比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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八幡の和菓子

 

 

八幡side

 

 

フライト「トレーナーさん、さっき言っていた道具は用意出来ました。」

 

八幡「あぁ、ありがとう。それじゃあ早速、作っていくぞ。」

 

チケゾー「トレーナーさん、一体何を作るんだろう?」

 

ユキノ「さぁ……でも、自分から言うくらいですから、それなりに心得があるって事でしょうか?」

 

チケゾー「うぅ~ん……ちょっと不安だね。」

 

フライト「ですが見てください、トレーナーさんの動き。あの手順の踏み方は素人の動きではありません。寧ろ熟練者の動きにも見えます……」

 

「そうだねぇ……確かに慣れた人のやり方だねぇ。」

 

 

とりあえず作るのは決めてる、この店に置いておいても問題無さそうなのを作らないと、対決どころか店のニュアンス的な問題になってくるからな。

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

八幡「出来たぞ~。」

 

チケゾー「あっ、出来たみたい!」

 

フライト「これは………」

 

バクシンオー「どら焼きにカステラ、それとこれは………お餅ですか?」

 

八幡「雪平(せっぺい)っていう餅の1種だ。本来なら中身は白餡を使うところだが、今回はバレンタインだから中身はホワイトチョコレートを使っている。チョコ包んでる求肥にもチョコを使っているからよりチョコの風味は強くなっている筈だ。」

 

ユキノ「でもトレーナーさん、このカステラって洋菓子ですよね?この店は和菓子屋ですよ?」

 

八幡「じゃあ何でカステラは和菓子屋でも見かけると思う?それこそ、この店にだってカステラはあるぞ。」

 

チケゾー「あっ、ホントだっ!!あそこにカステラが並んでるっ!!どうして!?」

 

八幡「カステラは確かに外国から伝わった菓子であるのは事実だが、元を辿ると南蛮菓子を元に日本が独自に発展させた和菓子に分類される。見た事ないか?こういう文字。」

 

 

俺は紙に『かすていら』『加須底羅』『家主貞良』を書いた。

 

 

フライト「確かに見た事があります。とくにこの『かすていら』と『加須底羅』の文字が。」

 

八幡「日本に伝えられた時にはカステラなんて名前は存在していなかったんだよ。だからこの名前も日本人が最初に作ったものだ。」

 

チ・ユ「へぇ~!」

 

「トレーナーさんよく知っていますねぇ~。最近の若い人はそんな事知らないってうのにねぇ~。」

 

八幡「作る過程で知りました。なので自分もカステラを作り始めるまでは知りませんでした。とりあえず食べてみてください。見た目は凝ってませんけど、肝心な味も大事ですから。」

 

バクシンオー「それでは私はこの雪平からいただきましょう!」

 

フライト「では最初は雪平からにしましょうか。」

 

ユキノ「いただきま~す!あぁ~むっ……んっ!?お、美味しいですっ!」

 

フライト「お、驚きました……さっきユキノちゃんに作ってもらった求肥とは食感も風味も全然違いますっ!」

 

「確かにこれは驚いた……こんな風に変わるもんかね~。」

 

八幡「今日は白だけにしたが、ホワイトチョコに合う抹茶と組み合わせれば、やり方次第で面白い事になると思うぞ。例えばホワイトチョコのまま行くなら、耳に抹茶のチョコを使って形を整えればウサギ、ミルクチョコを細長ににして横にくっつければシマエナガも作れるしな。」

 

ユキノ「あぁ~成る程ぉ~!!」

 

チケゾー「想像しただけで可愛い~!!」

 

フライト「じゃあこっちのどら焼きは……っ!中にも生地にもチョコを使っていますね。」

 

八幡「半分正解だ。そのどら焼きには単純に餡をチョコに、生地にはココアパウダーを使っている。」

 

バクシンオー「しかも真ん中には生チョコ!!食べれば食べる程美味しさが増していきますっ!!」

 

 

オルフェ達から色々アドバイスを貰って改良したどら焼きと雪平、どうやら反応はかなり良いみたいだな。この前ユキノとカフェにあげたどら焼きは業務用のチョコだったから甘味があまり無かったが、今回はちゃんとしたチョコを使っているから甘味はしっかりしている。

 

 

チケゾー「それじゃあ最後はこのカステラだね。でもこのカステラってケーキみたいだね!」

 

バクシンオー「確かにケーキのような見栄えですね。見ただけでも美味しいのが伝わってきます!」

 

八幡「見た目だけだろ?実際の味を見てくれ。」

 

 

その後はカステラも試食して、好評をもらった。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「それで、どうだ?」

 

「1人でこれだけ出来るのなら是非とも協力してもらいたいところですよ。」

 

ユキノ「これならトレーナーさんは途中乱入でも問題無さそうですね!あっ、そンならトレーナーさんは対決しながららいぶくっきんぐするってのはどうですかっ!?」

 

八幡「……お前ってサラッととんでもない事言うよな。」

 

ユキノ「え?」

 

チケゾー「だってユキちゃん、それってお菓子の説明をしながらお菓子を作るって事だから、凄く忙しくなるよ……」

 

ユキノ「す、すンませんトレーナーさん!そんなつもりは全く無くてですね!」

 

八幡「いや、分かってるから大丈夫だ。じゃあ俺は途中乱入って事でいいんだな?」

 

フライト「はい、この美味しさなら私は文句ありません。寧ろお願いしたいところです。」

 

バクシンオー「私も賛成ですっ!それにトレーナーさんのおかげで新しい案も出てきましたからねっ!」

 

チケゾー「あたしも賛成っ!よぉ~し、そしたら新しい宣伝もしないとだねっ!」

 

ユキノ「そうですね!そしたらまた張り切ってきましょうか!」

 

 

 




そうなんです、カステラって和菓子なんです。
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