シービーside
やっほ~皆、あたしはミスターシービー。今あたしは八幡の運転で京都レース場に向かってるんだ……ん?あたしの次のレースは天皇賞・秋が開催される東京レース場だろって?違う違う、今日はルドルフのクラシック最後のレース、菊花賞を観に行くの。懐かしいなぁ~あたしも去年同じレースを走って3冠を獲ったんだよね~。
シービー「ねぇ八幡、京都まで後どのくらいで着くの?」
八幡「もうすぐだ。昼頃には着く見通しだし、レース場に行く前に何か食べるか。」
シービー「和食のイメージが強いけどさ、何が美味しいのかっていうのはよく分からないよね~。」
八幡「……じゃあ定食にするか?和風御膳みたいな。」
シービー「あっ、それ良いね!じゃあ食べてからレース場に行こうか。」
八幡「ん、じゃあそうするか。レース場近くのそういう店を調べてくれないか?」
シービー「オッケー。」
京都まで後もうちょっと~。それにしてもルドルフがどんなレースをするのか楽しみだなぁ~。
ーーー京都・和食料理店ーーー
八幡「予約しておいて正解だったな、すげぇ人だった………」
シービー「ホントにね~。何故かあたしにも人だかりが出来てたし。」
八幡「去年の【3冠ウマ娘】が目の前に居たら注目するだろ。」
シービー「でも、今はその注目は要らないかなぁ~。八幡、早く注文してレース場に行こっ。なんかちょっと居心地悪くてさ。」
八幡「そうか。じゃあ早めに注文してレース場に向かうか。」
シービー「うん、そうして。あっ、コレ美味しそうっ♪」
八幡「俺は………」
シービー「あっ、そうだ八幡。この前あたしのお母さんから電話あったんだけどさ、また家に来るって。その時に八幡も来てほしいって言われたんだ。その時にあたし、『絶対に連れて来るっ!』って言っちゃったんだよね。来てくれない?」
八幡「……君、俺に何か言う事無い?」
シービー「先走っちゃった、ごめんっ!てへぺろっ♪」
八幡「……まぁお前のご両親に罪は無いし、今の時点で予定は特に無いから大丈夫だ。んで、それっていつなんだ?」
シービー「来週の土曜日。天皇賞観に行くって言ってたからさ。なんだかんだで2人があたしのレースに観に来るのって初めて。」
八幡「分かった、じゃあその日は空けておく。」
シービー「うん、お願いっ!」
八幡「あぁ、それと注文は決まったか?」
シービー「うん、決まったよ。ベル鳴らすね。」
因みにあたしが注文したのはうな重で八幡が焼き魚定食だよ。確かに和風御膳も魅力的だったけど、それよりもうなぎに目が行っちゃったからさ~。
八幡「なぁ、レース場に着いたらどうする?多分やる事って無いぞ?」
シービー「レースを見るだけでも楽しいから、あたしは見るだけで全然良いよ。八幡は?」
八幡「……俺は他のトレーナー達と一緒にレース見ながら語るわ。寮で話す事はあっても、それ以外で会話する事ってあんま無かったし。」
シービー「そっかぁ……じゃあさ、ルドルフが走る時間になったら戻って来てよ。あたしは近くの席でレースを見てるからさ。」
八幡「ん、分かった。じゃあその時間までは自由にするか。」
シービー「うん、寂しくなったら電話してねっ♪」
八幡「あーはいはい、なったらかけまくるわー。」
シービー「うわぁ~適当~………」
そしてあたし達は注文した料理に舌鼓を打ちながら食事を楽しんで、食べ終わってからレース場に向かった。
ーーー観客席ーーー
八幡「やっぱ此処だと人が多いな……まぁ今日は特別多いだろうが。」
シービー「この時間から凄い人だね~。予想はしてたけど、ここまでとは思わなかったよ~。なんか、あたしの時と全く違くない?」
八幡「否定したいところではあるが、間違いじゃないな……けどシービーの場合だと、こういう記録ではなくて走りで魅了された部分が多いと思うぞ。」
シービー「ほうほう、その心は?」
八幡「ルドルフの走りは一通り見てはいるが、どのレースでも危なげない勝利で、確実に勝利を掴みに行くようなスタイルだ。けどお前の場合は脚質でもそうだが、レースで魅せた奇想天外な走りで盛り上げている。もしこのレースでルドルフが勝ったら凄い記録を打ち出す事になるのは決定的だ。けどレースの内容ではお前の方が面白いと俺は思うぞ。重バ場での内ラチ沿いのスパート、ダービーポジションを無視してのレース展開、淀の第3コーナーからのロングスパート……これに勝てるようなレース展開、作れるもんなら作って欲しいくらいだしな。」
シービー「………」
八幡「……おい、何で固まる?」
シービー「いやぁ~意外とよく見てるんだなぁ~って。」
八幡「意外とって……俺はこれでもトレーナーなんだが?自分の担当は当然だが、他のウマ娘の走りを見るのは当然の事だと思うんだが?」
うん、まぁそうなんだけどね?トレーニング以外でもそういうところしっかり見てるから意外だって思ったんだよね~。
シービー「まぁとりあえず、あたしはちかくまで見に行ってるから。八幡もトレーナー同士の語り合い、楽しんできてね。」
八幡「楽しむも何も無いと思うんだが……分かった。」
史実でもこの2頭の3冠はこんな風に評価されてますからね~。