比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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休み

 

 

カフェside

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

あの人は、不思議だ。出会った日から、そうだった……

 

 

ユキノ「は、初めまして!盛岡から来ましたユキノビジンっていいます!今日からよろしくお願いしますっ!」

 

カフェ「……はじめまして、マンハッタンカフェです。よろしく、お願いします……」

 

 

……挨拶を返しながらも、長い縁になるとは思ってなかった。同室の相手が変わるのは、もう慣れていたから。皆怖がるから。私に寄り添う、見えないものに………だけど。

 

 

ーーー就寝時間ーーー

 

 

ユキノ「あやぁ……?なンだか、今日はずいぶンお元気ですねぇ……ふわぁ~まっ、夜騒ぐンは猫と似たようなもンだ。気にしても始まらねぇですね。」

 

カフェ「っ!

 

 

ーーーとある休日ーーー

 

 

カフェ「ユキノさん……聞いてもいいですか?」

 

ユキノ「はい?」

 

カフェ「………私と一緒に居て、怖いと思う事は、無いんですか?」

 

ユキノ「えぇっ?ンな事、1度も思った事ねぇですよ。」

 

カフェ「………」

 

ユキノ「カフェさん、すげぇ優しい方じゃねぇですか。見えるもンにも、見えねぇもンにも、いっつも親切にしてくださるし……えへへ。あたしみたいな不束者にも、こうして美味しいコーヒー、淹れてくださいますし……本当に、贅沢なくらいです。カフェさんのお手製のコーヒーいただきながら、いっつもお喋りさせていただけるンは。」

 

カフェ「………それは、私も……」

 

 

同じなんです。ユキノさん……だから私は………

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

ユキノ「カフェさん、今日もお疲れ様でした!どうぞ、もう上がってください。」

 

カフェ「………?ユキノさんは、上がらないのですか?」

 

ユキノ「あ……ちょっと、チケゾーさんと相談がありまして………」

 

 

ーーー厨房ーーー

 

 

カフェ「お客さんが、減っているかもしれない……?」

 

ユキノ「あ、販売個数が少し落ちたンで、気になっただけで!和菓子対決は盛り上がってますし、思い過ごしかもしれねぇです!」

 

チケゾー「う~ん……宣伝が足りないのかな?対決が始まってから、チラシ配りあんまりしてないし……」

 

ユキノ「なら、宣伝増やさねぇとですね!ばれんたいん迎える前に盛り下がっちゃなンにもならねぇ。もっとお願いして、ポスターもあちこち貼らせてもらって「あの……」?」

 

カフェ「いえ……その……あまり、無理はなさらず。」

 

ユキノ「いえいえ!このくらいやるンは当然ですから!それに、きっと今が正念場ですし!」

 

 

相談が終わった私達は、和菓子屋さんを後にして……学園に向かって帰る最中でした。

 

 

ユキノ「ふわぁ~……っと!いけねぇ、気合いいれねぇと……っ!明日も早起きして、チラシ配って~……!」

 

チケゾー「あたしにも手伝える事があったら何でも言ってねユキちゃん!」

 

ユキノ「ありがとうございます、チケゾーさん!」

 

 

……これが、ユキノさんの当たり前。でも……その当た当たり前に……圧し潰されて、ほしくない……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………」

 

 

ーーー翌日・美浦寮ーーー

 

 

ユキノ「すぅ……すぅ……」

 

カフェ「………やっぱり、疲れていたんですね……ユキノさんは、休んでいてください。ほんの少しの間でも……」

 

 

ーーー商店街ーーー

 

 

私が、代わりに……

 

 

カフェ「よろしく、お願いします……」

 

八幡「朝から精が出るな、カフェ。」

 

カフェ「っ!八幡さん……」

 

八幡「カフェ、お前ここ最近でいつまともに休んだ?」

 

カフェ「え……それは、3日前の時に「その日も和菓子屋に行っていただろ。そうじゃなくて、何も考えずに休んだ日はいつだって聞いてるんだ。」………それは。」

 

八幡「思い出せないだろ。休日も和菓子屋に時間を費やしてる……別にそれが悪いとは言っていない。けどな、自分で理解しているか?自分自身の限界点を。」

 

カフェ「………」

 

八幡「……お前の優しいところは美徳だ。だが、その優しさで自分自身を傷付けたら元も子も無いぞ。それに……忙しいのも分かるが、そのせいでお前に話しかけられずにいるアイツの気持ちも少しは汲んでやれ。」

 

カフェ「え……あ………」

 

お友達『………』ジィ∼…

 

 

八幡さんの目を向けた方向には、お友達が心配そうに物陰に隠れながら私を見つめていました………そういえば、あの子と最後に会話をしたのはいつだった?

 

 

八幡「大分堪えていたぞ。寮に居ても忙しそうだから話しかけづらいとか、いつもなら気付く事にも全く気付いてくれないとか、俺に色々と打ち明けてくれた。今、お前のやっている事に口出しするつもりは無いが、少しは周りの声を聞いてみろ。その方が案外、分かる事が見つかるかもしれないぞ。」

 

カフェ「………」

 

八幡「とりあえず、ウチに来い。」

 

カフェ「………え?」

 

 

ーーー八幡の家ーーー

 

 

八幡「俺も俺なりに和菓子屋の様子を見ていたが、受けは悪くない。だが、最初のがインパクトがあるせいでその後が続かなくなっている。まぁそれは店主さんと話し合えばいい。」

 

カフェ「あ、あの………」

 

八幡「ん?」

 

カフェ「ど、どうして私は……ベッドに放り込まれたのでしょうか?」

 

八幡「お前、自分の顔とか鏡で見てるか?明らかに顔色が悪い。あまり寝れてないだろ……今は身体を休めろ。さっきも言ったが、自分の限界点をもう少し理解した方が良い。」

 

カフェ「でも、チラシ配りが……」

 

八幡「この程度の数ならどうとでもなる、俺に任せろ。お友達、カフェの事頼んだぞ。」

 

お友達『合点承知の助っ!!』

 

八幡「………何処で覚えた、そんな言葉。」

 

 

八幡さんの家に連れて来られてベッドに入れられた私は、そのまま目を閉じたのですが……いつの間にか眠っていました。

 

 

 




お休みって大事ですよね。
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