比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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祝福から1週間後の夜

 

 

八幡side

 

 

俺は今、都内のバーに居る。っとは言っても普通のバーでは無く高級バーで、最上階で夜景を眺めながらお酒や料理を嗜めるようなすげぇバーに居る。そして俺の隣には俺の恩師セクレタリアト先生、その先生である俺にとっての大師匠にあたる人物のマンノウォー、そしてもう1人……先生の後輩のラフィアンさんの4人で飲んでいる。

 

 

タリアト「………まるで大仕事を終えたかのようなスッキリした顔になっているな。」

 

八幡「すみません、つい……俺の中での一区切りがつきましたので。」

 

マンノウォー「まぁそうなるのも無理は無いだろう。2年ぶりのレースが同じ舞台でしかも勝利を収める事が出来たのだからな、それにあの日は色々な事が起き過ぎたからな。」

 

タリアト「……そうだな。今でも信じられない、ラフィアンの脚がこうして動いているのが。」

 

ラフィアン「あたしも自分でまた脚を動かしているのが嘘みたいだよ……長い事車椅子だったのに、またこうやって先輩と歩けるんだからよ………」

 

タリアト「もう少しお前の脚が元に戻ったら学生の頃のように、共に走ろう。」

 

ラフィアン「あぁ、約束だっ!」

 

 

そう、今日はライスの宝塚記念が終わってから1週間が経った日である。先生からの提案でお祝いに一緒に飲みに行くのはどうかという提案があって、それに乗じたという事だ。

 

 

マンノウォー「八幡、まずは私からだ。この春の戦績は輝かしいものだった。春の3冠レースの全てに勝利を収め、ミスターシービーに至っては香港レースまで勝利した。私からの品だ、受け取れ。」

 

八幡「ありがとうございま………あの、もしかしてコレって指輪ですか?」

 

マンノウォー「その通りだ!ライスは青いバラが好きなのだろう?それにちなんでサファイアの石を使っているのを選んだぞ!色の濃いロイヤルブルーサファイアといってな、その他にホワイトゴールドという石も使っていて、金属はあまり目立たないようにシルバーにした。」

 

八幡「………すみません、俺てっきり指輪って言われた時にファッションリングだと思ってたんですけど……マジのジュエリーショップで購入したんですか?」

 

マンノウォー「うむっ!」

 

 

マジか……箱を開けて中身を確認してるんだが、石が光り輝いてるんだけど。

 

 

八幡「……因みにコレって幾らしたんですか?」

 

マンノウォー「値段なんて気にするな、孫へのささやかな贈り物だっ!」

 

ラフィアン「なぁ先輩、あの指輪って確かこの前行った時の店のアレだよな?」コソコソ…

 

タリアト「そうだ、あの時のアレだ。覚えている限りではあるが、50万円は超えていたな……店員の説明だとあのサファイアはランクSの最上級ランクで、あの色のサファイアの中でも時に価値のあるサファイアだと記憶している。」コソコソ…

 

ラフィアン「50………幾ら孫弟子が可愛いからってそこまでするか普通?」コソコソ…

 

タリアト「いいや、普通はしないな。だが師は八幡をかなり可愛がっているからな、不思議じゃない。」コソコソ…

 

ラフィアン「親バカならぬ孫バカだな……」コソコソ…

 

 

ホント、コレっていつ付ければいいんだよ?いや、付けてても邪魔にはならないデザインだけどよ……

 

 

八幡「あの、プロフェッサー。コレはいつ付ければ良いんですか?普段使いするにはちょっと豪華過ぎますし、どうすればいいか正直分かりません……」

 

マンノウォー「それはお前の好きにすればいい、お前が気に入らなければライスに渡しても構わないしな。」

 

八幡「(絶対ライスも受け取らないです。)……今のところ用途は掴めませんが、ありがたくいただきます。ありがとうございます。」

 

ラフィアン「あぁそうだ。なぁ、今後はあのライスどうするのかは決めてるのか?」

 

八幡「正直、まだ決めかねてるんですよね。宝塚記念の後の今週の走りを見る限りだと、完全に全盛期の走りを完全に過ぎていました……まぁ所謂ピークを過ぎた走りっていうんですかね。たとえ得意の長距離だとしても、勝てるかどうか……」

 

タリアト「そうか……ならあの時の宝塚記念が最後の力だったというわけか。」

 

八幡「自分の見る限りでは、ですけどね。でも1週間だけなので、この後の夏合宿とかで様子を見ますよ。決めるのはそれからでも遅くは無いと思いますし。」

 

マンノウォー「そうか……まぁ決めるのは八幡とライスだ、慎重に決めるといい。」

 

八幡「はい……それにしてもこんな時間にこうして飲むのは久しぶりですよ。先生と一緒に居酒屋に行った時以来だと思います。」

 

タリアト「何?同僚の付き合いで行かないのか?」

 

八幡「そもそも俺がメイントレーナーを1年目からやっていたというのもあって、時間はおろか誘われる事もありませんでしたので。」

 

マンノウォー「なら今後はその付き合いも増やしていけばいい、他者からの経験とお前の経験を交換するのも大切な事だ。特にお前は普通では得られない経験をしたんだ、同僚にそれを自分の可能な範囲で伝えてやればいい。」

 

八幡「……そうですね、そうしてみます。」

 

ラフィアン「まっ、アンタはちょっと人付き合い苦手そうだけどな。」

 

八幡「痛いとこ突かないでくださいよ……」

 

 

先生から矯正されたとはいえ、ボッチ気質なのは変わってないんですから。

 

 

 




プロフェッサー、そのプレゼントは本当に使い道無いと思います……
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