比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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2人のポテンシャル

 

 

八幡side

 

 

シービー「ふっ……ふっ……」

 

八幡「……よしシービー、もう終わりだ。」

 

シービー「えっ、もう終わり?あたしまだまだ走れるのに~……」

 

八幡「トレーニング前にも伝えただろ、一昨日は追い切りだったから昨日と今日は調整するって。本番はもう明後日なんだから本格的なトレーニングは一昨日で終わってたんだよ。」

 

シービー「まぁそれは分かってるけどさ~……物足りない。」

 

八幡「それも分かってる。そのフラストレーションは本番の天皇賞でぶつけてくれればいいから、今は我慢しとけ。」

 

シービー「ふぁ~い。」

 

 

今週はいよいよシービーが出走する天皇賞・秋の開催週だ。月曜日は思わぬ乱入のせいで思っていたようなトレーニングは出来なかったが、火曜日に最終追込をして水曜日に追い切りを終えた。今はコンディションを整えるのと調子を落とさないように調整しているってところだ。本人は走りたそうにしていたが、それやったら本番走れなくなるから絶対にさせられない。

 

 

シービー「八幡、コンディション整える為にキャッチボールしよっか♪」

 

八幡「余計な連中まで反応しそうだから却下だ。」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

シービー「ねぇ八幡知ってる?ルドルフがジャパンCに出走表明したって。」

 

八幡「知ってる、かなり話題になってるからな。去年は俺達菊花賞で年内を終えただろ?それのせいで今年は他の国もかなり動きを見せている。」

 

シービー「へぇ~。それってさ、あたしも出るってなったらどうなるかな?」

 

八幡「間違い無く話題にはなるだろうな。3冠ウマ娘同士の対決だし、それを世界の強豪が集う舞台でやるんだから。」

 

シービー「じゃあさ、ジャパンCの登録もしてくれない?あたしもルドルフと走りたいから。どっちが強いのかってのも興味あるしね。」

 

 

言うと思った……まぁ今年に入ってからは爪の調子も今のところ問題無いし、本人もこう言ってる。

 

 

八幡「分かった、登録しておこう。天皇賞・秋が終わったらジャパンCまでは1ヶ月しか無いから、しっかり仕上げていくぞ。」

 

シービー「オッケー♪」

 

八幡「それと、爪の方は大丈夫か?ここ最近はあまり聞かなかったけどよ。」

 

シービー「うん、時々見てたんだけど、問題無いよ。あれから痛む事も無いし、寧ろ何も起きてないのが不思議なくらい。」

 

八幡「そうか、それなら良かった。何も無いのならそれを維持してくれ。」

 

シービー「了解っ♪」

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「?どうぞ。」

 

 

ガチャッ

 

 

ルドルフ「失礼するよ、比企谷君。」

 

八幡「ルドルフ?どうしたこんな所に……何か用事か?」

 

ルドルフ「うむ、実は生徒会の用事でね……議論している内容で各トレーナーにも聞いて回っているんだ。比企谷君、質問させてもらってもいいかな?」

 

八幡「あぁ、俺に答えられる内容なら答える。」

 

ルドルフ「感謝する。では質問だ…月に1度だけ、トレーナーがウマ娘に料理を出すという議題が上がっていてね。それの賛成か反対かのどちらかの意見を貰いたいんだ。」

 

八幡「………なぁ、その意見ってもしかしなくても芦毛と黒鹿毛と鹿毛の3人が関係してるんじゃないだろうな?」

 

ルドルフ「先も言ったが、生徒会で議論している内容だよ。」

 

八幡「おい、何で否定してくれないんだよ……その辺頼むから教えてくれない?」

 

ルドルフ「……仕方ない、君には本当の事を教えよう。実はカフェテリアの食べ放題を中止にするという意見が出てね。その話し合いを大食い代表であるオグリキャップとスペシャルウィークに持ち掛けたんだ。話し合いをするだけだというのに絶望に満ちた顔をさせてしまってね。それで少しの間、時間を貰う事にして生徒会で議論をかわしたところ、トレーナー達による月1度の大盤振る舞いという案が出たんだ。」

 

八幡「いや、その2人が毎日毎日食い過ぎるから食材足りてないんだろ?じゃあもう食べ放題禁止で良いじゃん。」

 

ルドルフ「2人が言うには『食べ放題には夢・ロマンがあり、勝利の源である。』と『他の飲食店でも応援の意味でも利用していたそうなのだが、やめてしまった。』というのが理由らしい。」

 

八幡「その2人全く分かってねぇだろ。悪食にも程があるぞ……やめたって事はもうそういう事だろ。それで俺達トレーナーに皺寄せ?それはちょっと勘弁なんだが……そういう事なら俺は反対だぞ。」

 

ルドルフ「やはり君は反対派か……」

 

八幡「当たり前だ。その2人が背景に居る時点で受けるも何も無いだろ……つか賛成ってどのくらいいるんだ?」

 

ルドルフ「……現時点では2割だね。」

 

 

その2割の人達分かってるのか?ウマ娘が食べる料理を自分達が作るって事なんだぞ?しかも自分の料理スキルもバレるって事なんだからな?え、俺?もう知られてるから隠しても仕方ないだろ。

 

 

ルドルフ「まぁ私も分かっていた事だが、この議題は否決されるだろう。現実的ではないし、そもそもトレーナー達の負担が激しいからね。」

 

八幡「うん、絶対にその方が良い。後、芦毛と鹿毛の大食いに伝えておけ。食うなら自分で作って自分で賄えってな。」

 

ルドルフ「ふふふ、一言一句そのまま伝えておくよ。」

 

 

そしてルドルフは部室を後にした。

 

 

シービー「凄いね、生徒会にまで議題が上がるくらいなんだ。」

 

八幡「あの2人、よく食べる事が悪いとは言わないがもう少し何とかならないもんかねぇ……その内、俺に矛先向いて来たらどうしよう。」

 

シービー「八幡なら余裕で作れるんじゃないの?」

 

八幡「作れるは作れるぞ?けどその分、お前の分は必然的に無くなる上にアイツ等の胃袋行きになるんだからな?」

 

シービー「………うん、あたしも反対かな。」

 

八幡「ルドルフにはレースもあって忙しいとは思うが、頑張ってもらおう。」

 

 

 




学園の食べ放題を中止にさせる程とは……
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