比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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もし、八幡が学園の生徒だったら? 13

 

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「………」

 

八幡「ほい、簡単なのだけど。」

 

エアグルーヴ「あ、あぁ……」

 

 

八幡が持ってきたのは本当に簡単な料理だった。おにぎりに味噌汁、卵焼きの3つだ。夜食と言っていたからこの後に食べる予定だったのだろうが……

 

 

エアグルーヴ「八幡、私がこれを食す代わりに私がお前に夜食を作ろう。」

 

八幡「え?いや別にいいって。そこまでして食べたいわけじゃ「いいや、用意させろ。このままでは私の気が収まらん。」……お前がそこまで言うなら。」

 

エアグルーヴ「では、いただこう。」パクッ

 

 

………簡単な料理なら作れるとは言っていたが、本当のようだ。だがこのおにぎりの塩加減は絶妙だ。

 

 

エアグルーヴ「……このおにぎり、どうやって作った?握っている最中に塩を加えたのか?」

 

八幡「いや、炊く前に塩を入れて炊いただけだ。手間を1つ省いただけだ。」

 

エアグルーヴ「そうか………むっ、この卵焼きは砂糖を入れて甘い味付けにしているおかげで食べやすいな。」

 

八幡「………」

 

エアグルーヴ「この味噌汁も良い出汁だ。これは鰹節を使っているな?」

 

八幡「この辺りなら鰹節がよく使われるからな。」

 

エアグルーヴ「……うむ、白米と味噌汁を合わせて食べると更に良い味になるな。塩味が程良く消えて白米本来の甘味と味噌汁が合わさって良い相乗効果が生まれている。」

 

 

正直に言うと、どれも美味だった……明日の朝食に出されたとしても誰も文句は言わないレベルだ。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

エアグルーヴ「……ご馳走様。」

 

八幡「お粗末さん。どうやら不味くはないみたいで良かった。」

 

エアグルーヴ「そうだな、人に出しても全く問題は無いだろう。」

 

八幡「なら良かった。」

 

エアグルーヴ「……さて、では私も少し作ってくる。何か要望はあるか?」

 

八幡「あ、ホントに作ってくれんだ。」

 

エアグルーヴ「当然だ。私は1度口にした事は絶対に曲げん。」

 

八幡「そうか……けど特にねぇよ。」

 

エアグルーヴ「そうか、では作ってこよう。」

 

 

ーーー食堂ーーー

 

 

エアグルーヴ「………」

 

 

さて、何を作ろうか………

 

 

八幡「………」

 

フジ「おや、何をしているんだい八幡君?」

 

八幡「ん?ついさっきエアグルーヴが俺の夜食を食べたから俺にも夜食作る事になったから、調理中。」

 

フジ「……どうしてそんな事に?」

 

八幡「明日、俺が弁当作る予定だから味が気になったんだろう。まぁ問題無かったみたいだけど。」

 

フジ「ふぅ〜ん………じゃあ行ってくるよ。」

 

八幡「……何処に?」

 

フジ「ちょっと厨房にね。」

 

 

よし、作るのは決まった。あまり重い料理は健康に良くないしな。それに夜食だ、軽く摘まみながら食べられるのが良いだろう。

 

 

フジ「こんばんはエアグルーヴ、私も参加させてもらうよ。」

 

エアグルーヴ「っ!フジ……」

 

フジ「それにしても君だけズルいじゃないか、八幡君の料理を食べるなんて。」

 

エアグルーヴ「だがなフジ、八幡は弁当を作ると言っていただろう?その弁当はアルダン先輩と交換をする為なのだ。」

 

フジ「………それはちょっと見過ごせないね。」

 

エアグルーヴ「そうだろう?」

 

 

協力しようと思った矢先にこんな事が起きたのだ、流石に黙ってはいられないだろう。

 

 

フジ「でも、私も八幡君に自分の料理を食べてもらいたいから仲間に入れさせてもらうよ。」

 

エアグルーヴ「……まぁいいだろう。」

 

 

八幡(……あれ、なんかフジも作ってね?アイツも夜食作りに来たのか?今日は忙しいとか?)

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

エアグルーヴ「出来たぞ、八幡。」

 

フジ「どうぞ召し上がれ、八幡君。」

 

八幡「……お前も作ってたのかよ。っていうか自分用に作ってたんじゃねぇのか?」

 

フジ「誰もそんな事は言ってないじゃないか。」

 

八幡「……それもそうか。」

 

 

私が作ったのはうどん、フジが作ったのはサンドイッチだった。どちらも夜食としてはオーソドックスな料理だな。

 

 

八幡「どっちも美味そうだな。」

 

フジ「八幡さんはこの後も課題をするんだろう?ならうどんは此処で食べて、サンドイッチはお部屋で食べたらどうだい?」

 

八幡「ん、そうする。どっちも美味いだろうし。じゃあエアグルーヴ、いただくわ。」

 

エアグルーヴ「あぁ。」

 

 

………何だ、この妙な緊張感は?ただ自分の料理を食べてもらうだけだというのに。

 

 

八幡「あぁ……ホッとするなぁ〜、美味い。この汁も優しい味してるわぁ〜。」

 

エアグルーヴ「当然だ、それはそういう味付けにしたからな。」

 

八幡「ふぅ〜ん……」

 

フジ「エアグルーヴもよくうどんを作ったね?八幡君に丹精込めて作りたかったのかな?」

 

エアグルーヴ「べ、別にそんなつもりは無いっ!私はコイツの料理を食べたのだから、借りを返しただけだっ!」

 

フジ「ふふふ、そういう事にしておこうか。ところで八幡君、課題はすぐに終わりそうなのかい?」

 

八幡「そんなに時間はかからないな。」

 

フジ「それじゃあ私がサンドイッチを食べさせてあげようか?君には寮長のお仕事を偶に手伝ってもらっているからね。私もお礼をしないとね。」

 

八幡「いや、もうコレ貰ってるからいいって。」

 

フジ「遠慮する事は無いんだよ?」

 

エアグルーヴ「フジ、いい加減にせんか。」

 

フジ「あはは、エアグルーヴに怒られそうだからこの辺りでやめておこうかな。」

 

 

全く、油断も隙も無い奴だ。

 

 

 




弁当交換の前に夜食交換してますねww
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