比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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八幡「現実逃避してぇ……」

 

 

八幡side

 

 

ジャパンCまで残すところ1週間を切った。日本からは4人、海外からは10人が参戦、日本の陣営はかなりの手薄となっている。開催国なのにこの数は少々アレだが、シニアの強豪達がこの前の天皇賞でシービーに負けた事による自信喪失に加えて、今年の3冠を獲ったルドルフも参戦するって表明したもんだから、『あの2人が出るレースには出走したくない。』というウマ娘の本音と陣営の判断だろう。まぁ中には怪我って理由もあるけどな。

 

けど、今年のジャパンCの熱気は去年の比では無かった。3冠ウマ娘が2人同時に出走するってだけで注目を浴びている。今年こそはって思う人も多い……それと同時に『どっちの3冠ウマ娘が強いのか。』ってのを言う人も居るくらいだ。それが日に日に強くなっているから、本番になったらどうなる事やら………

 

 

1「トレーナーさん、次の用意は出来てるかいっ!?」

 

2「あっ、此処にたくさん置いてありますっ!コレ持って行きますね!」

 

1「やっぱり作るの早いねっ!このままじゃんじゃん作っておくれよ!」

 

 

………せっかく現実逃避をしていたというのに、厨房スタッフの人達のせいで現実に戻されてしまった。

 

現在12時のお昼休み、つまりは昼食の時間で学内の生徒達の殆どが食事をする時間だ。そんな中で俺は厨房の一角で料理をひたすら作らされている。事の発端はこうだ………

 

 

ーーー回想・1時間前ーーー

 

 

八幡「さて、そろそろ昼飯を作らないとな。けど今日って食べ放題の日だったよな?厨房スタッフさん、すげぇ大変そうだったなぁ~……その大変さを理解せずにお代わりを要求しまくるあの2人にいつか天罰が下りますように。このくらいの軽い願いなら別に構わないだろ。すみません、今日も厨房借りに来ました~。」

 

「ん?あぁトレーナーさんかい?いつもの場所が空いてるよ。」

 

八幡「どうも。」

 

1「はぁ……今日はどうしようかねぇ?」

 

2「いっぱい作るしかありませんよ、何がどう来るとか考えていられませんし。」

 

1「それはそうなんだけどね~……はぁ。」

 

 

この日が憂鬱になっているみたいだな、まぁ無理もねぇか。

 

 

3「どうにかして作るしか無いよ。でも1つの料理を大量にとなると、他の料理を作る人員を作らないとだし……どうしようか~。」

 

2「うぅ~ん………ん?んん?」

 

八幡「今日は………」

 

2「……トレーナーさんだっ!!」

 

八幡「っ!?え?」

 

1・3「え?」

 

2「トレーナーさんって料理作るの上手じゃないですか!トレーナーさんに頼むのはどうですっ!?」

 

八幡「え、何で俺?」

 

1「それだよっ!!ナイスアイディアじゃないか!トレーナーさん、今日だけ協力してくれないかいっ!この通りだよっ!」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

っというわけで、今俺はひたすら料理を作っている。調理する前に打ち合わせたのだが、今日のメニューは3つに絞る事にしている。定食・中華・洋食の3つだ。あまりに多いと待たせる事になるからだ。それだと昼休みが終わっちまうから、メニューを絞って作業効率を上げる事にした。んで今は一応回せてはいるって状況だ。んで食べ放題にも工夫をして、白米もしくは炒飯のみにしている。だからおかずの量はこれまで通りの量だ。

 

 

2「トレーナーさん!オグリキャップさんとスペシャルウィークさんが同時に来て一気におかずが減りそうですっ!」

 

八幡「ならこう伝えてください。おかずを倍持ってくのなら、その分白米か炒飯の量も減らしてから持って行けって。」

 

2「は、はいっ!」

 

3「す、凄い……普通に回せてる。先週はあんなに苦労していたのに、今日はすっごくスムーズだ。」

 

1「これもトレーナーさんのおかげだねっ!さぁさぁ働くよ!」

 

2「トレーナーさん、2人がおかずを元に戻しました。」

 

八幡「分かりました。じゃあそのまま配膳をお願いします。」

 

 

………俺、何でこんな事してんだろう?

 

 

ーーー昼休み後ーーー

 

 

1「いやぁ~今日は助かったよトレーナーさん!」

 

3「こんなにも楽になるなんてね……それにトレーナーさんの一喝のおかげであの2人のペースもそこまで早くなかった。」

 

八幡「食べ放題にするメニューはやっぱり絞った方が良いですね。それだけを大量に作っておけば他の料理を作る余裕も出来ますし、何より他の生徒に食べたい料理を提供する事が出来ます。」

 

3「じゃあそれをたづなさんと相談してみるよ。今日はありがとうトレーナーさん。」

 

 

ホント、手伝うのはこれが最後ですからね?後、飯食いたい……腹減った。

 

 

八幡「すいません、俺も昼飯にしていいですか?余った料理でいいので。」

 

1「あぁそうだったね!たくさん食べておくれっ!今日を乗り切れたのはトレーナーさんがのおかげなんだからねっ!」

 

2「じゃあ私、お水持ってきますね!ピッチャーも一緒に!」

 

 

俺とシービーの料理を作りに来た筈が、まさかの食べ放題の調理を手伝わされる羽目になるとは………3女神様、あの2人にマジで天罰与えてくれません?例えば昼食1食分のみとか。

 

 

 




結局こうなってしまいましたね……
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