比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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天皇賞発走前に

 

 

エアグルーヴside

 

 

10月末の東京レース場は大きな賑わいを見せていた。多くの人がレースを観に来ていて、人の流れが出来る程だった。そんな今日は天皇賞・秋が開催される日だ。長い歴史を持つレースの1つで、春の京都3,200mと秋の2,000mと年内に2度開催される。この天皇賞の盾の栄誉はかなり高いものだ。

 

そんな天皇賞に私の同期であるバブルガムフェローが出走するのだ。GIの舞台は昨年の朝日杯FS以来の10ヶ月ぶりのレースだ。良い結果を残して欲しいと思っている。

 

 

メインT「久しぶりだな、この舞台も。」

 

八幡「確か、10ヶ月振りでしたね。去年の朝日杯が最後だとすれば………」

 

メインT「あぁ。スプリングSを勝ってそのままの勢いで行くつもりだったが、皐月賞の1週間前に骨折だったからな………あの時は後輩にトレーニングを任せていたから俺は他のウマ娘のトレーニングを見ていた。バブルは相当悔しかったと思う………俺もメインの立場でありながら何も出来なかった。」

 

後輩「そんな事は無いです!○○先輩だってバブルのお見舞いやリハビリトレーニングを組むのだって手伝ってくれたじゃないですか!そのおかげでバブルはこの舞台に立ててるんですよ!」

 

八幡「後輩の言う通りですよ。まぁ1番力を尽くしたのは後輩ですけど、そこには貴方の教えの賜物だってある筈です。それを今回、しっかりと見ようじゃないですか。」

 

 

………普段に似合わず熱い事を言う。まぁトレーナーもバブルには目をかけていたからな、当然だろう。

 

 

フジ「それで後輩トレーナーさん?バブルの調子はどの程度なんだい?」

 

後輩「僕が見てきた中では1番良い調子だよ。これが故障から復帰した2レース目とは思えないくらい、ね。でも、相手はGⅠウマ娘や実績のあるウマ娘ばかりだし、その上3強とどれくらい勝負が出来るのかってところだね。」

 

エアグルーヴ「今年の天皇賞・春を制したサクラローレル、昨年の菊花、有マ記念に加えて今年の宝塚記念を勝ったマヤノトップガン、6連勝で絶好調のマーベラスサンデー、他にも実績のあるウマ娘が名を連ねている。クラシック級のバブルには高い壁になるな。」

 

 

それにバブルは唯一ただ1人のクラシック級だ。周りは実績も経験も倍以上のベテランウマ娘だ、勝てる見込みは正直に言うと低いだろう。だがバブルは諦めずにトレーニングを続けていたのだ、私もバブルが結果を残せるのを信じて応援するのみだ。

 

 

先輩1「ん?誰かと思えばお前か、比企谷。」

 

八幡「……どうも、お疲れ様です。」

 

先輩2「お前も観戦か?賞金泥棒は呑気なものだな?羨ましいよ。」

 

後輩「ちょっ、いきなり何ですか!」

 

同期3「お前は引っ込んでろよ!今は比企谷と俺達とで話してんだ、邪魔すんな!!」

 

八幡「話す事なんてねぇよ、勝手に決めんな。」

 

同期3「ほっほぉ〜、こっわ!」

 

 

成る程、コイツ等か……トレーナーに対して悪評を学園に撒いたのは。見るからにトレーナーの風上にも置けん奴等だ。

 

 

メインT「それで、お前達何の用だ?幾ら同業者専用の個室だからと言って、ただ悪口を言いに来たわけではないだろう?」

 

先輩1「あぁ、メインTさん。バブルガムフェローの天皇賞参加には驚きましたよ〜。しかし敢えて言わせてもらいますけどね?これは無謀な挑戦なのでは?」

 

メインT「……というと?」

 

先輩2「どうして菊花賞に登録しなかったんです?クラシックに出走させた方が彼女も喜んだのでは?」

 

メインT「俺からしてみれば、骨折明けで満足なトレーニングも出来ていない状態で3,000mの長距離を走らせる方が余程無謀に思えるが?それにだ、このレースを選んだのは俺じゃない、バブルと………コイツだ。」

 

後輩「っ!」

 

先輩1「……コイツはトレーナーになってからまだ半年ですよ?そんな経験の無い奴に任せても良いんですか?もし着外の大敗でもしたら、面目立ちませんよ?」

 

メインT「コイツは去年の秋に入ってバブルの面倒を見てもらっていた。1番仲も良かったからトレーニングもつけさせていた。後輩は俺よりもバブルの事を知っている。バブルもコイツを信じているみたいだしな。そんな男以外に誰にバブルを任せられるっていうんだ?」

 

先輩2「そこまで言うからには、証明してもらいますよ。もしバブルガムフェローが3着以内に入ればソイツが相応しいって認めますよ。」

 

メインT「賭けでもないのにそんな無駄な事するか……しかも認めるだけか。」

 

同期3「お前もどうすんだよ?受けないわけないよな?それとも尻尾巻いて逃げるか?」

 

八幡「………後輩、決めるのはお前だ。」

 

後輩「せ、先輩………」

 

八幡「ただしこれだけは忘れるな、もしこれを受けたとしても、これはお前の責任だ。それをバブルに背負わせるような事は絶対にするなよ。そんな事してみろ、お前も目の前に居る奴等の仲間入りだ。」

 

先輩1「おい比企谷、どういう意味だ?」

 

八幡「別に、気にしなくていいですよ。」

 

後輩「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後輩「分かりました、その勝負受けます。」

 

メインT「………」

 

先輩2「お前のその度胸は褒めてやる、レース後が楽しみだ。」

 

 

1人のトレーナーがそう言うと、3人のトレーナー達は私達の前から去って行った。何にしても………

 

 

エアグルーヴ「生徒会の前で堂々とこんな事をするとは、良い度胸だな。私もお前の度胸を誉めてやる。」

 

後輩「ご、ごめ「だが、正直に言うと私もあの3人の事は気に入らん。走るのはお前ではなくバブルだが、吠え面をかかせてやれ。」は、はい!」

 

メインT「その時は俺も一緒にアイツ等を煽ってやる。それにここだけの話、先輩2の担当してるウマ娘が担当を抜けて今必死こいて募集中らしいからな。ネタにしてやれ。」

 

八幡「良いっすねそれ。」

 

フジ「トレーナーさんも悪ノリしないでよ……」

 

八幡「大丈夫だ、俺は何も言わない。まぁ奴等をあのまま逃すつもりなんて毛頭無いけどな。」

 

エアグルーヴ「ほう、奇遇だな。私もだ。」

 

 

勝敗はどちらにしろ、タダでは帰さん!

 

 

 




バブル頑張れ〜!!

そして後輩くんも言う事言ったれ!!
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