八幡side
八幡「………」ペラッ
お友達『八幡~、カフェ寝たぜ~。』
八幡「……割と早かったな。」
お友達『無理も無いって。ずっと動きっぱなしだったんだからよ。あたしが見張る前にグッスリだったよ。』
八幡「やっぱりか……まぁ今だけは寝かせておいてくれ。それと、カフェが起きても和菓子屋には行かせないようにしてくれ。俺が行ってるから安心してくれとも伝えてくれて構わない。」
お友達『報酬は?』
八幡「………チョコ饅頭。」
お友達『10個ねっ♪』
抜け目無いなぁ……まぁカフェの様子を見てくれるんだから安上がりか。
ーーー和菓子屋ーーー
さて、目の前まで来てはみたが……どうやら試作中みたいだな。でも少し行き詰っているみたいだな、全員の表情が少し暗い。
バクシンオー「う~む、合体はやり尽くした感がありますね。なら……変形する和菓子を考えてみましょうか!」
フライト「『恋愛』だけだと、他のお店と充分差別化出来てないかな。まだ見落としている和菓子の『輝き』を……」
ユキノ「フライトさん、バクシンオーさん!試作用の求肥出来たンで使ってください!」
フライト「あっ、ユキノちゃんありがとう!でも……そろそろ休んでね?ずっと動きっぱなしでしょう?」
ユキノ「いえいえ、こンくらい何とも無いですからっ!それじゃあ明日の分の下準備をしておきますンでっ!」
……そろそろ行くか。
チケゾー「……ねぇ、そういえばカフェ知らない?」
ユキノ「それが、朝から寮に居なかったンです……あたしも何処に居るのか見当もつかなくて………」
八幡「カフェなら俺の家で休ませてる。」
ユキノ「うぇ!?ト、トレーナーさんっ!?」
八幡「よう、この前ぶりだな。」
フライト「どうして此処に?それに、トレーナーさんの家で休ませてるって……」
八幡「お前達、このところずっとこの和菓子屋に通い詰めてるだろ?自覚症状が無くとも疲労は溜まるものだ。カフェは体質が強い方じゃない、それこそ遠征なんかはかなり気を使っていたからな。近場とはいえ慣れない事を連日しているんだ、普通よりも神経を使うのは必定だし、身体的にも精神的にも疲労が蓄積されていくものだ。」
ユキノ「そ、そンじゃあカフェさんは……「勘違いしないでほしいんだが、限界迎える前に俺が止めたってだけだ。今頃は家でグッスリしているだろう。それより、お前達はどうなんだ?進捗は?」
バクシンオー「それが、お客さんの数が減りつつあるのです……受けはあると思うのですが、どうして減っているのか……」
八幡「これはカフェにも伝えた事だが、最初のインパクトがあるせいで後が続かなくなっている状態だ。」
チケゾー「それじゃあ、それを打開するにはそれ以上の何かをしないといけないって事?」
八幡「単純に言えばそうなる。」
ユキノ「和菓子対決以上に盛り上がる方法………な、何があンだべ?検討もつかないです、」
バクシンオー「私も思いつきません……万能学級委員長にも関わらず、何も思いつかないとはっ!」
八幡「現時点で、2つ方法がある。」
チ・バ・フ・ユ『えぇっ!?』
八幡「とは言っても、これは店主さんの同意が必要だ。先に方法を教えるとだ、俺も和菓子対決に参加する事。途中乱入って事なら話題性もあると思うしな。2つ目がライブクッキング、つまり和菓子が出来る工程を客に見せるってやり方だ。」
バ・フ『途中乱入っ!?』
チ・ユ『ライブクッキングッ!?』
そりゃ驚くよな、対決の乱入はまだしも和菓子のライブクッキングなんて聞いた事無いしな。
バクシンオー「そんな事が可能なのですかっ!?」
八幡「可能かどうかは店主さん次第だ。お前達は気軽に入っているが、厨房ってのは料理人にとっては心臓部と一緒だ。そう簡単に入っていいような場所じゃないんだぞ?」
「トレーナーさん、そんな事は気にしなくても大丈夫ですので、どうぞ中へ入ってください。この子達はお店の為にとっても頑張ってくれているので、凄く助かっているんですよ。」
八幡「そうですか。ではお言葉に甘えて失礼させていただきます。」
俺は店主さんに厨房へと案内され、各所を案内させてもらった。
ーーー数分後ーーー
八幡「ありがとうございます、大体の位置は分かりました。店主さん、改めて伺います。貴女だったら途中乱入かライブクッキング、どっちが望ましいですか?」
「そうですねぇ~……どっちの提案も面白そうだし、見所がありそう。でも、私には決められません。なので、この4人に決めてもらいたいと思います。」
八幡「成る程……それじゃあお前達、どっちの方が好きだ?」
バ・フ「勿論、途中乱入ですっ!」
チ・ユ「ライブクッキングでお願いしますっ!」
チ・バ・フ・ユ「えぇっ!?」
こうも見事に分かれるとはな……
フライト「途中乱入の方が話題性もあると思いますし、他の和菓子も味わえる絶好の機会だと思います。」
ユキノ「でも、トレーナーさんがどンだけ和菓子作りが出来るのか分かンねぇです。流石にりすきーでねぇですか?」
バクシンオー「確かに、そこは懸念すべき点ですね。いかにトレーナーさんが凄腕のトレーナーであってもそれはトレーナーでのお話っ!和菓子の腕まで反映されるわけではありませんからね~。」
………じゃ、いっちょやるか。
八幡「店主さん、すみませんが少し厨房をお借りします。」
八幡が遂に動き出しましたね。