比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1038 / 1583
ジンクスを乗り越えて

 

 

ーーーーーー

 

 

パドックでの出走ウマ娘の紹介が終わって、これから日本ダービーを走るウマ娘達は東京レース場の芝へと向かっていた。そんな中、本命に推されているシービーはまだ控え室に居た。

 

 

シービー「3冠ウマ娘、かぁ………やっぱり皆見たいんだね。」

 

八幡「そうらしいな。最後に獲ったのは今から19年前のシンザンが最後、その後も挑戦は続いたみたいだが誰1人として3冠は獲れていない。2冠ウマ娘だってこの19年間でたったの6人だからな。」

 

シービー「でも、獲れないって意見も多いみたいだよ?その辺りは?」

 

八幡「言わせておけ。」

 

シービー「あっはは、八幡らしい♪八幡もやっぱり3冠ウマ娘は見たい?」

 

八幡「ん?まぁその気持ちもあるにはあるが、俺は別にそこまで見たいとは思わないな。担当が無事に走り切ってくれればそれでいい。【無事是名ウマ娘】って言葉があるだろ?俺はそっちの方が良い。」

 

シービー「……そっか。」

 

八幡「……お前は自由に走ってくればいい。」

 

シービー「ふふっ、いいの?トレーナーがそんな事言っちゃって?でも、それを言えるのが八幡だよね。うん、ありがとう。あたしはあたしらしく自由に走ってくるね!」

 

八幡「あぁ、それで良い。」

 

 

2人は控え室を出て、八幡はシービーをターフに送り出そうと思ったその時………

 

 

シービー「ん?あれ、ストラップ切れた。」

 

八幡「え、このタイミングで?控え室になんかあったか?ちょっと探して「あぁいいよ。」え?」

 

 

シービーは繋がっている反対側の方の引っ張って、完全に取り除いてしまった。

 

 

シービー「はいコレ、預かってて。」

 

八幡「………ふっ、分かった。」

 

シービー「じゃ、行ってくるね♪」

 

 

八幡(……アイツらしいな。)

 

 

八幡は観覧席へ、シービーはターフへ進み、ダービーへと挑むのだった。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

実況『本日の東京レース場は良バ場に恵まれ、最高の状態となっております。これから2,400mに挑む18人には何が見えているのでしょうか?1番人気ミスターシービーは6枠12番、これは皐月賞と全く同じです。』

 

解説『皐月賞の時のような走りを期待したいですね。しかしダービーにはジンクスがありますからね、懸念材料があるとすれば間違いなくソレですね。』

 

実況『このジンクスを打ち破る事が出来れば、またも常識を覆す事になりますね〜さぁ最後に大外18番のデアリングパワーが収まりました!今年のダービーは誰が勝つ!?打ち破るのは常識か!?ジンクスか!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『ゲートが開いてスタートしました!!先行争いですが、ミスターシービーはいきなり下がって1番後ろに行きましたっ!!ミスターシービー自ら最後方ですっ!!』

 

 

「えぇっ!?そんな………」

 

「おいおい、皐月賞の時は勝てたけど、ダービーの追い込みは流石に………」

 

「ダービーポジションを知らないのか?」

 

 

シービー(あたしは自由に走る、ただそれだけ……だよね、八幡?)

 

 

実況『1コーナーから2コーナーに向かって行きます!先頭に行ったのはイズミサンライズ!ティアラ路線からの参戦シャダイソフィア、内からニシノスキーこの3人が先頭集団!後ろからはミヤコオーダスとマックスファイアー!その外にカツラギエースも続いている!ミスターシービーは後方の2〜3番手であります!』

 

 

マンノウォー「縦長の展開でミスターシービーは後方2〜3番手……かなり後ろだな。」

 

アドミラル「八幡、彼女にはやはり得意な脚質で挑めと伝えたのか?」

 

八幡「……自由に走れ、と。」

 

アドミラル「……何?」

 

八幡「アイツの走りは誰にも縛られずただ自由に走る、これが1番良いんです。」

 

アドミラル「では今の彼女の走りは完全なるアドリブ、そういう事か?」

 

八幡「そうです。」

 

マンノウォー「あっはははは!お前の担当は中々愉快な事をする奴だな!つまり、それで皐月賞も勝ったのだろう?」

 

八幡「はい。」

 

マンノウォー「であれば、見届けようじゃないかアドミラル。ミスターシービーの走りを。」

 

 

実況『3〜4コーナー中間で先頭はマックスファイアー!リードは3バ身!後ろからはタケノヒエンとデアリングパワーも上がって来ました!ミスターシービーはいつの間にか前団6〜7番手まで上がってきています!さぁ4コーナーをカーブして最後の直線です!!』

 

 

シービー「さぁ、行くよ!!」

 

エース「だあああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

実況『ミスターシービーが先頭っ!!ミスターシービー先頭っ!!しかし大分脚を使っているぞ!!後ろから来るウマ娘は居るのか!?連れて伸びてくるのはカツラギエース!ビンゴカンタとメジロモンスニーも上がって来る!!』

 

 

エース「うおおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

シービー(良いね、熱が伝わってくる……楽しい、やっぱりレースはこうでなきゃ!!)

 

 

実況『メジロモンスニーは2番手かっ!ミスターシービー強い!ミスターシービー強いっ!!ミスターシービー2バ身差で今、ゴールインッ!!ミスターシービー今日もまた凄いレースをやってのけました!!1コーナーを最後方でカーブして徐々に進出……そして最後は先頭で駆け抜けましたっ!!これで、3冠達成に王手をかけましたっ!!』

 

 

シービー「はぁ……はぁ……ふぅ〜!あぁ〜気持ち良い〜♪良いレースだった!」

 

 

シービーは皐月賞の時と同じように、常識を覆した展開を披露しながらダービーを先頭で駆け抜けた。それと同時に皐月賞と日本ダービー、これを制した事で2冠達成の偉業も成し遂げた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 




1コーナーのジンクスって今ではもう誰も知らないんじゃないですかね?

ジンクスといえば今日のジャパンC!ドウデュースが見事に勝利して、ジンクスを破りましたね!

『ドウデュースは3戦負けてからでないと勝てない。』

今日は上がり3ハロン唯一の32秒台で優勝!!残すは有馬記念だけです!!勝って秋古馬3冠達成して欲しいですね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。