比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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一方で

 

 

八幡side

 

 

………

 

 

八幡「はぁ~……やっぱ和菓子となると一気に難しくなるな。どら焼きとか饅頭とかならある程度出来るんだが、本格的な和菓子となると形も気にしないといけなくなるから余計に難しくなるな。」

 

 

昨日の和菓子屋の件から1日経って、俺は材料をある程度調べてから和菓子を作ってみたのだが、これがまた難しい……作る過程なら問題無いんだが、形となると難易度が一気に跳ね上がる。和菓子職人の凄さを身に染みて分かった気がする。

 

 

八幡「……1度、形は抜きにして味に集中するか。これは……確かにチョコの味はするが、生地の味に少し負けてるな。これじゃせっかくの生チョコが活かされてない。」

 

同期2「おっ、比企谷。何作って……すげぇ作ったんだな?」

 

八幡「ん?おぉちょうど良いところに。ちょっとこのどら焼きの味見てくれないか?」

 

同期2「コレってお前が作ったのかよ!?ホント何でも出来るんだな~あむっ………美味っ!!しかも中身チョコじゃねぇか!!」

 

八幡「あぁ、試作で作ってみたいんだが……どうだ?」

 

同期2「いや……普通に美味いと思うけど。」

 

八幡「……もうちょっと細かい感想を頼みたかったんだが。」

 

同期2「いやいや、俺にそんな高度な事を要求するなよ。普通のどら焼きも美味いけど、このチョコのどら焼きも充分美味いぜ?」

 

八幡「………うん、サンキュー。」

 

 

コイツにはもう頼らない。スイーツの味が分かりそうな奴は……フラッシュくらいしか思いつかないな。後は泣きながら食べるメジロの甘党くらいだが、アイツ今減量中って言ってたから無理として……他って誰だ?

 

 

オルフェ「………八幡。」

 

八幡「ん?おぉオルフェ、どうした?」

 

オルフェ「昨日のマンハッタンカフェからの報せ、疾く説明せよ。」

 

八幡「あぁ~ちょっと最近和菓子作りにはまっててな、練習も兼ねて和菓子の試作してるから付き合ってもらおうと思ってな。」

 

オルフェ「……余は言った筈だ、週に1度ルーローショコラを献上せよと。それも王命である……」

 

八幡「悪いとは思ってる、けど俺のわがままも少しは聞いてくれよ。お前には安っぽく見えるかもしれないが、どら焼き作ったから食ってくれよ。味見役って事でよ。」

 

オルフェ「貴様………余に毒味をしろと申すか。」ギロッ…

 

 

同期2(こっっっわ!!!何だよコイツの威圧感っ!?隣に居るだけなのにもう行きたい気持ちでいっぱいなんだけど!!)

 

 

八幡「人聞きの悪い……まぁいいや、そうだな……ジャーニーにでも頼むか。」

 

オルフェ「………」

 

八幡「えっと……おっあったあ「八幡……」ん、どうした?」

 

オルフェ「余にもその菓子を献上せよ。」

 

八幡「毒味はしないんじゃなかったのか?」

 

オルフェ「勘違いするでない、元より貴様の料理の腕は認めている。余が此処に来た理由は1つ……週1の菓子の件だ。」

 

八幡「だから暫くは我慢してくれって。」

 

オルフェ「貴様が作ったその菓子……それで判断する。もし余を納得させるだけの菓子であれば、貴様の願いを聞き届けよう。」

 

八幡「マジで?今から作るのは?」

 

オルフェ「余を待たせる気か?」

 

 

待つ気全然無いじゃん……試作段階だが、食わせるしか無いか。

 

 

八幡「……ほら、好きなの1個取って食え。どれも同じだから。言っとくが試作段階のだからな。」

 

オルフェ「………」パクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルフェ「八幡……試作段階と言ったな?」

 

八幡「?あぁ。」

 

オルフェ「貴様がこれから作る菓子、気の済むまで研鑽せよ……昼餉の菓子、努々忘れるでないぞ。」

 

八幡「ありがとよ、認めてくれて。」

 

オルフェ「………」パクッ

 

八幡「そうだ、よかったら感想聞かせてくれ。」

 

オルフェ「……生地に使っているであろうバターの風味が強い、減らせ。使っているチョコはミルクか?」

 

八幡「あぁ。でもそれ業務用だから質より量って感じ。」

 

オルフェ「であれば次からはミルクかホワイトを使え、これでは雑味が出る……中央の生チョコはもっと柔らかくせよ、生地の柔らかい食感を邪魔している。」

 

八幡「助かる、最中も作ったからコレも頼む。」

 

 

同期2(おう比企谷~っ!!お前【暴君】相手に何味見役させてんだよ~!?)

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「色々聞けて助かった。」

 

オルフェ「洋菓子の腕は中々のものだが、和菓子はまだまだよのう……研鑽せよ。」

 

八幡「そうさせてもらう。」

 

オルフェ「余はもう行く。」

 

八幡「あぁ。」

 

 

ふぅ……どうなるかと思ったが、認めてくれたみたいだから和菓子作りは続けられそうだ。

 

 

ジャーニー「八幡さん、オルを見かけません………」

 

八幡「ん?オルフェならもう「いえ、それはもう分かっています。」?そうなのか?」

 

ジャーニー「きっと、此処に居たのでしょう。オルの気配がしますからね。それよりも、オルは此処で何を?」

 

八幡「あぁ、週1の菓子の件と和菓子食いに。」

 

ジャーニー「……まさかとは思いますが、オルが和菓子を自ら?」

 

八幡「?あぁ。」

 

ジャーニー「………ふふ、ふふふふ。」

 

八幡「?」

 

ジャーニー「まさか、私が食べる前にあの子に食べさせるなんて……いけない人だ。」ジッ…

 

 

同期2(嘘だろっ!!?大丈夫だと思っていた姉までこんななのかよっ!?)

 

 

八幡「そう言われてもなぁ……最初は食べないって言ったからお前を呼ぼうとしたら食べるって言うから食わせただけだぞ?それに俺、ちゃんと試作段階って言ったし。」

 

ジャーニー「ですが八幡さんは食べさせたのですよね?完成していない、まだ途中しか出来ていない品を、オルに………」

 

八幡「気に食わないのならオルの所に行って確認してこい。今言った事に嘘は無いし、オルフェもそれは承知の上だと思うぞ?」

 

ジャーニー「………」

 

八幡「何なら1つ食べるか?」

 

ジャーニー「……ふふふ、ほんの冗談ですよ。オルは八幡さんの事をとても信頼してる、だから貴方の言う事も忠実に聞いている。勿論、私も八幡さんには全幅の信頼を預けていますよ。」

 

八幡「そりゃどうも。」

 

ジャーニー「こちらのどら焼きですね、1ついただきましょう。」

 

 

その後はジャーニーからも味の感想を聞いたのだが、オルと殆ど一緒だった事を言うとすげぇ嬉しそうにしてた。アイツ、オルフェの事好き過ぎるだろ、ホント。

 

 

同期2(比企谷。お前の担当してるウマ娘、怖い………)

 

 

 




いたたまれなかったでしょうね、同期2。
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