかよ………追込で勝つのかよ。」

 

「しかも何だよあのむちゃくちゃな追い上げ……」

 

「1人だけ内から飛び出してたぞ?」

 

 

シービー「はぁぁぁぁ〜………気持ち良いレースだった!うん、これが自由だ!最ッッ高に楽しかった!」

 

 

うん、最高だった!本当に良かった!あたしの中では100点のレースだった!

 

よしっ!八幡に褒めてもらおっと♪

 

 

ーーー地下バ道ーーー

 

 

シービー「♪〜♪〜」

 

八幡「よう、お疲れさん。」

 

シービー「あっ!!はっちまぁ〜「待て、その前に濡れた服とか身体とか拭いてくれ。」じゃあさじゃあさ、八幡が拭いてっ!」

 

八幡「………頭だけな?」

 

シービー「うんっ♪」

 

タリアト「いきなり抱き着こうとするとはな……思っていた以上に良い関係を築けているようだ。」

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

シービー「良いねぇ良いねぇ〜髪わしゃわしゃやってもらうのって何で気持ち良いんだろうね?」

 

八幡「さぁ、何でだろうな?とりあえず早く済ませるぞ、インタビューとかもあるんだから。」

 

シービー「じゃああたしいつになったら八幡に抱き着けるの?」

 

八幡「うん、抱き着くって思考から離れようか。」

 

 

えぇ〜勝利を分かち合うのに必要だと思うんだけどなぁ〜あたしは。まぁ今日は勝負服濡れちゃってるし、ダービーに持ち越しかな?とりあえず、皐月賞は勝てたねっ♪

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 




やっぱりGⅠを勝つよりも自由に走る事が第一のシービー。
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