シービーside
実況『さぁ、舞台は変わって淀の関西から府中の東京へと戻って参りましたっ!!マイルから中距離の強者達が集う天皇賞・秋がいよいよ開催されます!秋のシニア3冠最初の関門にして名誉ある盾のレースです!今年も選りすぐりのウマ娘15人が東京レース場に集結!まずはパドックにて出走する15人のウマ娘の紹介をしていきましょうっ!!』
いよいよかぁ……楽しみだなぁ〜!
エース「よぉシービー、やっとこの舞台で会えたな。」
シービー「……そうだねエース、1年ぶりじゃない?去年の菊花賞だったよね。」
エース「そうだな。あたしが大阪杯と宝塚記念で、シービーが天皇賞・春……今日までGⅠの舞台で会えなかったからな。今日が楽しみだったぜ!」
シービー「あたしもだよエース、この前の毎日王冠で負けちゃった時から打倒エースだったからね。今日は勝たせてもらうよ。どうにもあたしはGⅠで勝ててもGⅡでは勝てないみたいだからね、GⅠでは勝たせてもらうよ。」
エース「その言葉、そっくりそのまま返すぜ!今日こそは追い抜かさせないぜ、お前の居る舞台でGⅠを勝ってやるっ!!」
シービー「……あはは、やっぱりエースは良いねっ♪それでこそ追い抜かし甲斐があるよ。」
エース「今日こそは逃げ切ってやる!!んじゃ、あたしは先にパドックに行ってるぜ!」
……今日は勝たないとね。
実況『さぁ、続いては今回の1番人気!13番、ミスターシービーですっ!』
解説『前走の毎日王冠では追い込んできましたが、巻き返されての2着でした。しかしちゃんとした地力のあるウマ娘なので、今日の天皇賞・秋でも力は出してくれるでしょう。』
えっとぉ〜八幡はぁ〜……あれ、何処だろう?居ないや、見当たらない。
シービー「ねぇエース、八幡見てない?」
エース「ん?トレーナーさん?そういや見てねぇな、あたしも見てねぇからちょっと分かんねぇ。」
シービー「ん〜お父さんとお母さんの相手してるのかな?今日はまたないかぁ〜。」
エース「ん?両親が観に来てんのか?」
シービー「そっ、金曜日にね。今年の年始にも会ったんだけど、八幡の事が気に入ったからかまた会いたいって言ってたんだよね。」
エース「へぇ〜そんな事があったんだな。」
シービー「八幡に泊まってって言ったのに帰っちゃったから残念だったなぁ〜……」
エース「お前、幾ら何でもトレーナーさんを自分の家に泊めようとするなよっ!」
シービー「え?両親も居るんだから大丈夫だと思ったんだけどなぁ〜。ご飯は一緒に食べれたから良かったけどさ〜。」
エース「……なんかもう、ツッコむのもうやめる。集中が切れちまう。」
ーーー控え室ーーー
シービー「♪〜♪〜」
八幡まだかなぁ〜♪
コンコンコンッ
八幡『シービー、俺だ。』
シービー「入っていいよ〜♪」
ガチャッ
八幡「……どうやら準備万端みたいだな。」
シービー「うん、早くレースにならないかなって思ってるところだよ。ところで八幡さ、パドックの時って何処に居たの?」
八幡「お前のご両親と一緒に昔話で盛り上がってた。お前って昔から自由人だったんだな。」
シービー「本人の知らないところでそういう話をしないでほしいんだけどなー。じゃあ今日のレースが終わったら、昔の八幡の事も教えてよっ。」
八幡「俺の昔程つまらない話は無いから断らせてもらう。それよりも作戦伝えるぞ。」
面白いと思うんだけどなぁ〜。
諦めきれなかったあたしは、今日のレースの勝利を条件に八幡の昔話を聞かせてもらう事にした。八幡は『物好きだな。』って言いながらも了承してくれた。
ふふん、あたしの両親の前で昔のあたしの事を聞いたんだから、八幡の昔の事も両親とあたしの前で話してもらうからねっ!
八幡「……っとまぁこんなところだな。お前からは何かこうしたいとかあるか?」
シービー「……あのさ、こういうのはどうかな?」
八幡「?」
あたしは自分のやりたいと思った作戦を八幡に言ってみた。
八幡「……なんていうか、酷い作戦だな。」
シービー「………」
八幡「………だけど面白い。」
シービー「っ!」
八幡「もしそれが成功したら、今後のレースにも活かせる。というよりも大きいアドバンテージになる。」
シービー「それじゃあやってもいい!?」
八幡「あぁ、やってみても良いと思う。そうだな……動き出しは中間コーナーの少し手前辺りが良いな。そこからはお前の思うように走ってみろ、上手くいけばそのまま先行勢と同じ位置から競り合える。」
シービー「よし、じゃあそれでやってみる!あはは、なんだか楽しみになってきたよ〜!八幡、あたし行ってくるね〜!しっかり観ててよ〜!」
八幡「………はいはい。」
ーーーコース場ーーー
実況『さぁ、最後の入場です!【3冠ウマ娘】ミスターシービーの登場です!ここを勝って今後のレースにも弾みをつけたいところです!』
解説『もしこの天皇賞・秋を勝てば、史上初の天皇賞春秋連覇が達成されます。現シニア最強の1人でもある彼女には期待してしまいますね。』
いよいよ2人の対決ですっ!
そしてシービーの小さい頃、今と変わらず自由な性格だったみたいですね。