後輩side
後輩「………」ナミダメ
メインT「ふっ、そんなに嬉しいか?」
後輩「グスッ……はいっ!」
メインT「ならその想いを絶対に忘れるな。今はそれを噛み締めておけ、これがGⅠに勝つって事だってな。条件や重賞とはわけが違うってな。」
後輩「はい!」
八幡「……バブルが戻って来ます。先輩達は行ってください。」
メインT「?お前は来ないのか?」
八幡「俺にはやる事があるので。」
俺は先輩と一緒にウィナーズサークルの所まで走って行った。きっとバブルはそこに居る。
ーーーウィナーズサークルーーー
メインT「はぁ…はぁ…俺も少し運動しないとな。」
後輩「はぁ……はぁ……」
バブル「ありがとう〜!!あっ、トレーナー!!」
俺達に気付いたバブルは一目散にこっちへと走ってきた。俺達もサークルへと入ってバブルの元に行った。
バブル「やったよ!!私勝ったよ!!」ダキッ!!
後輩「見てたよバブル!!凄かった!!」ポンポン
メインT「あぁ、1番の走りだった。」
バブル「トレーナー、ここまで強くしてくれてありがとう。正直ね、勝てるかどうかなんて分からなかったんだ。でもトレーナーが私を本気で勝たせてるつもりなんだって理解したら、いつも以上に走れた気がしたんだ……だからありがとう!!」
メインT「何を言ってるんだ……礼を言うのは俺の方だ。俺はGⅠを1回だけ優勝された事はあるが、10年以上そこから遠ざかっていた。もう無理かもなって思ってたら、バブルが現れて、お前がサブとして入ってくれた。そしたらどうだ?ジュニアのGⅠどころかクラシック級で天皇賞だ、お前達が来てから俺の叶えたい夢が次々と叶ってった。ホント、礼を言うのはこっちの方だよ、ありがとうなっ!!」
後輩「先輩………」
メインT「けどこれで決心がついた。お前達には秘密にしてたが、俺と比企谷で進めてた事がある。お前のトレーナー独立の推薦だ。」
っ!!先輩が言ってたけど、アレって本当の事だったんだ。てっきりあの場凌ぎだとばかり………
メインT「俺はお前を来年度から独立させるように理事長に進言する。それと同時にバブルの契約もお前に譲渡させる。どうやら俺よりもお前の方がバブルと息が合う。」
後輩「………」
メインT「それまでは俺の所で我慢してくれ。」
後輩「我慢なんてしてません!もっと色々教わりたいです!!これからもよろしくお願いします!!」
バブル「そうだよ!!もし移籍したとしても遊びに行ったりするんだからね!!その時は一緒にトレーニングしようよ!!」
メインT「……そうだな。」
観客の皆には俺達の話し声なんて聞こえてないだろうけど、関係無い。今だけはこの喜びを俺達だけで分かち合いたいから。
後輩sideout
八幡side
八幡「………」テクテク
フジ「トレーナーさん、何処に行くんだい?」
八幡「ん?まぁ言うなれば……借金取りの真似事。」
フジ「?」
エアグルーヴ「……成る程、そういう事か。」
俺の目の前にはトレーナー専用の観客室。恐らく中に居るだろう。帰る準備をしてる例の間抜け共が。
ガチャッ!
先輩1「うおっ!!?」
先輩2「ひ、比企谷!?」
同期3「ど、どうして此処に?」
八幡「何帰ろうとしてるんですか?発走前の約束、忘れたとは言わせませんよ?」
先輩2「は、はぁ!?お前とは何の関係も無いだろ!」
八幡「屁理屈になりますが、俺もバブルのトレーニングに1枚噛んでるので関係はあるんですよね。因みに俺の後ろに居る2人もトレーニングに付き合ってます。ならそのトレーニングに付き合ってた俺達も無能呼ばわりされて当然、まぁ今回は3着内どころか優勝してしまいましたけど。まっ、この部屋で大人しくしててくださいよ。逃すつもりは毛頭無いので。」
同期3「け、けどあれはあの後輩とした事だ!何でお前なんかがしゃしゃり出て「今理由言ったよな?お前耳無いの?」なっ!!?」
エアグルーヴ「それに、この件を含めなかったにしても、貴様等のその横柄な態度は目に余る。生徒会副会長として、1人のウマ娘として、見過ごすわけには行かん。」
フジ「そうだね。もしかしたら栗東寮で預かってる可愛いポニーちゃん達も君達にお世話になってるかもしれないからね………此処は通さないよ。」
先輩1「おい比企谷!この件については謝罪する!!この後書面でお前達に「あぁ?」ゆそ……っ!?」
八幡「書面だ?何の感情も篭ってない文章並べただけの紙切れで俺達が納得するとでも思ってんのか?虫の良い事言ってんじゃねぇぞ?」
エアグルーヴ「そんな回りくどい事をせずとも、今この会場には全員揃っているのだ。揃ったところで謝罪すればいいだけの話だ。それとも、貴様等は口約束すら守れんのか?」
八幡「まぁいい……どの道お前等に逃げ場は無い。この後には優勝者インタビューに表彰式もあるんだ。終わるまでゆっくりしようじゃねぇか。因みに言っておく。もし逃げようとしてみろ、俺が止めてやる。これでも柔術を教わっててな、3人くらい余裕だ。」
師匠とプロフェッサーから教わってたが、2人だけなのに10人くらい居る感覚だったしな。ウマ娘でもないただの人間を足止めするくらい造作も無い。
やっぱり逃げようとしてましたね……情けない情けない。