比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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戻れない理由

 

 

八幡side

 

 

ホープフルSも終わって、今年のレーススケジュールは全て終了した。俺とシービーは有マ記念が終わってからはのんびり過ごすと決めていたから、次のレースの事はまだ何も決めていない。来年になってから決めてもまだ遅くはないし、トゥインクルシリーズを続けるか、ドリームトロフィーリーグに移籍するかもシービーと確認したいしな。

 

そして気になる寮の事なんだが、修繕は完了していて既に殆どのトレーナーは寮に戻って普段の生活を取り戻している。そう、殆どのトレーナーが。一部、というか極一部の例外を除いては寮に帰れていない。その戻れていないトレーナーの理由の1つとしては、友人宅の家に世話になっている人でもう暫くはお世話になるって理由だ。これはまだ納得出来るだろう。トレーナーには特に門限とかは無いし、今回は異例だし許されるだろう。

 

だがその異例の中でも俺のは一際目立っておかしい、その理由は………

 

 

シービー『八幡がこの家に来てから3週間経って思うんだけど………もう前の生活に戻れないっ!!だって快適なんだもん!!料理は美味しいし、部屋は綺麗だし、あたしの言う事ある程度は聞いてくれるし、とにかく帰ってほしくないっ!!此処に住んでっ!!寧ろ此処が八幡の家だっ!!!』

 

 

………っという何とも情けない理由だ。たった3週間で俺の居ない生活があり得ないってレベルにまで陥ってしまったらしい。いやまぁ、何日か前に『此処に住もう?』みたいなニュアンスで聞かれた事は何回かあったが、まさかあれが現実になるとは思わなかった。

 

まぁ有マ記念を優勝したご褒美(前にもやった気はするが)として、年が明けるまでは寮で過ごす事にした。これも何回思ったか分からんが、アイツ本当に最上級生か?

 

 

同期1「へぇ〜……じゃあその友達が比企谷君の居ない生活が考えられないって駄々捏ねて今年までは滞在する事にしたんだ。」

 

八幡「あぁ、アイツも自炊出来んのに何で……」

 

同期2「いやいや、その辺の男の自炊とお前の自炊を一緒にするなって。それに俺達もお前を待ってるんだからな?早くお前の超美味いおかずを1品分けてもらいたいんだからよ。」

 

八幡「お前なぁ……っていうかそれ先輩達から聞いたわ。色々とおかしくね?」

 

同期1「ううん、おかしくないよ?比企谷君の作る料理が美味しいからだからね?」

 

 

……俺のせいにされてね?じゃあアレか、俺が寮で料理しなきゃいい話か?それなら全部解決か?

 

 

同期2「おい比企谷、料理を作らないって選択肢は絶対に選んだらダメなヤツだからな。もしそんな事してみろ、今このカフェテリアで寄ってくるのがウマ娘だけでなくトレーナーも増える事になるからな。」

 

八幡「脅しっていうか本当になりそうな事言うなよ……マジで脅迫だぞそれ?」

 

同期1「けどさ、そのお友達の言う事も分かる気がするなぁ〜。だって比企谷君って家事得意じゃない?それに料理だって一流レベルだし、普通に居て欲しいって思うには充分過ぎるくらいの理由だと思うなぁ。」

 

八幡「俺は早く自分の生活に戻りたいんだけどな。ソイツに泣きつかれて仕方なくだよ。」

 

同期1「それで期間を延ばす比企谷君も優しいよね。でもさ、その人も比企谷君がトレーナーで忙しいっていうのは理解してるんだよね?」

 

八幡「あぁ、だから分担してる。(っていう事にしておこう。)まぁ大抵は俺が早く帰ってるんだけどな。向こうには遅番とかあるし。」

 

同期2「そしたらお前だけ損じゃね?」

 

八幡「その代わり、トレーニングを休みにしてる日曜日とかは自由にしてもらってるから大丈夫だ。向こうも結構気にしてたからな。」

 

 

まぁ本当は家で一緒になんかしてるか、外に出てどっかブラブラしたりなんだけどな。

 

 

同期2「それでお前は弁当とか作ってんだろ?ホンットお前の友人が羨ましいわ〜!代わってもらいたいくらいだ。お前の弁当なんて絶対美味いに決まってる!」

 

八幡「いや、普通の弁当だから。」

 

同期2「けど冷凍食品使ってねぇんだろ?全部手作りなんだろ?」

 

八幡「………まぁ、そうだけど。」

 

同期1「比企谷君、その時点で普通じゃない。それは泣きつかれながら引き止められてもおかしくないって。」

 

八幡「………そうか。」

 

同期2「……んでさっきから気になってる事あるんだけど、お前それ何飲んでるんだ?」

 

八幡「……自作ジュース。モクテル。」

 

同期1「モクテルって確かカクテルのノンアルコールみたいなのだよね?組み合わせは?」

 

八幡「レモン果汁とオレンジジュースとパイナップルジュース、あと氷。」

 

同期2「何それめっちゃ美味そうなんだけど……一口くれよ、ストロー持ってくるから。」

 

八幡「このくらい自分で作れよ。飲み物とシェイカーがあればすぐ作れるぞこんなの。」

 

同期2「だからまずは美味いのを飲んで作るかどうかを決めるんだろ。黒沼先輩のとこに行けばシェイカーはあるだろうしなっ!」

 

 

道具は貸してもらう前提かよ……

 

 

同期1「じゃあ私もストロー持ってくるね、どんな味するのか気になるし。」

 

八幡「お前も気になってんじゃねぇか……」

 

 

俺、もう学園に弁当や飲み物作ってくるのやめようかな。シービーの為にと厨房で使っている料理もそろそろやめるべきか?

 

 

 




八幡、料理だけでなくモクテルまで人気にっ!
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