比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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思い出、できたぁ~

 

 

八幡side

 

 

ゆっくりするのも悪くないと思っていたのだが、エアグルーヴとスズカとフジはビーチバレーに参加する為にポッケ達の所に行ってしまったので、現在持て余しているところだ。とはいえ、運動をするという気分でも無いし、食事をしたいという感じでも無い……何をしたいのかと言われても、特に何も無い。

 

 

八幡「……部屋に戻るか?」

 

 

だってする事無いし。

 

 

カフェ「八幡さん……」

 

八幡「?カフェか……どうした?」

 

カフェ「いえ、少し日陰のある場所に来たかっただけです……八幡さんは何をしているのですか?」

 

八幡「特に何もしてない。さっきまで話をしていたんだが、その面子も遊びに行ったから1人になってな。」

 

カフェ「そうでしたか……あの、でしたら私と少しお話をしませんか?」

 

八幡「……あぁ、いいぞ。」

 

 

カフェとは少ししか話した事無かったしな、しかも半分がお友達関連だし。

 

俺とカフェはゆっくり出来そうな場所を探していたのだが、何処も満席だったので、仕方なく少し外れた場所の涼しげな所に移動した。

 

 

カフェ「……何だか、お宝がありそうな所に来ましたね。」

 

八幡「言い得て妙だな、もっと先に行ったら洞窟があったりしてな。」

 

カフェ「お友達なら、この島を隅から隅まで探索してそうですね。」

 

八幡「違い無い。」

 

カフェ「それと、先日はお友達がお世話になりました。花火がとても楽しかったと言っていました。」

 

八幡「おかげで大変だったけどな……」

 

カフェ「でも、そのおかげでお友達も、この夏を楽しめたと思います……」

 

八幡「それなら良いんだけどな。」

 

カフェ「………」

 

八幡「………」

 

カフェ「……日陰に居るのに、暑いですね。」

 

八幡「そりゃ夏だからな。それに向こうの熱気もあるだろうに。お前は何かやってきたのか?」

 

カフェ「ビーチバレーを少しだけ……後は特には何も。」

 

八幡「ふぅ~ん……」

 

カフェ「……あの、八幡さん。突然なのですが、海に入りませんか?」

 

八幡「本当に突然だな……それはどうしてだ?」

 

カフェ「このまま話をするのも良いと思うのですが、暑い中でずっと会話だけというのも気が滅入ります。海水が腰くらいまで浸かる程度の所まで入りに行きませんか?」

 

 

……成る程、まぁそのくらいなら大丈夫か。

 

 

八幡「じゃあ行くか。」

 

 

俺はパーカーを脱いで海に入る準備をしたのだが、カフェは固まっていた。

 

 

カフェ「……凄い、ですね。鍛えているんですか?」

 

八幡「鍛えているというよりも、新トレーニングを自分自身で試した結果だな。あまり疲れる事はしたくないが、効率の良いトレーニングをするに越した事は無いだろう?」

 

カフェ「……そうですね。では、入りましょうか。」

 

八幡「おう。」

 

 

………おぉ、意外と気持ち良いもんだな。これは良い……

 

 

カフェ「まだ膝下ですけど、気持ち良いですね。」

 

八幡「あぁ。これならずっと居ても良いくらいだな。」

 

カフェ「はい……」

 

 

そして俺達は目的の腰辺りの水深まで到着した。とは言ってもやる事なんて特に無いから、本当に涼んでるだけだ。

 

 

カフェ「………?」

 

八幡「………」

 

カフェ「……あの、八幡さん。」

 

八幡「ん?」

 

カフェ「私の足元に、何か固い物があります……」

 

八幡「それを言うなら俺もさっきから当たってるぞ。貝とかじゃないのか?」

 

カフェ「……そうですね。」

 

 

………でも結構当たるな、ちょっとあり過ぎじゃね?足の裏が深いとこまで切れないと良いんだが。

 

 

八幡「……ちょっと取ってみるか。」

 

カフェ「え?」

 

八幡「少し潜るわ。」

 

 

おっ、コイツだな?意外とデカいんだな……予想以上にデカかった。

 

 

カフェ「……それが足元にあったんですか?」

 

八幡「あぁ、そうみたいだ。でも良かった、ゴツいのじゃなくて。もし凸凹の形してたら、今頃足裏が大変な事になってた。」

 

カフェ「それ、どうするんですか?」

 

八幡「とりあえず……開けてみるか。」

 

 

俺は手に持っている貝を開けてみる事にした。すると以外にもすんなり開いてくれた。もっと固いイメージがあったんだが……それともこの種類の貝が特別緩いとか?

 

 

八幡「ん?」

 

カフェ「これは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八・カ「真珠。」

 

 

俺達はその後、海の中で涼むのを中断して、ビーチパーティー特設会場に戻る事にした。

 

 

八幡「……いや、まぁ、動画とかでも見た事はあるぞ?それに貝にはこういうのを作れる個体があるってのも聞いた事はある……あるんだが。」

 

カフェ「まさかそれを当ててしまうなんて、思いもしませんでした……それに、とても綺麗です。」

 

八幡「欲しかったらやるぞ?宝石とかには興味ねぇし。」

 

カフェ「……よろしいのですか?」

 

八幡「あぁ。それにお前が向こうの方に行くのを提案しなければ見つけられなかったわけだし、構わねぇよ。」

 

カフェ「ありがとうございます……この夏の思い出が1つ出来た気がします。」

 

 

俺も思いがけない発見をしたから思い出に残りそうだ。お宝や洞窟は無かったが、真珠は見つけられたから充分だろう。

 

 

八幡「とりあえずシャワー浴びね?海水浴びたままだと肌とか髪に悪いだろうし。」

 

カフェ「……そうしましょうか。」

 

 

 




本当に思いがけない発見でしたね。
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