比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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山登りリレー

 

 

八幡side

 

 

今日は俺のチーム、ポラリスと沖野さんのチームのスピカの合同トレーニングをやる日だ。スズカの様子を少し注意深く伺ってみたが、どうやら大丈夫そうだ。最初の頃よりも表情に曇りが無いし、何だか楽しげな色さえ見える。

 

 

八幡「んで、此処が最終地点だ……って、沖野さんは?」

 

ゴルシ「んあ?んだよついて来てねぇのかよ~。」

 

ダスカ「チーム・ポラリスのトレーナーさんがこんなに丁寧に道順通りに説明してくれてるのに……」

 

ウオッカ「ったくだらしねぇなぁ~。」

 

 

君達は自分達のトレーナーに随分と容赦が無いな……普通、ウマ娘の走るスピードに一般人は着いて来れないんだぞ?俺が異常なだけであって。

 

 

スズカ「まるで気が付かなかったわ……テイオーとスぺちゃんは気付いた?」

 

テイオー「ううん、ボクも言われて気付いたところ。」

 

スぺ「私はちょっと前に気付きました……」

 

キタサン「私もスぺさんと同じで少し前から……」

 

八幡「お前達さ、自分のトレーナーに対してちょっと冷た過ぎねぇ?」

 

ダスカ「トレーナーとしては認めていますけど、勝手にウマ娘の脚を触る性癖とも言われるアレのせいで……」

 

八幡「……否定しづらい材料を持って来たな。これじゃ俺もフォロー出来ないんだが。」

 

アルダン「ですが兄様、少々問題が……先程リレーをすると仰っていましたが、私達は8人でチーム・スピカは7人です。これでは人数が合いません。」

 

八幡「大丈夫だ、こっちはバクシンオーを抜く。流石にスプリントのバクシンオーに2,000mはキツ過ぎるからな。本人にも了承はもらってる。」

 

バクシンオー「はい、私も許可しましたっ!!」

 

沖野「お、お前等……はぁ……はぁ……はぁ……ちょっとは、後ろを……見ろ……」

 

 

oh………すげぇグロッキーになってんじゃん。流石に始められそうには……あるけどな。

 

 

八幡「んじゃ、始めるぞ。」

 

キタサン「え、すぐ始めるんですかっ!?」

 

八幡「安心しろ、作戦会議の時間は設ける。だがこのリレーではトレーナーとの相談は一切禁止だ、自分達で組んだ走順で走ってもらう。」

 

フジ「それじゃあ私達はこれまで走ってきたコースを考えながら自分達で走順を決めるって事だね?」

 

八幡「その通りだ。案内した道でも分かると思うが、砂浜に舗装された道路、芝と色々だ。そしてコーナーもあるから攻略ポイントは色々ある。1点だけを集中しても相手に勝つなんてのは無理だからな、その為の作戦会議時間だ。さて、じゃあ時間は長く見積もって10分にするか。会議が終わったら下山してチェックポイントで待機してもらうからな。その時にバクシンオーもスタート係として一緒に行動する。じゃ、開始。」

 

沖野「ひ、比企谷……み、水………」

 

八幡「大丈夫ですか?」

 

沖野「アイツ等……俺の声にも気付かずに行きやがった……」

 

 

え、声上げてたんですか?すみません、俺も全く気付きませんでした。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

エアグルーヴ「八幡、我々の会議は終了したぞ。」

 

八幡「おう、お疲れさん。後は向こうを待つだけだな。」

 

アロー「ところでトレーナー、そのリュックは?」

 

八幡「ん?ちょっとした秘密兵器。」

 

シービー「秘密兵器?気になるじゃ~ん!教えてよっ!」

 

八幡「ダメだ。」

 

スズカ「すみません、終わりました。」

 

八幡「おう、じゃあ俺と沖野さんは此処で待ってるからな。」

 

スぺ「確認なんですけど、交代したら前の人はストップじゃなくて、自分のペースで登って来るんですよね?」

 

八幡「あぁ、そうだ。間違えて止まるなよ?止まっても誰も来ないからな?」

 

バクシンオー「それでは皆さん、下りましょう!この学級委員長であるサクラバクシンオーに続いてくださいっ!」

 

 

流石にコースアウトはしないと思うが、向こうにはゴルシが居るからなぁ……それに、ハプニングという意味ではチーム・スピカは割と有名だから、何かが起きそうな予感がしなくも無いんだよなぁ……止めだ止めだ、考えないようにしよう。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

♪~♪~

 

 

八幡「おっ、着いたみたいだな……はい、もしもし。」

 

バクシンオー『サクラバクシンオーです!最初の走者がスタート地点に到着しましたっ!!』

 

八幡「よし。じゃあ準備なら出来てると思うから、お前の合図でスタートさせてくれ。通話はこのままで頼む。スタートしたら切ってお前もゴール地点まで向かってこい。」

 

バクシンオー『分かりましたっ!!それではお2人共、位置には着いてますね!よぉ~い………バクシィ~ンッ!!』

 

 

………そんな特殊な合図があるか。まぁどちらにしてもスタートはしたみたいだな。

 

 

沖野「さて、どっちが先に着くかな。ウチはチーム・ポラリス程バランスの良いチームじゃねぇけど、全員が2,000m以上走れるメンバーだから離される事は無いと思うぜ。」

 

八幡「まっ、それはゴールしてからのお楽しみですね。とりあえず後10何分かは暇なんで、トレーニングして待ちますよ、俺は。沖野さんも一緒にどうです?」

 

沖野「遠慮しとく、俺は理論派なんだよ。」

 

八幡「普通に待つよりかは時間を有意義に使えると思うんですけど……」

 

沖野「さっきの山登りの時点で普通に脚がガクガクなんだよ!今なんて立ち上がりたくもねぇんだからなっ!」

 

 

………そういえばそうでしたね。

 

 

 




沖野トレーナー………
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