比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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手のかかる担当

 

 

八幡side

 

 

ルドルフ「………」

 

八幡「………」

 

 

日本ダービーに向けてのトレーニングを今日から始めていく。昨日は先生と久しぶりにお茶しながら昔話や最近の事とかで花を咲かせていた、久しぶりに俺もリフレッシュ出来たと思う。そんで今日はレース後明けの初めての学園出勤なのだが、既に帰りたい………

 

 

シービー「………」ギュ∼!!

 

 

俺の担当ウマ娘が朝から校門前で俺の腕に抱き着いているからだ。それも絶対に離さないとばかりの力で。おかげで少しだけ指先の感覚が無いんだが?

 

 

八幡「……あのさ、もう「ダメ。」……分かってるよな?周りからの視線がキツいって事くらい。」

 

シービー「そんなの今はどうでもいい。」ギュ∼!!

 

八幡「いや、良くないから。君、一応最上級生なわけ。それに見合った行動してください。」

 

ルドルフ「比企谷君の言う通りだぞシービー。少しは弁えてくれ。」

 

シービー「ヤダ、これが良い。」ギュ∼!!

 

八幡「………ウチの担当が済まない。」

 

ルドルフ「今に始まった事ではないのだが、ここまでになっているのは予想外だよ。昨日の昼休み以降、元気が無いと思ったら君が原因だったとは思わなかったからね。」

 

八幡「だろうな。俺も1日居ないだけでこうなるとは思わなかった、メンタル豆腐じゃん。」

 

シービー「何さ、2人して好き勝手言って!!別にいいよ、ルドルフが八幡を必要としてる時が来ても貸してあげないからっ!!」ギュ∼!!

 

八幡「俺はレンタル制じゃねぇわ、それとお前が勝手に決めるな。」

 

ルドルフ「それとシービー、君は早く比企谷君から離れろ。」

 

シービー「絶対ヤダ。ギリギリまでこうする。」

 

ルドルフ「全く君は……済まないが比企谷君、最後まで付き合ってやってほしい。」

 

八幡「大丈夫だ、こうなったのは少なからず俺の責任もあるからな。」

 

 

とりあえず、このまま学園の下駄箱までは一緒に行くか……

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

八幡「はぁ~疲れた。まさか朝からあんな拘束されるとは思わなかった……とりあえず次の日本ダービーの登録しておかないとな。こうなったらその後の菊花賞とトライアルも登録しておくか?」

 

 

流石に今からダービ-トライアルなんてのは考えられないし、NHKマイルCも少し間隔がタイトになるからな……まぁこのままダービーに行かせるのが妥当だが、一応シービーにも聞いてみるか。んで、その後が夏合宿だな。どんな感じなのかは先輩やウマ娘達から聞いておくか。2ヵ月しかないから要領良く鍛えて行かないとな。それからトライアルを1戦やってから菊花賞……このルートだな。

 

 

八幡「とりあえずはこの予定で行くのをシービーに伝えて大丈夫だったら合宿メニュー作成だな。にしても1日居ないだけで書類がこんなに……まぁ大半が取材とか何かの依頼だと思うけど。」

 

 

ーーー校庭ーーー

 

 

八幡「とりあえずダービ-だけは登録したし、これで大丈夫だろう。ふぅ~……少し休むか。しかし昨日の新聞を見たが、見事に泥まみれだったなシービーの奴。まぁあのバ場でずっとラチ沿いに居たから泥被るのも当たり前だよな。にしても、この前の雨が嘘のような晴れ具合だな。」

 

 

………っていうか誰かの声?いや、歌声聞こえるんだけど……誰だ?校庭から音楽室だと音楽はおろか声も届かないと思うんだが……ん?アレか………って何でそんな所で1人アカペラやってんだお前っ!?

 

 

シービー「♪~♪~♪~」

 

 

アイツ、授業抜け出してきたのか?そもそも何やってんの?今の時間って普通に授業中だよな?

 

 

シービー「♪~♪~……っ!!~♪」

 

 

うわっ、気付かれた……しかもこっちに向かって走って来てるよ。めっちゃ尻尾振ってる~。

 

 

シービー「やっほ~八幡♪奇遇だねこんな所で♪何してるの?」

 

八幡「それはこっちの台詞だ。今授業中だろ、1人で何やってんだ?」

 

シービー「普通に歌の練習だけど?今って音楽の時間だから。勿論先生には許可取ってあるから安心してよ。」

 

八幡「……それなら問題無い、のか?」

 

シービー「八幡は何してるの?」

 

八幡「ちょっと休憩してただけだ。もう少ししたらトレーナー室に戻る。」

 

シービー「えぇ~もうちょっと一緒に居ようよぉ~!」

 

八幡「あのね、普通に考えたら今は授業してる時間なんだからな?それなのにこうやって自由に外に出られてるだけでも奇跡なんだからわがまま言うな。どうせ昼休みにカフェテリアで会えるんだから、それまでは普通に授業受けろ。既に普通とはかけ離れた授業してるみたいだけどな。」

 

 

手のかかる担当だホントに………

 

 

八幡「俺はもう戻るから、お前も授業終わる前に教室には戻れよ。」

 

シービー「はぁ~い。」

 

 

ったくホントに。この前皐月賞を勝ったウマ娘にはとても思えないな……

 

 

シービー「あっ、八幡!行っちゃう前に頭撫でてっ!」

 

八幡「………分かったよ。」

 

シービー「ありがとぉ~♪」

 

 

因みにカフェテリアでまた同じ事を催促されても、受け付けたりはしない。だって目立つじゃん……今更だけど。

 

けど何でかは分からないが、段々シービーが構ってちゃんの犬に見えてきたんだが……幻覚か?

 

 

 




シービーがワンちゃんに見える幻覚(?)に苛まれている八幡……
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