八幡side
八幡「ん、何です?」
八幡「俺の嫁さんがまだ学生の時にマンハッタンに憧れていたんですよ、卒業して色々資格取ったらアメリカに渡って店を開こうって決めてたんです。」
八幡「はい、因みに俺は元トレーナーです。嫁さんの担当をしていたんですよ。」
知っているとは思うが、一応俺とカフェの店の紹介をしておこう。俺達が今居る所はアメリカのニューヨーク州の地区の1つ、マンハッタン区に店を構えている。通常の店と何ら変わらない店構えだが、1つだけ違う点がある。それはこの店には見えない存在の入店も許可しているという事だ。そう、それは霊的な存在である。俺とカフェはその存在が見えるから、他の店とは違うやり方でやろうという事になって今に至る。
八幡「強かったですよ。日本ではトゥインクルシリーズってのがあるんですが、そのシリーズで3年間無敗でGⅠを6つ獲得して、内1つは海外でしたので、当時は日本最強なんて言われていたくらいですから。」
八幡「まぁそうでしょうね。けどカフェの走りは凄いですよ?真似しようとしても真似出来ないような走りをしますから。」
カフェ「ただいま戻りました。」
八幡「おうカフェ、お帰り。あったか?」
カフェ「はい。」
カフェ「……その、自分ではあまり言いたくはないのですが、それなりに強いとは、自負しています。」
八幡「謙遜するなよ。お前の同期でGⅠ6勝した奴なんて居ないし、カフェが現役の頃に海外を勝ったのもカフェただ1人だけだったし、俺は間違い無く最強だと思ってるぞ。」
カフェ「……どうも。」
カフェ「そう、ですね………私以外に○●さん達の存在を見える方に会ったのは初めてでしたし、皆さんの存在を否定するどころか認めていましたから。それから一緒に過ごしていく内に少しずつ……という感じでしょうか。でも、プロポーズは八幡さんからしてもらいました。」
すげぇ興奮してるじゃん……やっぱ霊とはいえそういう話が好きなんだな、女性って。
ーーー数時間後ーーー
八幡「そろそろ店終いだな……」
カフェ「そうですね……皆さん、お時間になりましたらお店から退店してくださいね。」
『はーい!』
八幡「しかし、□◆さんもすっかりこの店の常連だよな。最初の頃は路地裏で荒れていたあの人が、今では他の人と話すようにまでなってるしな。」
カフェ「えぇ……来店した時も暴れそうになっていましたけど、八幡さんが止めてくれて助かりました。」
八幡「止めないとマズい状況だったしな……今では普通に仲間と一緒に楽しんでるから良いけど。」
八幡「ありがとうございました。」
カフェ「またのご来店を、お待ちしています。」
ーーー自宅ーーー
八幡「ほい、コーヒー。今日もお疲れさん。」
カフェ「ありがとうございます……」
八幡「ふぅ……」
カフェ「………」コトッ
八幡「……いいのか、コーヒー飲まなくて。」
カフェ「今はこうしたい気分ですので。」
八幡「そうか。」
カフェ「……八幡さん。」
八幡「ん?」
カフェ「日本に、帰りたいと思った事は……ありませんか?」
八幡「日本に?ん〜……考えた事無かったな、なんかもうこっちに居るのが当たり前になってるから帰国とかそういうのは全く考えてないな。何だ、帰りたくなったのか?」
カフェ「いえ、八幡さんをご両親に紹介して結婚式に呼んで以来……1度も会わせていないので。」
八幡「あぁ〜そういや確かになぁ〜。ウチの家族にも結婚式以来だしなぁ……1度帰る事も考えた方が良いのかもな。こっちに来てもう数年は経ってるし、一時帰国しても良いかもしれないな。お義父さん達にもコーヒー淹れてやらないとな。」
カフェ「お気に入り、ですからね。両親も八幡さんのコーヒーを飲んでからはすっかり気に入っていましたから。」
八幡「じゃあ来月に1度日本に帰るか。」
カフェ「はい、そうしましょう……帰ったら一緒に登山でもどうですか?」
八幡「登山かぁ……行くのは構わないが、レベルの低い山で頼む。」
カフェ「ふふっ、分かりました。帰国後の楽しみが増えました。」
八幡「じゃ、日程の調整とかしておくわ。」
カフェ「はい、よろしくお願いします。」
お友達『………』コクコクッ
良い夫婦で過ごせているみたいですね。
お友達は……なんか、守護霊的な?