比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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やらかしの予感

 

 

ーーーーーー

 

 

八幡とシービーが京都に訪れてから翌1日。今日はクラシック最終戦、3冠路線最後の冠である菊花賞の開催日。クラシッククラスのウマ娘にとっては初めての世界である3,000mの世界。殆どのウマ娘が長距離を走ってない中でスタミナが試される舞台となる………

 

 

実況『注目の1番人気、9番ミスターシービー!』

 

解説『前走は調整が上手く行かず先着を許してしまいましたが、今日の調子は上向きみたいですね。調子が良さそうですよ。3,000mという初めての距離ですが、このウマ娘らしい走りをしてほしいですね。』

 

実況『2番人気は大外18番、カツラギエース!』

 

解説『人気を譲りはしたものの、実力のあるウマ娘ですよ。前走の走りのまま逃げ切り勝ちを収めたいところですね。』

 

 

シービー「そっか、エースが2番人気なんだ。」

 

エース「よぉシービー!今日という日をあたしはずっと待ってたぜ!さぁ勝負だっ!!」

 

シービー「気合充分って感じだね、良いね。そういう事ならあたしだって受けて立つよ。」

 

エース「あぁ、あたしだってやってやるぜ!」

 

シービー「あたしだって負けないよ。さてっと……あっ、居た居た♪おぉ〜い八幡〜!!」ブンブンッ!!

 

 

八幡『………』アタマカカエ

 

 

シービー「ありゃ、頭抱えちゃってどうしたんだろう?もしかして頭痛?」

 

エース「お前のトレーナーの気持ちが少し垣間見えた気がするぜ……」

 

 

パドックではそんなやりとりがあったものの、特に何かが起きたわけでも無くその後各ウマ娘達は控え室に戻った。

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

八幡「あのさ、パドックの何あれ?」

 

シービー「え?いや、別に意味は無いけど?」

 

八幡「だったらああいう事しないでくれよ……俺にまで無駄な注目浴びただろうが。」

 

シービー「いいじゃん別にさ〜!」

 

八幡「俺が嫌なの。」

 

シービー「だって八幡は【2冠トレーナー】からもうすぐ【3冠トレーナー】になるんだよ?今の内に注目に慣れておかないと大変だよ?」

 

 

シービーのこの一言は八幡を少しだけ驚かせた。まるでこの菊花賞の勝利を疑っていないかのように言っていたからだ。

 

 

シービー「走り終わった後が大変なんだから、八幡も少し注目に慣れておいた方がいいと思うよ?」

 

八幡「……余計なお世話だ、早よ行ってこい。」

 

シービー「あはは、怒られちゃった♪じゃ、勝ってくるからね。」

 

 

2人は軽く打ち合わせと軽口を叩き合ってから別々の方向へと向かった。八幡は観覧席、シービーは声援鳴り響くターフに歩を進めた。

 

 

ーーーーーー

 

八幡side

 

 

八幡「お待たせしました。」

 

沖野「いいって事よ、ウマ娘との打ち合わせなんだから仕方ねぇさ。」

 

南坂「それにしても楽しみですね、歴史的瞬間を目の前にするのかと思うとワクワクします。」

 

黒沼「シンザン以降の皐月とダービーで2冠を獲ったウマ娘は4人存在したが、菊花賞まで無事に来れたのはたったの1人だけだったからな。それでも11着と届かなかった。ミスターシービーには悪いが、期待しちまうな。」

 

同期1「ねぇ比企谷君、ミスターシービーの様子はどうだった?行けそう?」

 

八幡「あぁ、問題無い。それに、これは俺の直感でしかないんだが……今日の菊花賞でまたアイツは何かをやらかしそうな予感がするんだよな。」

 

南坂「やらかす、ですか?」

 

八幡「はい。悪い意味では無いですけど。」

 

沖野「へぇ〜それじゃあじっくり見せてもらおうじゃねえか。」

 

東条「その前にアンタは比企谷君に奢ってもらった食事代、早く返しなさいよ。」

 

八幡「いや、俺は大丈夫ですって。それよりも東条さんの方がツケの額大きいんじゃないですか?」

 

東条「それはそうだけど、もう慣れたわ。」

 

 

いや、それは慣れたらダメなのでは?

 

 

黒沼「ところで比企谷、夏合宿からライスシャワーもお前のトレーニングに加わっていたみたいだが、2人目の担当の許可が降りたのか?」

 

八幡「いえ、ライスにはシービーのトレーニングに付き合ってもらっていただけです。生粋のステイヤータイプのライスなら、シービーでも簡単には追い越せませんからね。おかげで良いトレーニング相手になってもらいましたよ。」

 

黒沼「そういう事か、それなら確かに今日の菊花賞の勝利に自信があるのも頷けるな。」

 

 

今日の菊花賞、前の神戸新聞杯よりも自信がある。ライスとのトレーニングもあるが、調整も上手くいったからか不思議な自信がある。出走するウマ娘全員が体験した事の無いレースの筈なんだが、シービーが勝つって自信がかなりある。

 

 

同期1「今日の作戦もやっぱり後ろから?」

 

八幡「あぁ、これまでと同じで作戦に変更は無い。だから3〜4コーナー辺りでの進出すると思う。」

 

同期1「まぁ皐月賞とダービーの走り方を見るとそうだよね。けど比企谷君はやらかしそうな予感があるって言ってたけど、それに関してはどう思う?」

 

八幡「直感でしかないからな……まぁ最後方から一気に先頭になるとかだと予想はしてる。」

 

南坂「確かにそれも強い勝ち方ですね。」

 

 

♪〜♪〜♪〜

 

 

沖野「おっ、始まるぜ。」

 

 

いよいよか……頑張れよシービー。

 

 

 




次回、いよいよ菊花賞。
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