比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ピクニック?

 

 

エアグルーヴside

 

 

沖野「はぁ~……お前等揃いも揃ってだらしねぇぞ?フェアな勝負だってのに、こんなに大差で負けるもんか?」

 

ウオッカ「う、うっせぇな!オレ達だって練りに練ったんだぜ!作戦とか戦術とか!」

 

沖野「それはチーム・ポラリスも一緒だろうが……まぁウチには司令塔みたいな存在が居ないし、頭脳戦が出来そうなのはマックイーンくらいだけどな。それにしたって10秒差とはな……」

 

スぺ「うぅ、トレーナーさんの言葉で心が抉られますぅ~……」

 

テイオー「ちょっとトレーナー!ボク達だって頑張ったんだぞ~!」

 

沖野「それならせめて3秒差にしてみろ。向こうのチームはマイル専門の奴が1人居るんだからその分は有利に運べたんだぞ。」

 

八幡「まぁ、反省会はその辺にしましょうか。それにリレー勝負とはいえ、これはトレーニングでもあってメンタルトレーニングでもある。」

 

モーリス「え、どういう事ですか?」

 

八幡「考えてもみろ、勝負をするのにどうしてわざわざ集中力を欠きやすい道路に砂浜、多いカーブに景色がコロコロ変わるコースを選んだと思う?」

 

エアグルーヴ「やはりか……八幡だったらまずこんなコース選びはしないと思って不自然に感じてはいたが、やはり何か狙いがあったんだな?」

 

八幡「まぁ大前提として、ウチとチーム・スピカのコンディションの違いだな。これは仕方のない事だが、俺達は昨日は軽めのトレーニングをやってたのに対してチーム・スピカは連日負荷の強いトレーニングだった。それだけでも動きに差が出るのは明白……2つ目に景色だな。走っていて気付いた奴も居るとは思うが、走っている最中に日が差したり隠れたり、海が見えたり林が見えたりと色々変わったと思う。これも普段レースをやっていたらそんなに気にならないかもしれないが、普段と違う環境でやるからこそ違う風に捉えてしまう事だってある。」

 

フジ「私達の走りを環境で操作したって事?」

 

八幡「その通りだ。お前達に初日に同じ距離、2,000mを走らせた事があっただろ?個人差は当然あるが初日の時の方が明らかに速い。最後に走ったモーリスが+3秒だからな。」

 

モーリス「えっ!?私、最初よりも3秒もかかってるって事ですかっ!?」

 

八幡「あぁ。他のメンバーも大体2~4秒くらい遅くなってる。」

 

 

まさか、景色だけでそこまで変わるものなのか……

 

 

八幡「脱線したが、どうしてわざわざこんな事をしたのかっていうとだ、リレーなんて普段は絶対にしないだろ?」

 

キタサン「え?あぁ~……はい。」

 

八幡「そういう事。」

 

シービー「ごめん八幡、あたし分かんない。」

 

八幡「普段とは違う環境、違う思考、違う走り方だっただろ?ある意味、新鮮だと思わないか?」

 

スズカ「……確かに、次の走者に早く繋げないとって思いました。」

 

フジ「確かに……他にも今どれくらいなんだろうとかも気になったね。コースと違って標識が無かったからね、前の走者でしか判断出来ないのも面白かったよ。」

 

八幡「それもかなり大事なポイントだ。ゴール地点が前に人が居る事以外に何も分からないから、自分はただひたすらに走る事しか出来ない。けどどのタイミングでスパートをかけるのか、今どこまで走ったのかも自分自身の感覚次第だからな。」

 

エアグルーヴ「成る程、それでメンタルトレーニングか。」

 

八幡「そういう事。んじゃ戻ろう……っと言いたいところだが、今居る場所は休憩するにはもってこいだし、今の時間はちょうど昼時だ。っというわけで昼飯にするぞ~。」

 

アロー「……じゃあ、そのリュックの中見ってお弁当?」

 

八幡「あぁ、その通りだ。簡単な料理しか作ってないけどな。」

 

スぺ「トレーナーさんの料理っ!!」

 

八幡「間違っても食べ過ぎるなよ?このリュックに入る分しか入れてないんだからな。」

 

 

まさかの昼食………だが確かに時刻は昼を回っていた。時間もちょうど良かったのだな。

 

 

ーーー昼食後ーーー

 

 

ライス「ご馳走様でした~。」

 

沖野「やっぱ比企谷の作る飯は美味いなぁ~!」

 

八幡「このくらいなら誰でも出来るでしょう……」

 

アルダン「兄様、この後はどうするのですか?」

 

八幡「下山してトレーニング終了。」

 

マックイーン「それではただこの山道を登っただけではありませんの……」

 

アルダン「リフレッシュだと思う事にしましょう、ピクニックです。」

 

八幡「……スズカ、まだ走りたいか?」

 

スズカ「え?」

 

八幡「お前の事だから、走り足りないんじゃないかって思ったんだが?」

 

スズカ「……いえ、大丈夫です。今はこれで充分です。」

 

八幡「……そうか、じゃあ下山するぞ。っても、歩いて帰るだけだけどな。」

 

シービー「じゃあ八幡~おんぶ~♪」

 

八幡「アルダン、脚は大丈夫か?」

 

アルダン「えぇ、大丈夫です。辛くなったら正直に言いますのでご心配無く。」

 

八幡「分かった、その時は背中に乗れよ。」

 

シービー「あたしが乗るっ!!」

 

八幡「元気いっぱいのお前が乗る必要性皆無だから。」

 

沖野「俺は乗せないからな。」

 

ウオッカ「誰も乗りたいなんて言ってねぇよ。」

 

ダスカ「寧ろ乗りたくなんてないわよ。」

 

ゴルシ「ハチのリュック代わりに持てよな。」

 

沖野「お前等なぁ……」

 

スズカ「ふふふ……」

 

 

スズカ……どうやら大丈夫そうだな。

 

 

 




変なピクニックでしたね……
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