八幡side
天皇賞まで残り2カ月を切った。来週からは本格的にクラシッククラスの3冠路線とティアラ路線のトライアルが始まる。それと同時にシニアクラスでも大阪杯や天皇賞・春のトライアルレースが行われる時期だ。来週からは3月に突入するし、大阪杯トライアルの中山記念も行われる。シービーはトライアルには出さないが、その分本番は仕上げていくつもりだ。それと同時に学園はかなり騒々しくなっている。まぁ無理も無い。クラシック3冠路線の最有力候補として既に期待されているルドルフが動き始めるんだからな。周りからすれば弥生賞が楽しみで仕方ないんだろうな。
まぁウチは天皇賞が最初のレースだから、まだそこまで注目はされてない。だが時々学園に訪れた取材班に聞かれる時がある、『本当にトライアルに行かなくて大丈夫なのか。』と。寧ろシービーはあまり走らせない方が良い。その理由は爪への影響だ。まぁそれを正規取材でもない取材班に伝えても意味は無いから平気だと言ってすぐに立ち去るだけだ。
そんなこんなで過ごしていた俺だが、再び生徒会の手伝いをしている。その手伝いは………
八幡『オペラオーの『舞踏劇で、所要時間4時間(延長の可能性あり)』か……うん、普通に却下だな。次にファインの『移動式ラーメン屋台』……俺も食いたいからOK。んで、フクキタルの『占いの館』……その辺でやれるだろうからOK。それからチケゾーの『ダービー展覧』にカフェの『喫茶店』は……空き教室が確保出来ているからOKだな。ファル子の『ファル子のスペシャルソロライブ』……人員がファル子1人の時点で却下。タルマエとユキノ、ハルウララの『地域特産物展示会』は……どうする?」
ルドルフ「3人で1つの教室を使うのであれば構わない。それは保留の箱に回しておいてくれ。」
八幡「ん、了解。」
エアグルーヴ「早い……」
学園祭に向けて出し物の判別をする作業だ。出し物を希望する生徒が多いから役員で分担しているのだが、それでも手が回らないから俺にお鉢が飛んで来たってわけだ。
八幡「……ん?何だこれ?『学園1の妹は誰だ選手権』?カレンとヴィブロス、マヤノの3人か……集まるのかコレ?それにこっちの『カッコ良いウマ娘選手権』も意味が分からん……書いたの誰だよ、記入してねぇじゃねぇか。ん、『お化け屋敷』?またベタだな……ブルボンとライスにクリークとタマか、よしOK。」
エアグルーヴ「おい待て、今の判断は私情を挟んでいるように見えたが?」
八幡「いやいやそんな事ねぇって、気のせい気のせい。えっと、ゴルシの『石焼ステーキ ゴルシ限定からしソース付』………どうする?」
エアグルーヴ「却下だそんな出し物はっ!」
ルドルフ「彼女の奇想天外な行動には常に驚かされているが、流石に却下だな。」
八幡「そうか……じゃあ次はフジの『お茶会』……これも場所の問題だから保留箱だな。うん?『お化け喫茶』……ライスの提案か、うんOK。」
エアグルーヴ「おいっ!やはり貴様私情を挟んでいるだろうっ!」
八幡「いやいや何言ってんだよ、お化け屋敷の前か後にでもやるんだろうし、さっきのはブルボンが代表者だったからこっちはライスにしようって話になったんだろ。それに人員もさっきと一緒だし問題無いだろ。」
エアグルーヴ「………そういう事にしておこう。」
八幡「じゃあ次、またお化け系か。」
エアグルーヴ「………」ジィ∼…
八幡「『マミーと吸血鬼と一緒に記念撮影』……これもさっきと一緒のメンバーでカメラマンにデジタルを起用で教室も同じか、成る程………OK。」
エアグルーヴ「貴様やはり私情を挟んでいるではないかっ!!」ダンッ!!
八幡「え……これはクリークの案だぞ?私情も何も無いだろ。」
エアグルーヴ「ライスシャワーの名を見て判断しているだろう!!それにその時間内で行えるのかどうかも分からんではないかっ!!」
八幡「いや、もしかしたらお化け屋敷の最中にやるのかもしれないだろ?この提案書見てみろよ、もう埋まり切らないくらい書いてあるだろ。だからこうやって出したんだろ。」
エアグルーヴ「ならば『青いバラの写真集』はどう思う?」
八幡「写真集か、教室があれば可能じゃないか?多分その提案書、場所は決まってないから保留にしたんだろ?」
エアグルーヴ「概ねその通りだ。そして提案者はライスシャワーだ。」
八幡「何やってんだよ、その提案書すぐにOKに回せよ。空き教室なら俺が絶対何とかするから。」
エアグルーヴ「………因みに今の提案書は嘘だ。」
八幡「え、嘘?」
エアグルーヴ「貴様……よくも嘘をついてくれたな?」
八幡「嘘ついてねぇし。それに提案書の時間とか休憩時間とかちゃんと見て判断してるから嘘じゃねぇし。」
エアグルーヴ「開き直るな、たわけがっ!!!!!」
ブライアン「………おい、夫婦喧嘩なら他所でやれ。廊下にまで響いてるぞ。」
エアグルーヴ「なっ!!?バ、バカ者っ!!だ、誰と誰が夫婦だっ!!」
ルドルフ「まぁまぁそのくらいにしよう。比企谷君、その3枚の提案書を見せてくれ。それで判断しようじゃないか。」
八幡「ん、コレだ。」
ブルボン、ライス、クリークの3人の提案書は無事に許可が下りたのだが、その後の作業中はエアグルーヴの視線がより厳しくなった。いや、まぁ……悪いとは思ってるんだけどな?ライスにはシービーとのトレーニングに付き合ってもらってるから現在進行形でお世話になってる。どうにかしたいって思っちゃったわけなんだよ、分かってくれ。
八幡、その気持ち……よく分かるっ!!!