比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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目標レースと湯たんぽ

 

 

シービーside

 

 

年末年始のお休みが終わってあたしは天皇賞・春に向けてトレーニングを開始している。ローテーションはこのまま直行するって八幡が言ってたから、トライアルには出ない方針みたい。この事を発表したら何故か騒がれた。『トライアルに出さずに本番を迎えるのかっ!?』とか『半年以上もレースに出さずにぶっつけですかっ!?』とか言ってきてたんだよね………好きにさせろって!別にどの路線でもいいじゃん!日経賞路線でも大賞典路線でもダイヤモンドでも大阪ハンブルグでも万葉でも松籟(しょうらい)でも何でもいいじゃん!!1人のウマ娘のレース方針とかどうでもいいじゃん!!

 

はぁ、もう過ぎた事はいいや……今はトレーニングに集中しよっと。それに今は協力者も居るからね。

 

 

八幡「よし、今日は後もう1本やったら終わりだからな~。最後はしっかりタイム出すぞ~!」

 

シービー「おぉ~!」

 

ライス「お、おぉ~…っ!」

 

八幡「じゃあ行くぞ~。」

 

 

あたしは今、協力者のライスと一緒に天皇賞に向けてのトレーニング中。ライスはステイヤーだけあってスタミナがもうお化け!今日の併走は2,500mでやってるんだけど、得意距離が違うだけでこんなに違うのかってちょっと思い知らされてる感じもちょっとだけある……

 

 

ライス「はっ……はっ……はっ……っ!」

 

シービー「ふっ……ふっ……ふっ……っ!」

 

八幡「………」

 

ライス「ふっ!!」

 

シービー「っ!(成る程、このタイミングかぁ……)ふっ!」

 

 

この走り方、何とかものにしないとっ!

 

 

ーーートレーニング後・部室ーーー

 

 

ライス「はぁわぁ~………」

 

シービー「すっごい……あたし以上に力抜けてるじゃん。」

 

八幡「あぁ、実際マジで力入ってない。ライス、お前凄いな?割と力入れてやってるつもりなのに。」

 

ライス「そ、そうなの?とっても気持ち良いよ、お兄様~。」

 

シービー「この声を聞くとさ、絶対に気持ち良いって分かるよね。だって完全に蕩けてるもん。」

 

八幡「だな。」

 

 

ライスってこのマッサージしてる間はすんごい柔らかいんだよなぁ……ストレッチしてる時はあんなに固そうにしながらやってるのに。あたしでも痛い時は強張るのに、ライスは逆に蕩けるんだもん……ライス、ホントに凄い。

 

 

八幡「よし、施術完了だ。しかし流石だなライス、今のシービーなら2,500mだったらお前に勝てると思っていたんだがなぁ……長距離ではまだ勝てないか。」

 

ライス「えへへ……ねぇお兄様。ライスはこれから天皇賞までシービーさんのお手伝いをすればいいのかな?」

 

八幡「可能な限りで構わないぞ。流石に毎回頼むのは忍びないからな。ライスの予定が空いている時で構わない。」

 

ライス「ライスならいつでも大丈夫だよ!だからいつでも言ってね!」

 

 

八幡(はぁ~………だからライスには色々してあげたくなるんだよなぁ。椅子に座っているイヌウマ娘とはエラい違いだ。)

 

 

うんうん、ライスはホントに良い子だねぇ~♪

 

 

八幡「うん、お礼はちゃんとするからな。ご飯作るし、マッサージもするし、頭も撫でてやるからな。」

 

ライス「ふぇ?そ、そんなに?」

 

シービー「八幡それあたしにもっ!!」

 

八幡「これはトレーニングに付き合ってくれたライスへのご褒美だから君に提供するものではありません、諦めてください。」

 

シービー「あぁ~もぉ~あたしもぉ~!!」

 

 

八幡(君がもう少し慎み深かったらやってあげるかもね。まぁ多分そんな日は来ないと思うけど。)

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

ライス「じゃあまた明日ね、シービーさん、お兄様。」

 

シービー「じゃね~。」

 

八幡「また明日な~。」

 

シービー「……ふっ、やっと2人きりになれたねっ。」キリッ

 

八幡「あっ、俺もライスと同じ方向だからライスと一緒に行く「待ってよ~!!」うぐっ!」

 

シービー「さっきあたしを送り届けるって言ったじゃ~ん!!責任持って家まで送り届けろ~っ!!」ギュウウウ∼!!

 

八幡「離れろ苦しいっ!っていうか無理強いしたのはお前の方だろっ!何ちゃっかり俺の責任にしてんだよっ!」

 

シービー「最終的に引き受けたのは八幡でしょ!だから八幡はあたしを送り届ける義務がありま~すっ!」ギュウウウ∼!!

 

八幡「じゃあライスを送り届けてくるからお前は1人で帰れっ!」

 

シービー「いやぁぁぁぁぁ!!!」ギュウウウ∼!!

 

 

八幡言ったもん!!『あぁもう分かったから離せっ!』って言ったじゃん!!言ったったら言った!!

 

 

八幡「あぁもう分かったよ!俺の負けだから!送るからそれ以上キツく締めるんじゃねぇ!」

 

シービー「うむ、苦しゅうない♪」

 

八幡「はぁ………ほら、寒いからさっさと行くぞ。」

 

シービー「うんっ♪」

 

 

八幡はアレコレ言うけど最終的にはやってくれるから優しいんだよねぇ~♪

 

 

八幡「もうちょい離れてくんない?」

 

シービー「いやぁ~寒いからさぁ~♪」ギュ∼!!

 

八幡「凡そ寒い奴がする反応じゃないって事、理解してる?寒いならポケットに手を突っ込むなり手袋とかマフラーするなりしろよ。」

 

シービー「目の前に暖かい人が居るのにほっとく理由、無いと思わない?」ギュ∼!!

 

八幡「人を湯たんぽ扱いするウマ娘は全世界探してもお前くらいだぞ。」

 

 

 




どうしてだろう、シービーって【ウマ】娘だよね?
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