比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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師匠と弟子

 

 

八幡side

 

 

3冠達成、か……いやはや、まさかオークス以上のレースを見せるとエアグルーヴは言ってたが、本当にやってのけるなんてな。掲示板では大差って事になってるが、今回の着差は12バ身差。凄い差だ。俺が言うと皮肉になるが、この世代のティアラ路線に挑んだ奴等が哀れに思えてきた。

 

 

東条「比企谷君、今回の作戦ってどんなものだったのか教えてもらってもいいかしら?」

 

八幡「別に良いですけど……簡単ですよ?中団よりも前の位置につけろ。今回はその指示を出しました。それ以外は何も言ってません。」

 

葵「そんなっ!?けどエアグルーヴさんは3コーナー手前でスパートを掛けてましたよ!?あんな所からスパートを掛けるなんて下手をすれば自殺行為です!?その指示は出してなかったんですか?」

 

八幡「あぁ、出してない。それにこれはエアグルーヴ自らが言った事だが、『秋華賞ではオークス以上のレースを見せる。』なんて言ったからな、着差は広げるとは思ってたが、まさか大差勝ちをするとは思わなかった。」

 

黒沼「お前の指示出しが無くてもあの走りか……」

 

マンノウォー「まぁ、八幡ならば当然だな。」

 

「あぁ、その通りだ。」

 

 

いや、エアグルーヴなら分かるがどうして先生とプロフェッサーがドヤ顔してるんだ?

 

 

「とにかく、君も晴れて3冠トレーナーの仲間入りだな。その事を誇ると良い。3冠トレーナーの称号はそう簡単に手に入るものではないからな。」

 

八幡「はい。」

 

南坂「それにしても、凄い歓声ですね……歴史的瞬間を目の当たりにしているのですね。」

 

沖野「あぁ、しかもそれをやったのはトレセンのトレーナー2年目の新米、異常だぜ。」

 

八幡「ちょっと失礼ですよ?」

 

葵「あの、比企谷君……申しわけ無いんですけど、私も比企谷君は同期の誰よりも異常だと思ってます。」

 

 

マジか……俺の味方が誰1人としていない。ていうか何?俺が異常って?俺は普通だよ?

 

 

黒沼「普通だって顔してるな?じゃあ質問するが、世界的に有名なアメリカレースの超大物、マンノウォーが師の師に当たっていて、誰もが1度は聞いた事のある名前のウマ娘に師事されていたのが普通なのか?」

 

八幡「………」

 

「ふむ、確かにそう言われると八幡は普通ではなく、異常だな。いや、異常だと少し語呂が悪い……特別というのはどうかな?」

 

マンノウォー「ほう、お前と同じ意見だ。八幡は我々の知識や技術を叩き込んだ結晶だ。そんな子が特別じゃなければ何だと言いたいな。」

 

 

……うん、俺もそう思う事にする。この2人に色々叩き込まれたんだ、特別、異常、どっちも受け入れますよ。途端に納得出来る質問されたんだもん。

 

 

「それでは皆さん、優勝ウマ娘のインタビューです!今回秋華賞に優勝して見事、無敗のティアラ3冠を達成したエアグルーヴさんです、まずはおめでとうございます!!」

 

エアグルーヴ「ありがとうございます。」

 

「史上初、トリプルティアラを無敗で揃えました!今の気持ちはいかがですか?」

 

エアグルーヴ「とても嬉しいです、感無量です。」

 

「3コーナー手前からのロングスパート、あれには驚かされましたが、あれはトレーナーとの作戦だったのでしょうか?」

 

エアグルーヴ「いえ、トレーナーからの指示は中団よりも前のポジションにつく事だけでしたので、あれは自身で選んだ選択です。スタミナのトレーニングも欠かさずに行っていましたので、最後までバテる事なく走り抜ける事が出来ました。」

 

「ティアラ3冠制覇をした今後ですが、次走の目処は立っているのでしょうか?」

 

エアグルーヴ「まだ未定ですが、トレーナーと話し合って今後のレースを決めていきたいと思っています。」

 

「最後にファンの皆様に一言、お願いします。」

 

エアグルーヴ「クラシックティアラ路線、皆様のおかげでトリプルティアラを獲る事が出来ました。まだまだの私ですが、これからもご期待に添えられるように邁進いたしますので、よろしくお願いします!」

 

「ありがとうございました、エアグルーヴさんでした!」

 

 

葵「やっぱり堂々としてますね〜。」

 

八幡「この後は表彰式か。アイツの嫌いなフラッシュをたくさん浴びせられるから気が気じゃないだろうな。」

 

マンノウォー「それは八幡も同じだろう?」

 

八幡「俺が嫌いなのは写真に写る事ですよ。フラッシュは嫌いではありません。」

 

「では写真を撮りに行こうではないか?こうして師と弟子が揃ったのだ、断る理由などあるまい?」

 

マンノウォー「おぉ、それは良い考えだ。確かに私は八幡との写真は持っていない!こんなまたとない機会だ、いいだろう?」

 

八幡「………断る道は無さそうですね。」

 

マンノウォー「その通りさっ!この際だから色々な姿の写真を撮ろうじゃないか!トレーナー姿の八幡もいいが、他の服装も試してみたい!」

 

八幡「プロフェッサー、俺はマネキンでも着せ替え人形でもないんですけど?」

 

「諦めた方が賢明だ、八幡。ああなったら気の済むまでやらせるしか無いのだからな。」

 

八幡「……そうでしたね。」

 

 

今日ってティアラ路線の最終戦だよな?なのにどうして写真撮影の話になってんだ?

 

 

 

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