比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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年末の邂逅

 

 

八幡side

 

 

有マ記念、ホープフルSが終わって、年内のレーススケジュールが終わってから数日。俺とシービーはURA本部から招待を受けて表彰を受けた。まぁ予想は勿論していた、何せ久しぶりに現れた【3冠ウマ娘】だし、評価されない方がおかしい。予想通り、シービーは【最優秀クラシックキングウマ娘】と【年度代表ウマ娘】に輝いた。そして俺も【最優秀トレーナー賞】に選出された。他にも評価されるべきトレーナーはたくさんいると思うが、自分で言うのもアレだが【3冠ウマ娘】の実績には流石に勝てないと思う。

 

そして今はその表彰式が終わって年末のこの頃、俺はというと………

 

 

八幡「………」

 

シービー「♪~♪~」

 

八幡「……親御さん達は?」

 

シービー「もうすぐ着くって。ひょっとして楽しみ?」

 

八幡「いや、そんな感情は無いが……少し不思議な感覚とだけ言っておく。」

 

シービー「そんなに緊張する事無いよ?それにお父さんは元トレーナーだから話合うと思うし。」

 

八幡「は?お前の父親って元トレーナーなのか?」

 

シービー「うん。だからきっと大丈夫だよ。」

 

 

シービーのご両親が東京の府中に来るという事でその待ち合わせ中だ。前から話していた事だから俺も予定は空けておいた。加えてシービーの圧もかなり強かったから予定を作る事も出来なかった………まぁ予定は入らなかったと言った方が正確だな。

 

 

シービー「♪~♪~……おっ?」

 

八幡「ん?来たか?」

 

シービー「うん、そうみたい。おぉ~いこっちこっち~!」

 

 

シービーが手を振った先には妙齢の成人ウマ娘と顎ヒゲを伸ばしたダンディな男性が歩いてきた。どうやらあの2人がシービーの両親らしい。

 

 

クイン「久しぶりねシービー、元気にしているみたいで良かったわ。それで、貴方が………」

 

八幡「初めまして、シー……んんっ、ミスターシービーさんの担当トレーナーをさせていただいています、比企谷です。」

 

クイン「そんなにかしこまらなくて大丈夫よ、トレーナーとウマ娘の関係なんて私とこの人が1番よく知ってるんだから。」

 

八幡「娘さんから伺いました。お父様の方は元トレーナーだとか。」

 

父親「まぁな、だから俺にとって君は後輩になるわけだ。俺も中央のトレーナーだったからな。」

 

八幡「成る程、大先輩というわけですね。色々と当時の事をお聞きしたいです。」

 

父親「それならクインにも聞いてやるともっと分かりやすいぞ。クインは俺の元担当ウマ娘でもあるからな。」

 

 

………はぁっ!?元担当同士っ!!?

 

 

ーーーシービーの家ーーー

 

 

父親「っというわけで、俺とクインは親同士の反対を無視して駆け落ちみたいな形で結婚したって感じだな。」

 

八幡「は、はぁ………」

 

 

お、驚きだ……なんという行動力だ。お母様がGⅡレースを3勝しているだけでも驚きなのに、その上学生の間から付き合いを始めて両親の挨拶段階で反対されてるのに、駆け落ちして結婚………んで生まれたのがシービー。凄い人生だな、ホント。

 

 

八幡「凄い選択をされたのですね、お母様もお父様も。」

 

クイン「そうね……でも後悔した事は無いわよ。だって今も楽しく過ごせているんだもの。ね?」

 

父親「あぁ、そうだな。」

 

 

この両親、もしかして………

 

 

八幡「なぁシービー、お前の両親ってひょっとして前からこんな感じなのか?」

 

シービー「うん、あたしが小さい頃からラブラブだよ。全く変わってなくて何よりって感じ。」

 

八幡「そ、そうか………」

 

 

俺達はシービーの家に着いて家に上がらせてもらった。両親……というよりお母様は辺りを観察するように部屋を見回していた。

 

 

クイン「とりあえず整頓は出来てるみたいで良かったわ。散らかりっぱなしだったら家に入ってすぐにお説教だったもの。」

 

シービー「あたしでも流石に片付けくらいはするよ。それなりに料理だってするんだから~。」

 

クイン「って言っているけど、この子は普段どうなのトレーナーさん?」

 

八幡「そうですね……良くも悪くも引っ付き虫みたいな感じですね。俺の腕によく抱き着きますし、俺と一緒に行動しようとしますし。」

 

クイン「……アンタ、トレーナーさんに迷惑かけちゃダメよ?電話した時に聞いたのと今日会った感じを見るととても良いトレーナーさんみたいだけど。」

 

シービー「失礼なっ!あたし八幡に迷惑かけてないからっ!」

 

 

ふむ、離してほしい時に離してくれなかった事を言ってもいいのだが、この年末にお説教なんてされたくないだろうし、此処は黙っておこう。

 

 

父親「ウマ娘にはウマ娘同士の話があるだろうから、俺達はトレーナー同士で話を盛り上げようぜ。一緒に話をするなら夕食にでも出来ると思うしな。君のトレーニング方法も聞きたいしな。」

 

八幡「自分もお父様のトレーニング方法は興味があります。」

 

 

夕食まで有意義な時間を過ごせそうだな。けど……

 

 

クイン『~~っ!』

 

シービー『………』

 

 

向こうでは早速始まっちゃったみたいだな。シービー、お前は一体お母様に何を言ったんだ?お説教、始まってんじゃねぇか………

 

 

 




シービー、年末にお説教ww
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