比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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暑さ対策と【鬼婦人】

 

 

八幡side

 

 

続いていた寒波が過ぎ去って漸く春らしい……気温にはならず、逆に暑い空気が押し寄せていた。その影響で学生達も急激な変化に対応するのが難しかったらしく、ダウンしている生徒も少なくない。街でもこの急激な温度と環境の変化に注意喚起を行っている最中だ。それはこの世に生きている生物全員に言える事だろうから、今の俺もその対策をしている最中だ。エアコンを使った方が手っ取り早いのは事実なのだが、それだと環境に悪い。だから俺が取った手段は……窓や開けて換気を良くする、その窓際にサーキュレーターを置く、そのサーキュレーターの裏側に保冷剤を取り付けて冷たい風を作る、換気扇を回す、日光をなるべく少なくする、この5つだ。他にもペットボトルに水を入れてキンキンに冷やしたのを置いておくとかあるが、重いし出し入れが面倒だから、保冷剤のみで何とかしている。

 

そしたらこの部屋、普通に居心地良くなったんだわ。快適ってこういう事をいうんだって気付いた瞬間だ。それは良いのだが………

 

 

沖野「いやぁ~仕事が捗る捗る!この部屋に感謝だなっ!」

 

東条「仕事が終わったのなら早く行きなさいよ。アンタずっと此処に居るじゃない。」

 

沖野「そうは言うけどよおハナさんよ~分かるだろ?この部屋の涼しさと廊下の暑さ……10度以上違うって確実に。溶けちまうだろ……」

 

東条「アンタの脳みそは溶けてるようなものじゃない。」

 

沖野「辛辣だねぇ~今日も。なぁ比企谷~俺の部室もこの部屋みたいに涼しくしてくれよ~。」

 

八幡「そんなの自分でやってくださいよ……俺の部室だって今涼しくしている最中なんですから。部室は換気扇が無い分、熱くなるのも寒くなるのもあっという間なんですから頑張ってくださいね。」

 

沖野「最近、チームメンバーからも何とかしろって細かく言われててな……換気くらいはしてるんだが、やっぱこういう事しないとダメか?」

 

八幡「窓開けたくらいじゃ何ともなりませんね。せめて冷たい空気を作らないと焼け石に水です。」

 

 

部室に扇風機くらいはあるだろうし、その裏にでも保冷剤くっつけるだけでも大分違うぞ?きっと皆離れられなくなるだろうな。

 

 

八幡「まぁ頑張ってください。それと東条さん、この前またタイキとエルが寮を抜け出してこっそりバーベキューしてました。アマゾンは巡回中だったみたいですけど、どうやらアイツ等煙を出さないコンロを購入したみたいで、それのせいで気付けなかったみたいです。」

 

東条「そうなの……でもどうして比企谷君が知ってるの?」

 

八幡「俺もその場に居たので。」

 

東条「………貴方まさか。」

 

八幡「そんなわけ無いじゃないですか、当然注意しましたよ。けどその2人、アマゾンには言わないでくれと言っただけで東条さんには言わないでくれとは言ってませんでしたので。」

 

東条「あら、そうなのね?分かったわ、じゃあヒシアマと色々と相談しようかしら。」

 

八幡「そうしてください。後は沖野さん、いい加減そっちのチームの大食いを何とかしてください。」

 

沖野「俺の腕じゃどうにも出来ねぇよ、やろうとしたところで俺が地獄を見るだけだっつぅの。せめてお前レベルじゃねぇと話にならねぇよ。」

 

八幡「量作れば大丈夫でしょ。何で俺の所に来て毎回頼みに来るのか………」

 

沖・東「美味いからだろ(美味しいからでしょう。)。」

 

八幡「……料理する回数、減らすべきですかね?」

 

東条「きっと意味無いと思うわよ、もう知られてしまってるんだし。」

 

 

………ですよね。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

事務作業がひと段落したところで、する事が無くなった俺はトレーニングをする事にした。趣味程度にやっている事だから鍛えているわけでもないんだが、効果が出ているとやっぱ嬉しくなるものだ。

 

 

八幡「ふっ……ふっ……ふっ……ふっ……」

 

 

よし、こんなものか。じゃあ次はワイドスクワットだな……

 

 

八幡「よし、やるか。」

 

???「………」

 

 

1………2………3………4………

 

 

???「へぇ……」

 

 

ーーー終了後ーーー

 

 

八幡「ふぅ……ちょい休憩。」

 

???「少し、よろしくて?」

 

八幡「ん、何だ?」

 

???「貴方、中々良いフォームでしたわ。普段からトレーニングを?」

 

八幡「趣味程度にな。そういうお前はよくこの場所に居るのを見かけるぞ、ジェンティルドンナ。」

 

ジェンティル「えぇ、この場所が好きですもの。」

 

 

俺に話しかけてきたのはジェンティルドンナという、その界隈では世界的に有名な資産家の令嬢だ。まぁかなり注目されているウマ娘だし無理も無いけど。

 

 

ジェンティル「話を戻すけれど、趣味でそれだけ出来るのなら本気でやったらどうなるのかしらね?」

 

八幡「さぁな。そもそもマッチョになるまでするつもりも無いから、このくらいの強度で終わるけどな。」

 

ジェンティル「そう、だったら……これを握ってみてくれるかしら?潰しても構わなくてよ。」

 

 

ジェンティルが俺に渡してきたのは可愛らしいリンゴ………ではなく、鉄球だった。いや無理だろ潰すとか。

 

………ん?この鉄球、まさか?

 

 

八幡「人間用のも持ち歩いているんだな。」

 

ジェンティル「あら、持っただけで分かるのね。最近のトレーナーはそんな事も分からないくらいお勉強熱心な方達ばかりなのだと思っていたけれど、貴方は違うみたいね。」

 

八幡「さて、どうだろうな。それよりもトレーニング再開してもいいか?」

 

ジェンティル「えぇ、お好きに。」

 

 

それからはまたトレーニングを再開したのだが、ジェンティルが終了する度に俺の所に来ては話をしてくる。自分のトレーニングはどうした?

 

 

ジェンティル「っ!あら、男性にしては均整の取れた腕をしているわね。見ていて気持ちの良い上腕二頭筋ね。」

 

八幡「気が散るからトレーニング中は話しかけんな。」

 

 

 




暑い時の対策って大変ですよね~。この寒い時に何言ってんだって話ですけどww

そしてジェンティルさんが八幡と接触!閑話ではだしましたけど、本編登場は初めてですね!
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