比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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誤解の無いように前書きにて説明させてください!

1201話から始まったアルダンのストーリーですが、未担当から担当になるまでのストーリーとなります。

なのでエアグルーヴ編やフジキセキ編のような長期的な作品にはなりませんので、ご了承ください。


良くない噂のお嬢様

 

 

八幡side

 

 

翌日の朝。俺は昨日会った学生、メジロアルダンについて調べてみる事にした。

 

現時点で分かった事、1つ目はこれまでに何度も選抜レースを取りやめている事。これに関しては昨日注意した学生達の話と同じで、理由は怪我と体調不良によるものだ。2つ目に体調面に関して大きな不安面を抱えている事。1つ目と理由は似通っているが、彼女は怪我以外にもよく体調を崩しやすいというデメリットを抱えている。1つ目と2つ目だけでもウマ娘にとって非常に大き過ぎるディスアドバンテージになる。現に彼女は本格化を迎えているにも関わらず、レースには1度も出られていない。満足にトレーニングをする事が出来ない身体……本格化を迎えたウマ娘にとっては辛い話だ。

 

だが、調べられる範囲はこのくらいだ。だから俺は………

 

 

たづな「あぁ……メジロアルダンさん、ですか。そうですね………」

 

八幡「はい。何か知っている事があれば教えていただきたいと思って。」

 

 

この学園の理事長秘書、駿川さんに聞いてみる事にした。

 

 

たづな「お聞き及びの通り、体調不良や怪我に悩まされる事の多い方です。入学以来、入退院を繰り返していますね。そのせいで、本格化を迎えていながら選抜レース出走を逃したり、トレーニングをお休みする事が多く……結果的にスカウトの話も無く、未デビューのままになっています。トレーナー陣からの評価も……芳しいとは言えません。」

 

八幡「そうですか……」

 

たづな「……才能はある子だと思います。名門メジロ家のウマ娘らしい、立派な素質です。ただあまりにも身体が脆く……加えて、お姉さんの事もありますから。」

 

八幡「あぁ……成る程、【メジロの至宝】ですね?」

 

たづな「はい。デビュー戦を2着に約20バ身差で圧勝、かの【スーパーカー】マルゼンスキーさんに迫るタイムをジュニア級時点で記録、そして史上初のトリプルティアラ達成。逸話に事欠かない、偉大な姉の強過ぎる光が……アルダンさんを余計に、影へと追いやっているように思います。アルダンさん本人は、本当に努力していらっしゃるのですが………このままだと、恐らく次が最後の………

 

八幡「………」

 

たづな「っ!も、もし興味を持たれたのでしたら、是非アルダンさんの元を訪れてみてください、比企谷トレーナー!」

 

 

成る程、色々と見えてきた気がする……怪我や体調不良による選抜レースの出走取消と見送り。加えて入学当初からあったであろう、偉業を成した姉と比べられる日々。確かにこれだけを見ればトレーナーからすればスカウトをしたいと思うようなウマ娘ではない。だが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「下らない。」

 

たづな「え?」

 

八幡「いえ、何でもありません。ありがとうございました。」

 

 

ーーートレーニングルームーーー

 

 

八幡「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

 

俺は今日、日課のトレーニングをしている。周りには多くのウマ娘達が器具を使っている。俺は1人でトレーニングをしているから邪魔にはなっていないと思う。

 

 

アルダン「………」

 

 

……どうやらお目当てのウマ娘が来たみたいだが、他の場所は既に埋まっている。ここは譲るか。

 

 

八幡「よかったら使うか?」

 

アルダン「っ!貴方は昨日の……でも、まだお使いなのでは?」

 

八幡「気にするな。それにウマ娘優先だ、トレーナーの俺がいつまでも使うわけにはいかないしな。まっ、人が居ない時は存分に使わせてもらうけどな。」

 

アルダン「……では、お言葉に甘えさせていただきます。」

 

八幡「……見たところ1人のようだし、付き添うぞ。」

 

アルダン「……よろしいのですか?」

 

八幡「あぁ、構わない。新人トレーナーで良ければ、だけどな。」

 

アルダン「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」

 

八幡「あぁ。今日やる予定のメニューとかはあるか?よければ見せてほしい。」

 

アルダン「はい、こちらです。」

 

八幡「………」

 

 

凄いな、コレを1人で組んだのか……昨日食あたりでぶっ倒れた同期2よりも細かく作れてるぞ。

 

 

八幡「……一通りは分かった。そこで少し、変更を加えてもいいか?」

 

アルダン「?」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「27…28…29…30、はい、終わり。」

 

アルダン「ふぅ……このトレーニングだけで私の組んだメニュー以上の効果が。」

 

八幡「いつもよりやった感じがしないって?」

 

アルダン「はい。何だか物足りない感じがします……」

 

八幡「もう少し重さを増やせば負荷もプラス出来るが、今のお前にはこのくらいが充分だろう。」

 

アルダン「それでは、今日はこれで上がらせていただきますね。」

 

八幡「そうか。片付けはこっちでやっておくから先に行ってていいぞ。」

 

アルダン「何から何までありがとうございます。」

 

 

生徒1「え、もう上がるの?さっき来たばかりじゃなかったっけ?」

 

生徒2「うぅ~ん……身体の事もあるだろうし……無理出来ないって事なんじゃないかな~やっぱり。」

 

 

男トレ「……『あのメジロ』って事で気にはなるんだけど、流石に背負っているハンデが重過ぎますよねーメジロアルダン……」

 

女トレ「そうね。危険を押して出走させる事は、必ずしも本人の為にはならない……あまりにもレースに向かない身体だわ……」

 

 

……聞いた通り、周りからの評判は今一つ。それどころかレースに出るべきウマ娘ではないとさえ言われる始末、か……

 

 

アルダン「………」

 

八幡「………下らない。」

 

アルダン「え?」

 

八幡「いいや、何でもない。」

 

 

 

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