比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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3コーナーのジンクスと伝説

 

 

シービーside

 

 

ライス「やあああぁぁぁぁぁ!!」

 

シービー「ふっ!」

 

八幡「………」

 

 

もう少し……後もう少しっ!

 

 

ピッ!

 

 

ライス「はぁ……はぁ……」

 

シービー「はぁ……はぁ……あぁ~……ホント、後もう少しなのにっ!」

 

八幡「2人共良いタイムだ。けどシービーは少しスパートが早い傾向がある。それを直さないとな。」

 

シービー「……けどさ八幡、スパートが早かったら何が悪いの?」

 

八幡「悪いって事は無いんだが、京都レース場との相性の問題だな。京都レース場では第3コーナーで上り坂と下り坂があるのは知っているだろ?上りと下りの両方で脚を使っちまう事になるからだ。上る時のパワーと下る時の加速をしてから最後の直線って流れになるが、京都大外回りの直線は400mもある。これに耐えられるウマ娘はそうそう居ないっていうかこれまで存在していたかってレベルだ。まぁ、俺は1人知ってるけどな。」

 

シービー「へぇ~だからタブーって言われてるんだ~。」

 

ライス「ライスも知らなかったなぁ~。3コーナーでスパートをかけちゃダメっていうのは聞いた事あるけど、最後まで持たないからなんだね。」

 

八幡「そういう事だ。いくら良い脚を使えてても、それを最後まで持たせる事が出来なかったらあっという間に沈んじまうからな。」

 

 

3コーナーからのスパート……所謂ロングスパートってヤツだよね。

 

 

ライス「それじゃあ、お兄様が知ってるっていうその人は菊花賞を勝ってる人なの?」

 

八幡「あぁ、しかもめっちゃ強い勝ち方してな。」

 

 

菊花賞でそんなに強い勝ち方したウマ娘って居たっけ?あたしが知ってるのは2人目の【3冠ウマ娘】のシンザンの追込くらいしか分からないなぁ~。

 

 

シービー「その人ってなんて名前?」

 

八幡「クリフジ。」

 

ライス「クリ……フジ?」

 

八幡「まぁ分からないよな、もう何十年も前の菊花賞だからな。」

 

シービー「それでそれで?そのクリフジって人はどんな勝ち方したの?」

 

八幡「説明するのは吝かじゃないが、その前にトレーニングを再開するぞ。もう息は整ってるだろ。」

 

 

ありゃ~お話はトレーニングの後かな。

 

 

ーーートレーニング後・部室ーーー

 

 

シービー「んん~良いねぇ~♪効くぅ~……」

 

八幡「良い感じに力が抜けてるな。」

 

シービー「だって気持ち良いんだもぉ~ん♪」

 

ライス「シービーさん、とっても気持ち良さそう!」

 

 

うん、すっごい良い♪これが極楽っていうのかな?

 

 

八幡「……こんな感じだな、はい終了。」

 

シービー「ありがと八幡。うん、良いね!じゃあさ八幡、話の続きしてよ。クリフジって人の話。」

 

八幡「って言っても、説明するよりかは見た方が早いだろ。ほら、これ動画だから。」

 

 

あたしは八幡からタブレットを受け取ってライスと一緒にその時の菊花賞を見た……最初は普通のレースだなって思ってたんだけど、3コーナーから一気に加速して先頭に立ったと思ったら、そのままの勢いでゴールまで駆け抜けた………掲示板を見たら、1着と2着との差は大差だった。

 

 

シービー「八幡……コレ何?」

 

八幡「嘘みたいな強さだろ?3コーナーからは他のウマ娘を寄せ付けないどころか差を離していたくらいだからとんでもないくらい強いウマ娘なんだよ。」

 

シービー「いや、コレ強いの一言じゃ済まないって……」

 

ライス「うん。ライスもこんな事、出来る自信が無いよ……」

 

八幡「そうだろうな。少しは尊敬する気になったか、俺の婆ちゃん。」

 

シービー「ならない方がおかしいって。こんな事が出来る人って相当な化け物だって~。」

 

ライス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………ん?

 

 

シービー「………ん?」パチクリ

 

八幡「ん?」

 

シービー「ば、ばば、ばばば……婆ちゃんっ!!?

 

八幡「あぁ、俺の婆ちゃん。」

 

ライス「こ、この人ってお兄様のお婆ちゃんだったのっ!!?」

 

八幡「まぁな。この人の戦績とか調べてみ?すげぇから。」

 

 

あたしは八幡のタブレットでクリフジって検索してみたら、ホントに凄い戦績だった!11戦して無敗……しかもオークスとダービーと菊花賞を勝ってる。

 

 

シービー「ホントにこの人が八幡のお婆ちゃん!?それでホントに八幡がこの人の孫っ!?」

 

八幡「同じ質問ただ入れ替えただけじゃねぇか、しかも片方はタブレット端末相手だし。」

 

ライス「カッコ良いなぁ~……でもきっとお兄様と一緒で、とっても優しい人なんだよね?」

 

八幡「俺と似てるかはさておき、優しい人なのは確かだな。それに、今の年配の人達は婆ちゃんの事知ってるんじゃないか?」

 

ライス「ライス、お母様に聞いてみようかな……でもお母様知ってるかな?」

 

八幡「親世代は少し厳しいと思うぞ?」

 

 

シービー「何で言ってくれなかったのさ八幡~?」

 

八幡「いや、別に言いふらすような事でも無いだろ。」

 

シービー「………確かに?」

 

 

その後は色々とミスクリフジの事を八幡に聞きながら自分の家に帰った。けどさ、ホントにあの走りが出来る人って存在したんだ………それに、あの人のあの走り………

 

 

シービー「あたしが見てきた中で1番自由な走りをしていた。」

 

 

 




どの話でも欠かせない、お婆様のお話っ!(エアグルーヴ編では出してませんけどww)
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