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【春は阪神、夏は東京、そして最後を飾るのは京の舞台!最後の関門は2,000mの総力戦!!夏のトレーニングを終え、心も身体も逞しくなった18人のウマ娘達が此処に集結しました!!最後の冠を手にするのは一体誰か………秋華賞、開幕っ!!】
実況『クラシックが始まって早半年、残すレースは2つだけとなりました!ティアラ路線の秋華賞と3冠路線の菊花賞で今年のクラシックレースは終わりを迎えます。今回のレースの見どころは、やはり史上初の無敗のトリプルティアラがかかっているところでしょうか。オークスでは8バ身差での圧勝で見事勝利を掴み取り、母娘でのオークス制覇と40年間現れなかった無敗のティアラ2冠を獲ったウマ娘ですから、やはり期待してしまいます。』
ーーー観客席ーーー
八幡「なんか今日は多いですね、当然っちゃあ当然ですけど。」
フジ「エアグルーヴのティアラ3冠だからね。」
「お前の担当に3冠達成がかかっているんだ、これだけの人が集まるのは当然だ。それに、歴史的瞬間を目の当たりに出来るかもしれないのだからな。」
八幡「そうですね。」
「それに、今日は何故か招かれざる客まで居るようだしな。」
マンノウォー「それは私の事を言っているのか?だとすればお門違いな発言だな、ちゃんと用件があったからこちらに来たのだ!それに可愛い孫弟子の育てたウマ娘のレースを見るのは当然だろう?」
「全く……私にはアレ程厳しかったのに、八幡にはこうも甘いとはな。【アメリカレース史上最高のウマ娘】も形無しというわけか。」
マンノウォー「何とでも言え、孫は可愛いのだ!」
沖野「な、なぁ比企谷?俺達も此処に居ていいのか?お前の先生にその先生も居るんだろ?俺達が此処に居て邪魔じゃないのか?」
八幡「別に邪魔なんて事はありませんよ。だから入れたんですから。」
葵「で、でも……なんかこの前よりも凄いオーラを感じるのですが、もしかしてその方も比企谷君の先生と同じように凄かったりします?」
八幡「まぁプロフェッサーは自分の事を隠したりしないからいいか。このウマ娘は俺の大師匠、マンノウォーさん。短い期間ではあったが、俺に技術の手解きをしてくれた人だ。」
マンノウォー「私の事か?今八幡から紹介があったが、私がマンノウォーだ!まぁアメリカではそこそこ名の知れたウマ娘だと思ってくれ!」
南坂「な、名の知れたって……そんな言葉じゃ収まらない程の超有名なウマ娘ですよ!?」
東条「南坂君の言う通りです!!まさかアメリカウマ娘の伝説を生で見られるなんて………」
沖野「おいおい比企谷、お前マジかよ………」
黒沼「こんな所でサラッと紹介されるとは思わなかったぞ。しかもその知名度はアメリカだけでは留まらない、世界中のウマ娘関係者が知っている名だぞ。」
マンノウォー「はっははは!!そう褒めるな!今となってはそれも過去の栄光、今の若い子達に比べたら私などもう相手にもされぬよ。」
「師よ、そろそろエアグルーヴが出てくるぞ。見なくてもいいのか?」
マンノウォー「おぉ、それは困るな。」
実況『8枠17番、桜花賞、オークスに続き今回も大本命!!1番人気、エアグルーヴです!!』
解説『………』
実況『あ、あの〜どうかされましたか?』
解説『っ!あぁすみません!いやぁ〜いつもながら見事な仕上がりに加えて、雰囲気も1人だけ違いますね。毎回思う事ですが、この仕上がりを施すのは至難の業ですよ。トレーナーの腕が相当良いんでしょうね。』
マンノウォー「当然だ、私の孫弟子だぞっ!!」
「寧ろこのくらい、八幡ならば当たり前の事だ。」
八幡「いや、当たり前じゃないですよ。」
フジ「いやいや、トレーナーさんはいつも私達の体調を考慮しながらトレーニングしてるよね?見てたら分かるよ。」
「出てるレースの殆どが最大限の力を発揮出来る仕上がりになっているではないか。八幡、君はもう少し自己評価を高くしろ。」
マンノウォー「そうだぞ!我々がこう言っているのだ、お前は実際に腕の良いトレーナーなのだからな!」
八幡「ありがとうございます……」
マンノウォー「全く、相変わらず可愛い反応をする奴だなお前は〜!!」
いくら八幡でも、師と大師匠には頭が上がらないようだ。
八幡「じゃあ、エアグルーヴの所に行きます。少しの間失礼します。」
「あぁ、気にするな。我々も彼等と話でもしながら待つとしよう。」
ーーー控室ーーー
フジ「今朝にも言ったけど、調子は良さそうだね。」
エアグルーヴ「あぁ、かなりな。」
八幡「まぁ以前から言っていたが、前につけろ。追い出しのタイミングは任せる。これまで良いレースをやって来たお前のセンスを信じる。」
エアグルーヴ「あぁ、分かった。」
フジ「もし優勝したら、今夜はお祝いだよ。明日は学校だけど、盛り上がろうじゃないか!」
エアグルーヴ「ふっ、それは……勝たねばな。」
八幡「んじゃ、また後でな。」
エアグルーヴ「あぁ、必ず勝ってくる。」
エアグルーヴはそう宣言すると、地下の道を歩いて行った。
八幡「………」
フジ「緊張しているかい?」
八幡「ちょっとな、俺がしても意味無いが。」
フジ「ならまた添い寝しようか?」
八幡「せっかくだがお断りする。これから大事なレースだからな。寝たら怒鳴られそうだ。」
フジ「あははっ、そうだね。」
まさかプロフェッサーまで日本に来ていたとは………