比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ギャップの激しさ

 

 

八幡side

 

 

毎日王冠からの敗戦後、シービーはいつも以上にトレーニングに打ち込むようになった。前にも思った事だが、あの敗北が余程堪えていたんだろう……しかし過剰にトレーニングをするような事は無く、トレーニングの時間内で出来る事を最大限に実践しているという感じだ。そして本人が物足りなかったら自主練の許可も取るくらいだから、次の天皇賞はマジなんだと俺も思っている。この秋は全て獲るつもりで臨まないとな。

 

 

シービー「八幡、ダウン終わったよ。」

 

八幡「ん、お疲れさん。じゃあストレッチして柔軟やるぞ。それで今日のトレーニングは終わりだ。」

 

シービー「うん、分かった……ねぇ八幡、柔軟付き合って?」

 

八幡「分かった。」

 

 

……っとまぁこんな風にトレーニングに対してもかなりストイックになっている。元々も手を抜かずに最後までやり切っていはいたのだが、それにストイックもプラスされてるから普段とのギャップがまた更に激しくなった。

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

シービー「そういえばさ、もうすぐ菊花賞じゃん。八幡は観に行くの?京都レース場まで。」

 

八幡「そりゃ興味が無いわけ無いからなぁ。お前も後1歩手前まで行ってたが、神戸新聞杯でやられたからな。それと比べるとルドルフはこれまでずっと無敗だ、周りからの期待ってのはかなり凄い事になっているだろうな。それこそ熱量で言えば去年のお前達以上になる事は間違い無いだろう。」

 

シービー「まぁそりゃそうだよね~。同じ3冠とはいっても、内容は随分と違うしね。」

 

八幡「3冠と無敗の3冠……3文字足されただけでこうも響きが違って聞こえるのは何でだろうな。」

 

シービー「だね~……話戻すけど、八幡もやっぱり行くって事でいいんだよね?」

 

八幡「あぁ、そのつもりだ。」

 

シービー「じゃああたしも行くっ!」

 

 

動機は真面目半分と不純半分だろうが、まぁこれから戦うかもしれない相手だからしっかり見ておかないとな。

 

 

八幡「よし、施術終わり。どうだ?」

 

シービー「……うん、問題無いよ。流石八幡、良い腕してるぅ~♪」

 

八幡「んじゃ帰るか。」

 

シービー「うん、帰ろうか。ウチ来る?」

 

八幡「行かん。」

 

シービー「いいじゃ~ん1回来たんだから10回も100回も今更変わんないよ~!」

 

八幡「そもそもっていうか行く理由が無いの。」

 

シービー「一緒にご飯食べるとかで良いじゃん、難しく考え過ぎだってば!」

 

八幡「普通の女子学生は成人の男性を気軽に自分の家には上がらせないんだが?」

 

シービー「もう3年も一緒にやってきたのに今更過ぎない?」

 

 

そこに触れたらダメだって。そしたら3年以上一緒にやってきてる担当同士はどう説明すんの?

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

シービー「そういえば八幡はさ、担当の人数を増やす話とかって無いの?」

 

八幡「どうしたいきなり?特にそういう辞令とかは出てないが……どうしてだ?」

 

シービー「ん~あたしも別に気にしてるってわけじゃないんだけどさ、何処のトレセン学園でもトレーナー不足って結構重要な話みたいじゃない?」

 

八幡「……まぁ確かによく聞く言葉ではあるな。」

 

シービー「実績のある八幡ならさ、チームトレーナーに抜擢されてもおかしくないって今思ったんだけど……理事長からは何も無いの?」

 

八幡「無いな。どうやって決めているのかも俺には分からないし、そもそもチームってどうやって作るのかも聞いた事無いしな。チームを持ちたいって気持ちは俺の中には無いからな。」

 

シービー「へぇ~……じゃあ今はあたしだけでいいって事?」

 

八幡「まぁそもそも今の時点で2人目の許可も出てないから、お前が良いっていうよりかはお前しか居ないって言い方になっちまうな。」

 

シービー「そっかぁ~……早く何とかすればいいのにね。」

 

八幡「簡単な事じゃねぇって事だろ?それこそ俺達トレーナーはお前達ウマ娘を一時的にとはいえ預かる形になるんだ、結果が伴わなければ何処かに飛ばされるかもしれないし、最悪は戦力外通告って可能性もあるしな。」

 

シービー「クビって事?」

 

八幡「(オブラートに包んで言ったのにコイツは……)まぁそういう事だ。だから担当を増やすにしてもチームを作るにしても、慎重に判断する事になるのは明らかだ。」

 

 

チームかぁ……俺がチームトレーナーになった場合、誰をスカウトするんだろう?っていうより俺のチームに入りたいかどうかだよなぁ~………

 

 

シービー「どうしたの八幡、考え事?」

 

八幡「あぁ。俺がもしチームトレーナーになったとしたら、入ってきてくれるウマ娘って居るのかなぁって。」

 

シービー「……八幡さ、それ本気で言ってる?」

 

八幡「ん?本気だが……え、何で?」

 

シービー「入りたいに決まってるじゃん!あたしが自分で言うと自慢に聞こえるかもしれないけど、【3冠ウマ娘】を育て上げたトレーナーなんだよっ!?寧ろ入りたくないってウマ娘を探す方が難しいまであるよっ!!」

 

八幡「そ、そこまでなのか……」

 

シービー「八幡はもっと自己評価を高くしてっ!!まだ低過ぎるっ!!八幡は凄いトレーナーなんだからっ!!」

 

 

………こう、真正面から言われると照れ臭いな。まぁでも、シービーは俺をこう評価しているんだと思う事にしよう。

 

それとやっぱコイツ、普段とトレーニングのギャップがヤバいわ。

 

 

 




シービーも次の天皇賞は本気で勝ちに行くみたいですね。
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