ユキノside
和菓子対決をやる事が決まってから数日が経った。あたし達はそれぞれ役割分担をしながら準備を進めている。
フライト「……先生。先日のアイディアの修正案なんですが、ここの部分にグラデーションを作れますか?後、形も少々変えたいのですが……」
「成る程……面白そうだ。手形ものは和菓子の華だしね。」
バクシンオー「センセー!新しいアイディアを練ってきました!バク寝バク起きして考えたノート3冊分ですっ!」
ユキノ「あっ、あたしも試作手伝います!今ちょっと手ぇ空いてますンで!」
フライトさんとバクシンオーさんは和菓子対決に向けての和菓子作りをしている最中で、あばあちゃんと一緒に試作してるところです。
「助かるよユキノちゃん。じゃあ、こっちのを頼もうかね。」
ーーー数十分後ーーー
ユキノ「い、いらっしゃいまへっ!……いらっしゃいませ!はぁ~……お店ン顔だと思うと緊張すンなぁ……!」
カフェ「少しずつ、確実に身に付けていきましょう……レジ打ちは、マスターしましたし……」
チケゾー「ユキちゃ~ん!チラシ印刷してきたよ~!」
ユキノ「あ、ありがとうございます!したら、皆で場所分担して配りに行きましょうか!」
あたしとカフェさんはこのお店の看板娘として店頭に立つ事になって、チケゾーさんは対決日のリアルタイム実況とお店の宣伝をしてくれてます!
ユキノ「どうぞ、オシャレな和菓子にバクシン的な和菓子でいつもとは違うばれんたいん和菓子がたくさんあるンで、是非来てくださいっ!」
「へぇ~和菓子ねぇ~。」
ユキノ「あっ、そちらの人もどうぞ!」
よし、あたしンとこはこれで終わり。後はチケゾーさんとこに行って応援しに行くべ。
ユキノ「チケゾーさ~ん!あたしの分、配り終わりましたんで、まだ余ってたら分けてくださいっ!」
チケゾー「いいの?助かるよ~!」
ーーー更に数十分後・和菓子屋ーーー
ユキノ「おぉ~カッコえぇ~!流石カフェさん、似合ってます!和洋折衷ってンですかね!?」
カフェ「……ユキノさんも、見事な『看板娘』かと。」
ユキノ「いンやぁ~恐縮だなぁ。接客担当だからって、皆より先に衣装作ってもらっちまって……」
カフェ「……いよいよ明日ですね、和菓子対決。フライトさんとバクシンオーさん案の和菓子対決が……店頭に並ぶ。」
ユキノ「ワクワクしますねぇ~!お客さん、来てくれっといいけンど……あっそンだ!折角だし、この姿でまたチラシ配りに……?カフェさん、どうかしたンですか?」
カフェ「………少し、気になっていたのですが。このところ……接客にレジに、チラシ配り。時間を見つけての、バクシンオーさん達のお手伝い……寮でも、遅くまでお店を盛り上げるアイディアを練ったり……負担を背負い過ぎではいませんか?」
ユキノ「そったな事ねぇです!あたしが言い出しっぺですし。やっぱ、あたしが1番頑張ンねぇと!お店ン為に何でもやるって約束しましたから、やって当たり前なンです!あたし、最後のチラシ配ってきます!」
カフェ「………」
さってと、もうひと頑張りだっ!
ユキノside
八幡side
シービー「うん、こっちも美味しいっ!にしても意外~、モナカとチョコって合うんだねっ!」
八幡「多分、今時のモナカのイメージってアイスのモナカとか餡が入ったモナカとかだと思う。けどチョコも美味いんだぞ。」
シービー「うんうん、美味しい!それにナッツも入ってるから食感も飽きないしね。」
ルドルフ「うむ、これは確かに美味しい……いつも食べる洋菓子と違う。これは私もお茶する際のレパートリーを増やしてみても良いかもしれないな。」
八幡「とか言って、俺に注文とかしてくるなよ?作らないからな。」
シービー「ルドルフ~、この学園ってどんな和菓子があったっけ?」
ルドルフ「……それほど多くはなかったと思う。八幡君の作るようなチョコを使った和菓子は見た事も無ければ、味わった記憶も無い。」
シービー「………ね~ぇ~八幡~♪」
八幡「手を合わせながらこっち来んな、作らないって言ったばっかだろ。」
シービー「えぇ~!そうやってまた自分の担当だけ贔屓するじゃ~ん!」
八幡「当たり前だ。担当の面倒を見るのは当然だろ、どうして自分が担当してない奴の面倒まで見なきゃならないんだよ。」
シービー「でもあたしは半分担当みたいなものでしょ~!?」
………クソッ、否定したいがコイツの場合少しそれもあるんだよなぁ~。少し前まではジャーニーとオルフェだったのに。
八幡「とにかく、俺は担当以外には作らない。今が特別なだけだ。ただでさえウチには【暴君】が居るから菓子作りも本気だってのに。」
ルドルフ「ほう、オルフェーヴルが?」
八幡「週に1回アイツに作ってる菓子があるんだが、暫く和菓子になるって言ったらすげぇ威圧されてな。まぁ結果的に認めてくれたから構わないんだが、同じレベルじゃないと認めない発言を食らってな。だから今も和菓子の練習中だ。」
ルドルフ「成る程、そういう背景が……」
八幡「まぁ味を見る目は確かだから細かい指摘をしてくれる、そこは助かっている。」
シービー「だからこんなに完成度の高いお菓子作れるんだ~。」
八幡「まぁそういう事だ。」
6人共、忙しそうでしたね。