八幡side
シービー「流石ダービー、人多いね〜。」
八幡「そうだな。とりあえずお前は観覧席行っとけ、俺はお迎え行くから。」
シービー「あはは、連日東京観光なんだってね?」
八幡「まぁな……しかも先生には言ってないから、完全にプロフェッサーのお忍びだ。先生に言ってくれればある程度楽なのによ……」
数日前、プロフェッサーと娘さんのアドミラルさんが日本に来て、日本をめっちゃ満喫していた。俺は一応案内係として2人に同行していた。さっきも言ったが、2人は先生に日本に来る事を言ってない。だから今日ダービーに来る事も知らない……もし先生もダービーに来たら、絶対に驚くだろうな。
八幡「じゃあ、行ってくる。」
シービー「行ってら〜♪」
俺はシービーを観覧席に残してプロフェッサー達を此処に連れてくる為に、また外に出る。一緒に行く事も考えたんだが、こっちの時間に合わせるのも少しアレだから、向こうの時間に合わせて集合する事になった……だと思ったら、割と着いてすぐだった。
ーーー待ち合わせ場所ーーー
八幡「おはようございますプロフェッサー、アドミラルさん。」
マンノウォー「おぉ八幡、おはよう!」
アドミラル「おはよう。しかし凄い人だな……流石はダービーだ、ケンタッキーダービーでも同じくらいの人だかりだな。」
八幡「やっぱりケンタッキーダービーでも多くの人が観戦しに来るんですね?」
アドミラル「ダービーだから、と言えば納得してしまう程には、な。」
マンノウォー「どの国でもダービーは特別なレースである事には変わり無いからな。さて、八幡。東京レース場について色々と教えてもらいたいところではあるが、生憎とお前の担当はそのレースに出走する身……今はまっすぐその場に向かうとするか!」
八幡「ありがたいですプロフェッサー。では俺達の席に案内しますね。」
アドミラル「担当は既に現地入りしているのか?」
八幡「はい。先に現地に着いてます。」
アドミラル「そうか……それは八幡にも悪い事をしてしまったな。忙しい事をさせてしまったな。」
因みにプロフェッサーの娘さんのウォーアドミラルさんは母親と違って生真面目な性格。口調こそ似てはいるが、先生のように大きな声とかは出さない。名前の通り、軍人気質みたいな人だ。
八幡「いや、俺から言った事なので気にしないでください。それにアドミラルさんは初めての日本なんですから案内は必要ですよ。」
アドミラル「済まない、助かる。」
そして俺は先生達を連れて再び東京レース場に戻ったのだが、プロフェッサーの大きさに注目する人が多過ぎて少し居心地が悪かったのは胸の中にしまっておこう。ここ数日はそればっかだったから慣れたけどな。
ーーー観覧席ーーー
八幡「シービー、入るぞ。」
シービー「お帰り八幡〜入って入って〜♪」
ガチャッ
八幡「よう、待たせたな。」
シービー「ううん、全然。その人達が八幡の師匠の師匠とその娘さんかな?」
八幡「あぁ、紹介する。栗毛のこの人が俺の大師匠のマンノウォーさん。隣に居るのがその娘のウォーアドミラルさんだ。プロフェッサー、アドミラルさん。コイツが俺の担当ウマ娘のミスターシービーです。」
シービー「初めまして、ミスターシービーだよ。」
マンノウォー「物怖じしない態度、気に入ったぞ!私はマンノウォーだ!今日のダービーは楽しみにしているぞっ!」
アドミラル「ウォーアドミラルだ。君の走り、どのようなものか見させてもらう。」
マンノウォー「全くお前は可愛げの無い自己紹介だな。私の弟子とそっくりだ。シービスの方がもっと良い挨拶が出来るぞ?」
アドミラル「……彼女は関係無い。」
シービー「それにしても、おっきいね〜………流石は【ビッグレッド】って異名が付くだけの事はあるね。それに2人共迫力あるなぁ〜。」
マンノウォー「日本に来た時から注目されていたが、やはりこれだけ大きいのは格好の的なのだろうな。アドミラル、お前だけの方がまだ注目されずに済んだかもな?」
アドミラル「そんなものは今更だ。それに母上と一緒に居れば嫌でも注目を浴びる。」
まぁ……そうでしょうね。プロフェッサーはアメリカで最高って言われてますからね……先生と並んで。
シービー「ねぇ八幡、ミスマンノウォーと八幡の関係は分かったんだけどさ、ミスウォーアドミラルの関係は?」
八幡「これといって強調すべき点は特に無いな。アレですよね、プロフェッサーが俺の事を紹介したから、みたいな感じですよね?」
アドミラル「そうだな。直接会ったのは今日が初めてだが、以前は電話でやり取りをしていた。まぁそれも母上を経由してだがな。」
八幡「まぁ一応今日がこの前日本に来た時が初めましてなんだが、全くそんな感じしなくてな。」
シービー「へぇ〜……」
フランクな挨拶は流石に出来ないが、顔を見たら『あっ、お久しぶりです。』みたいな感じで挨拶するくらいの面識はあるって程度だ。
マンノウォー「さて、お前のダービーが始まるまでは他のウマ娘達のレースを楽しませてもらおう。」
八幡とアドミラルさんは、何度か電話での面識がある模様。