八幡side
後輩「先輩おめでとうございます!2年目で3冠制覇なんて、歴代最速なんじゃないですかっ!?」
八幡「いや知らん、そんな事興味も無い。ただウマ娘を育ててただけだし。」
同期1「でもさ、比企谷君って葵ちゃんと同じで赴任してすぐに担当持つ事を許可されてたんでしょ?それを1から育ててここまで来ちゃうんだもん、やっぱり凄いって。」
同期2「俺達も漸く来年から1人担当を持てるようになれるんだぜ?そう考えたらお前どんどん先行っちまうよな。」
八幡「いや、まぁ……そうかもしれねぇけどよ、俺にとっちゃお前等って貴重なんだわ。」
同期2「……どういう意味だ?」
八幡「今でも俺に前と変わらない態度で話しかけてくれるだろ?それがありがたい。中には……まぁ、居るからな。」
後輩「あぁ………」
同期1「そうだね、うん。」
同期2「俺や同期1のメインTはお前の事認めてる良い人だけどよ、お前の実績で妬んでる人も居るからな。ほら、あそこなんて見てみろよ。」
俺は同期に言われて目配せした方向に目だけ動かしてみる事にした。
同期2「あのテーブルに集まってる先輩と同期の連中、碌に手伝いもしねぇのにこの席には参加してるんだぜ?しかもお前の事を祝うわけでもねぇのに。ったく、同僚の活躍を少しは褒めてやろうって気にはならねぇのかよ。」
八幡「仕方ねぇよ、この世界は結果が全てみたいなものだからな。ポッと出の俺なんて妬まれて当然だ。ましてや名家の生まれでも有名なウマ娘の子でも無いからな、納得出来ねぇんだろうよ。」
後輩「だからってあれは子供過ぎますよ。」
八幡「いいんだよ別に、言わせておけ。まっ、言っていた分時間がどんどん無駄になるけどな。」
同期1「プッ、確かにっ!」
コイツ等は良い連中だ。先輩トレーナーからも教育されてはいるのだろうが、俺への当てつけをして来ない。寧ろ自分も負けてられないと言わんばかりに俺に質問やメニューの事を聞いてくる。向上心があるってのはこういう奴等の事を言うんだろうな。
八幡「おっ、そういやバブルの今後はどうすんだ?」
後輩「はい、天皇賞・秋に出走します!なのでクラシック級での大挑戦ですっ!!」
同期1「へぇ〜凄いじゃん!もし勝てたら59年ぶりの大偉業だよ!クラシック級のウマ娘が天皇賞を勝った事なんてこれまでで1度しか無いんだから。」
同期2「けど周りのウマ娘にも気を配れよ?今のところマヤノトップガン、サクラローレル、マーベラスサンデー、ジュニュイン、ナイスネイチャと強いウマ娘達も参戦するみたいだ。それにこの前一緒に走ったウマ娘も何人か入ってるみたいだ。」
後輩「はい、調整頑張ります!」
同期1「その意気その意気!」
次は天皇賞・秋か……こりゃ観に行かないとな。
同期3「よぉ比企谷、3冠獲れたみたいだな?」
八幡「……あぁ、おかげさまでな。」
先輩1「トリプルティアラを獲れたからって調子に乗るなよ!お前なんてエアグルーヴのおかげで3冠トレーナーになれたに過ぎないんだからな。」
先輩2「そうだ、お前の力なんかじゃない。エアグルーヴなら3冠くらい獲れて当然の実力を持っていたんだ。それだけに過ぎない。俺達でも同じ事は出来る。」
同期2「ちょっとせんぱ「確かに……」っ!」
八幡「確かに先輩の言う通りです、エアグルーヴのおかげでなれたのは否定しません。エアグルーヴが3冠を獲れるだけの実力があったのも認めます。ですがウマ娘の能力を引き出すのは我々トレーナーの腕にかかっています。幾ら先輩達でもそれが出来るとは限らないのでは?」
先輩2「何だと?」
八幡「一応聞いておきますけど、先輩達はエアグルーヴが3冠を獲れる実力があると最初から分かっていたんですよね?お前にも聞いておく。」
先輩1「当然だ。アイツの母親が【女帝】何だからな、そのくらいの実力はあってもおかしくはない。」
先輩2「他のウマ娘とは違うオーラがあったからな、一目で分かる。」
同期3「普段あれだけの走りが出来てんのなら、そう思ってもおかしくねぇだろ。」
……コイツ等、アホだろ。まるで自分達はアホですと言っているようなものだ。
八幡「成る程、じゃあ何で最初からエアグルーヴを勧誘しなかったんですか?ティアラ3冠を獲れる程の実力を持ったウマ娘なんてそうそう居ないでしょう?そんなトレーナーにとって実績の塊みたいな美味しそうなウマ娘、他のトレーナーも黙って見てる筈がありませんしね。因みに俺は実績とかに興味はありませんし、最初から実力があるなんて分かりませんでしたけど。」
先輩1「なっ!?そ、それは………」
先輩2「エアグルーヴがお前のところに行ったからだ!だから勧誘出来なかったんだ!」
八幡「エアグルーヴは中等部からこの学園に居るみたいですが?俺がエアグルーヴを勧誘したのは高等部からです、どう考えても貴方達の方がエアグルーヴの実力を見抜く時間が早いと思いますが?俺がエアグルーヴを奪ったかのような言い方はやめてくれませんか?」
同期3「お前、相手は先輩だぞっ!?」
八幡「だから何だ?先輩だからって理不尽に俺が悪いと言われるのは我慢しかねる。それにそんなに取られるのが嫌なら、名前でも書いておけば良かったんじゃないですか?」
先輩1「何だとコイ「あんまり俺を
八幡「後輩が良い成績収めたくらいで嫉妬か?そんな事してる暇があるなら自分の担当してるウマ娘をどうやって強くするか考えたらどうなんだよ?お前等が嫉妬してる時間が無駄だって事くらい気付け。そんなこんなしてる内に今度はコイツがメインから任されてるバブルガムフェローで天皇賞獲るかもしれねぇぞ?」
同期3「は、はぁ!?」
先輩1「まさか!?」
先輩2「嘘だろ………」
八幡「今はコイツがバブルのトレーニングを一任されてる。メインの○○先輩は結果次第では来期からメインのトレーナーに申請するって言ってたくらいだ。アンタ達も下らない嫉妬なんてしてないで自分のトレーニングメニューでも見つめ直してきたらどうなんだ?最も、そんなのしたところで心がそんなんじゃ意味無いと思いますけど。」
後輩の2年目からメイントレーナーとして活動するという事が余程響いたのか、捨て台詞も吐かずに言ってしまった。
後輩「えっと、先輩?今言った事って……」
八幡「本当の事だぞ?○○先輩が『バブルの天皇賞の結果次第でアイツをメインに推薦する。』って。俺にも推薦状を渡してきたくらいだからな。それもバブルを担当としてお前に移籍させる形でな。」
後輩「えっ!?」
同期1「ホントッ!?凄い事じゃん!!」
同期2「あぁ、本当なら2年の研修が必要なのに……」
同期1「それにメインTからウマ娘を移籍させてからメイン活動なんて、滅多に無い話だよ!?」
八幡「そんだけお前に期待してるって事だ。○○先輩にちゃんと良いとこ見せてやれよ?あぁそれと、この事内緒な?お前には秘密にしといてくれって言われてたんだ。」
俺に出来る事はあまりねぇけど、まぁ本番に向けて頑張れって事だ。
△△ではありませんけど、似たような存在ですww
それにしても後輩くんがなぁ………
タイトルは『祝杯、嫉妬、期待』の最初の漢字をイジっただけです。