比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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淀越え

 

 

八幡side

 

 

4月末。クラシッククラスの桜花賞に皐月賞が終わって次はシニアクラスの天皇賞・春。シービーはこの日の為に調整してきたし、爪の事もあったからトライアルには出さずに直行した。まぁこれは俺とシービーで決めた事だから特に何も無いのだが、外野があれこれ言ってくるのには少し辟易していた。

 

いや、もうそんな事は気にしないようにしよう。今はシービーの様子を見ておこう。

 

 

実況『注目の1番人気、13番ミスターシービー!』

 

解説『昨年の菊花賞以来のレースですね。距離に不安は無いと思いますが、半年ぶりのレースですからね。レース感覚が鈍ってないといいですね。』

 

 

八幡「………」

 

 

まぁ確かに言ってる事は間違いじゃない。けどレース感覚に関しては問題無いと思ってる。だってライスと併走トレーニングしてるし、時々3人で併走するトレーニングもしてきた。だからどんな展開になったとしてもそんなに問題は無いだろう。

 

 

シービー『………』キョロキョロ…

 

八幡「?アイツは何してるんだ?」

 

シービー『……っ!おぉ〜い八幡〜♪』ブンブンッ!!

 

八幡「マジかぁ………」

 

 

俺を探してたのかよ……そうだ忘れてたわ、菊花賞の時もやってたわ。やめろって言った筈なのにやりやがった。いや、アイツにやめろと言っても無駄か。

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

八幡「お前、アレやめろって菊花賞の時に言っただろ。無駄な注目浴びるから嫌なんだって。」

 

シービー「えぇ〜今更じゃん。それに少しは慣れておいた方が良いじゃん。」

 

八幡「なんか前にも話したな、これ。」

 

シービー「ねぇ、作戦は昨日話した通りで大丈夫なんだよね?3コーナーからのスパート。」

 

八幡「あぁ。きっと他の陣営もお前の対策をしてると思うから、上りで仕掛けろ。」

 

シービー「うん、オッケー。あっ、ねぇ八幡!もしあたしが勝ったらまた待っててくれない?」

 

八幡「………断る。」

 

シービー「えぇ〜何で〜?」

 

八幡「だってお前、抱き着いてくるだろ?」

 

シービー「八幡………流石あたしのトレーナーだね。考えてる事分かるんだ♪」

 

八幡「過去の行いを想定してだよ。」

 

シービー「そうなんだ。って事で、あたしウイニングサークルで待ってるからね♪」

 

 

………こう言ったら俺が行くまでその場に居るんだろうなぁ〜、行くしかねぇか。

 

 

ーーー数十分後・観覧席ーーー

 

 

実況『さぁいよいよ始まります。日本国内最長距離のGⅠ、天皇賞・春!現役のスタミナ自慢達が淀の3,200mに挑みます!歴戦の勇士達が実力を見せるのか、新勢力が新しい台頭に登るのかも注目です!3番人気テュュデナムキング、2番人気はホリスキー、一昨年の菊花賞ウマ娘です。1番人気はミスターシービー、言わずもがな【3冠ウマ娘】です。さぁ全てのウマ娘がゲートイン完了!間も無く出走です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『スタートしました!18人全員がこれから3コーナーに向かって坂登りと同時に先行争いです!ハシローディーが前に行きました!キントキタローとウィンディシャダイも上がって行きます!ミスターシービーは後方2〜3番手の位置に居ます!』

 

 

……すぐに他のウマ娘の後ろについたな。しかもいつでも抜け出せる位置だな、良い位置取りだ。

 

 

実況『1週目のスタンド前に差し掛かりました!先頭変わらずハシローディー2バ身のリード!2番手にキントキタロー、3番手ウィンディシャダイとハヤテミグ!ダイナフランダースとゴールデンモンドもこのグループ!先頭が2コーナーのカーブに差し掛かりました!ミスターシービーは後方3番手辺りですが、内の方で走っています!』

 

 

シービー(あたしへの対策かな?中団から後ろの皆がすっごい外に居るんだけど。これは抜け出すのは結構難しそうだなぁ〜。)

 

 

実況『ダイゴパワーから少し下がったところにモンテファスト!その後ろ4番目にホリスキーとダイセキテイが並ぶように併走!その後ろにミスターシービーがマークするように走っています!2週目の向正面、スタート地点を越えて元気良く走って行きます!』

 

 

八幡「すげぇな……シービー1人にここまでするか。いや、違うかもしれないが、あんなに外に膨れるか。」

 

 

確かにこれなら無理やり抜け出すのは難しいな、これは少し厳しくなってきたな。

 

 

シービー(さぁて、どうやって抜け出そうかなぁ〜……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ、良い事思いついた〜♪)

 

 

実況『さぁこれから3コーナーの上りに差し掛かります!後方のウマ娘達も此処で仕掛け始めるか!おっとここでミスターシービーが動き始めた!さぁどうするっ!?前は壁になっている!何処を走る!?何処から抜ける!?』

 

 

シービー(走るとこがここしか無いからね!もうここから突破していくからね〜!)

 

 

実況『外目を突いて上がって来たのはダイゴパワー!内からミサキネバアー!ダイセキテイも外から上がってきてる!いやもう1人、中からミスターシービーだぁ〜!!!』

 

 

ダイセキテイ「っ!?」

 

ホリスキー「そんな所から!?」

 

シービー「はい、行くよぉ〜!!」

 

 

実況『さぁ4コーナーから直線を向いた!先頭はハシローディー粘っているが、中から抜け出してきたミスターシービーが良い脚で上がってくる!外からはダイゴパワーとダイセキテイ!ホリスキーも上がって来ている!!しかし先頭はミスターシービー!更に外からモンテファストも上がって来ているが、ミスターシービーこれは確定かっ!!モンテファストとホリスキーも追い込んでくる!ミスターシービー2バ身のリードでゴールインッ!!ミスターシービーシニア最強を証明!!そして新しい世代が台頭に立った!!』

 

 

八幡「抜け出せない外を捨てて、徐々に開く中を選択か。良いレース展開だった。」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 




ミスターシービー 4冠目!
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