比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ライスの秘密と約束

 

 

八幡side

 

 

シービー「………」ジィ∼…

 

ライス「あ、あうぅ……」

 

八幡「………何してんだ、お前?」

 

シービー「いや、ライスのこのちっちゃい身体の何処にあんなスタミナが隠されているのかなって思って観察してたんだよね。」

 

八幡「……まぁ気にはなるよな。お前今日も追い抜かなかったし。」

 

シービー「うん、そうなんだよね。あたしもさ、負けるつもりなんて更々無いんだけど………勝てないんだよね〜。ライス、何か隠し事してる?」

 

ライス「し、してません……よ?」

 

シービー「ホントォ〜?今の言い方なぁんか嘘くさいなぁ〜。ホントは何かあるんでしょう〜?」

 

八幡「まぁシービー、少し待て。ライスはこの合宿所に来たら山中ランニングを必ずやってるって聞いた。だからどのポイントでどう走るのかが既に頭の中にインプットされていると思った方がいい。一応聞くがライス、そういうのってあったりするのか?」

 

ライス「え、えっとぉ……」

 

八幡「何かあるなら、耳打ちでいいから話して言ってみてくれないか?他の誰にも言わないから。」

 

ライス「……じゃあ、お兄様になら。」

 

 

やっぱあるのか……きっと毎年来て必ずやってるライスだからこそ知ってる方法なんだろうな。

 

 

ライス「えっとね……ライスが夏合宿でこのランニングをする時ははね、京都のレース場を見立てて走ってるの。」ボソボソ

 

八幡「っ!?」

 

 

京都レース場を?おい待て、それってとんでもない事だぞ。いや、だとしたらあの複雑な京都レース場を研究してランニングに組み込んだって事になる……これは確かに言えないな。

 

 

八幡「………成る程な、確かにそういう理由なら言いづらいのも確かだな。」

 

シービー「え?え?八幡、どういう事?」

 

八幡「いや、これは流石に言えないな。トレーナーの俺でもメニューを丸裸にするも同然の答えだった。シービー、これに関してはお前自身で答えを見つけるしか無いな。悪いが俺は答えを聞いた以上、手助けをする事は出来ない。」

 

シービー「そ、そんなに凄い事?」

 

八幡「超すっごい事。これでライス追い越せたらマジでライスと同じレベル。」

 

ライス「ふぇ!?」

 

シービー「えぇ〜それってもしかしなくても長距離ですっごいレベルになってるって事じゃないの?」

 

八幡「平たく言えばそんな感じ。」

 

シービー「よし、じゃあそのライスに本気で勝ちに行かないとっ!因みにだけど八幡、ライスとの差ってどのくらい?」

 

八幡「40秒だな。最初は2分だったが、今では着実に縮めてるから成果は出てる。まぁライスも速くなってるんだけどな。」

 

シービー「じゃあ最初のライスのタイムとあたしの最高タイムの差は?」

 

八幡「ちょっと待ってろ………15秒だな、それでも15秒差あるのか。」

 

シービー「じゃあ今はとりあえずライスの最初のタイムを超える事かな。だって今の明日に勝とうとしても絶対無理って思っちゃったもん。八幡が速くなってるって言うから。」

 

 

……これに関しては俺のミスだな。いや、でも本当に速くなってるんだからな?あんまり言う事ではないと思うんだが、ライスって何者?

 

 

ーーートレーニング終了後ーーー

 

 

八幡「よし、柔軟も終わったな。じゃあ今日のトレーニングはこれで終わり。それと今日は昼飯持って来てるから此処で食べないか?」

 

シービー「え、ホントに!?何作ったのっ!?」

 

八幡「普通の弁当の下位互換だ。ただの塩おにぎり、ただの唐揚げ、ただのフライドポテト、ただのミニサラダ、ただのお茶、こんなもんだ。」

 

ライス「美味しそうっ♪あ、あの、ライスも食べていいの?」

 

八幡「1人だけ見るだけなんて言わねぇよ。ライスも食べたらいい。」

 

ライス「ありがとうお兄様!」

 

シービー「何かピクニックみたいだね。」

 

 

確かに。山の中で草の上で弁当囲んで食事はまさにピクニックだな。こういうのも悪くないな。

 

 

シービー「いただきま〜す!あむっ……んんっ、美味しいっ♪やっぱり八幡の作るご飯って固さも塩加減も絶妙だからどのご飯よりも美味しいんだよね〜!」

 

ライス「ねぇお兄様、この唐揚げも手作り?何だか今までと全然違う味と歯応え。」

 

八幡「やっぱライスは気付くよな、その通りだ。でも此処の食堂や学園のカフェテリアに比べたら全然拘りは無いけどな。」

 

ライス「でもすっごく美味しいよ!ライスの作る唐揚げとは違う味付けだからとっても新鮮♪」

 

八幡「そんなに違うのか?じゃあ今度はライスの唐揚げを食わせてくれないか?」

 

ライス「うん!じゃあ今度作って持ってくるね!」

 

シービー「あたしも作って持って来てあげるね〜!」

 

八幡「まぁシービーも一人暮らしだから作れるよな。じゃあ日でも決めてから作ってくるか?」

 

シービー「あっ、それ良いね!」

 

ライス「じゃあ、唐揚げの試食会だね!」

 

八幡「帰ってからの楽しみが増えたな。まっ、シービーはその前にトライアルと菊花賞だけどな。やるのはその後になりそうだな。」

 

シービー「あはは、だね〜。」

 

 

その後は3人で弁当を食べ終わって山を降りた。しかし今日のトレーニングでは驚きの新事実が発覚だな。さっきも思ったがライスって何者?

 

 

 




ライスってば恐ろしい子っ!

クラシック後の楽しみが増えて何よりですね。
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