比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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やる事の無い休養

 

 

シービーside

 

 

あぁ〜………退屈。その上やる事も無いし、ジッとしてるしかないっていうのが本当に退屈。走りたいなぁ〜……それすらも出来ないって何だかなぁ〜。

 

 

八幡「………」

 

シービー「………」ジィ∼…

 

八幡「………」

 

シービー「……どれも乗り気しないなぁ。」

 

八幡「そう言うと思ってたよ、やっぱりどの依頼もお前にはピンと来なかったみたいだな。」

 

シービー「今のあたしを見てよ、やりたい事も出来ないのにこんな事をお願いされても『やろう!』って気持ちになるわけ無いじゃん。」

 

八幡「だろうな。まっ、正直俺も今回の依頼は全てにおいて受ける気は無い。」

 

シービー「ダービーが終わった時と真逆の事言ってるよ?あの時は受けようって言ってたのに。」

 

八幡「確かに言ったが、シービーの現状を考えるとそうしたくない。本人がこの状態なんだ、それならストレス解消させてからやらせた方がまだマシだろ。不満な状態抱えたまま依頼受けても碌な事にならなさそうだし。」

 

シービー「さっすが八幡、あたし優先で考えてくれるから大好きっ♪」ダキッ!

 

八幡「うん、どうもありがとう。とりあえず今は爪の完治の事だけ考えろ。他の事はそれからだ。」

 

シービー「そう言ってるのに依頼を突きつけてくる依頼者達の相手をする今のお気持ちは?」

 

八幡「テメェの事じゃなくてシービーの事考えてから依頼出しやがれって言いたい気分だ。」

 

 

大変だね〜トレーナーって。

 

 

シービー「そういえばさ、あたし達って今年のレースには出ないってもう発表したじゃん。反応見た?」

 

八幡「その話はあまりしないでくれ……しっかりした理由も言ったにも関わらず叩かれてんだから。」

 

シービー「アレ何なんだろうね?自分の身体よりもレースを優先しろって言いたいのかな?こっちは怪我してるから休養するって言ってるのに意味分かんない。」

 

八幡「お前の爪は生まれつきあまり強くない。ここ数日で良くはなってるが走れる程の回復はしていない。例えば菊花賞からジャパンCまではおよそ1ヶ月……この1ヶ月でどう仕上げろって?逆に教えてもらいたいくらいだ、文句垂れてる奴には。神戸新聞杯から菊花賞も同じ1ヶ月くらいのスパンだが、同じ1ヶ月でも状態がまるで違う。」

 

シービー「あたしが走れる状態と走れない状態って事だよね?」

 

八幡「平たく言えばな。神戸から菊花賞が走れる状態だが、今回のは走れない状態になる。それを踏まえたら、実質シービーの調整期間なんて1ヶ月どころか2週間も無い。きっとそれを理解してないんだと思うぞ?アップもせずに本番迎えるバカ何処に居るんだって話だ。」

 

 

おぉ、八幡が珍しく暴言っぽい事を言ってる!これはちょっとレアかも。

 

 

八幡「ふぅ……書類仕事もひと段落したな。」

 

シービー「じゃあさじゃあさ、お散歩行こうよっ♪」

 

八幡「そう言ってお前はコース場に行って『走りたい。』とか言い出すんじゃないのか?」

 

シービー「だってこの時間は皆トレーニングじゃん。それに学園の外は絶対に居るじゃん。」

 

八幡「確かに。んじゃ適当に校舎歩くか。」

 

シービー「うんっ♪」

 

 

ーーーコース場ーーー

 

 

シービー「おぉ〜走ってる走ってる。今週は天皇賞だし、GⅠ盛りだくさんだから皆張り切ってるね〜!」

 

八幡「1つでも多くのレースに勝ちたいだろうしな。GⅠだけじゃなくGⅡもGⅢもやってるから挑戦するだけでも意義はあるだろう。」

 

シービー「それにジュニアクラスの子達も本腰入れる時期だしね。この前のサウジアラビアRCもルドルフが勝ったしね。次は弥生賞に行くみたいだよ。」

 

八幡「今年はもう終わりか……来年のクラシックが楽しみになってくるな。」

 

シービー「来年の今時期になったらこの子達と戦ってるかもしれないんだよね?」

 

八幡「そうだな……特にルドルフとは当たるかもしれないな。きっと3冠路線に進むだろうから、その後はジャパンCか有マ記念に進むと思うぞ。」

 

シービー「あたしも来年どうなってるか分からないけど、秋のシニア3冠のどれかには出たいなぁ〜。今年は爪で出られないから来年はね。」

 

 

今年はどうやっても回避するしか無いしね。

 

 

エース「おっ、シービーにトレーナーさんじゃねぇか。ひょっとして散歩か?」

 

シービー「まぁね。エースはトレーニング?」

 

エース「まぁな。あたしも今年は走らないで来年の大阪杯を目標にしてんだ。シービーはどうなんだ?」

 

シービー「あたし?あたしは最終的な目標は宝塚記念かな。他のレースは調子を見てかな。」

 

エース「そっか。まぁお互い頑張ろうぜ。お前も早く怪我治せよっ!」

 

八幡「良い同期だな。」

 

シービー「うん、あたしもそう思う。そっか、エースは大阪杯かぁ……」

 

八幡「きっとエースは中距離を中心に回っていくだろうな。今回の菊花賞で3,000mは無理だと分かったと思うし、行けても2,500mだろうからな。」

 

シービー「来年になったらきっとエースはもっと強くなってるだろうね。あたしも負けてられないよ。」

 

 

今年のジャパンCはどうなるかな?今年こそは日本が勝てるかな?

 

 

 




史実でもシービーの弱点は蹄でした。
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