比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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決めるお嬢様

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

アルダン「………」ジィ∼…

 

 

………なんか、後ろからすげぇ視線感じるんだけど?アイツって確かメジロアルダンだよな?この前トレーニングを見たメジロラモーヌの妹の……何で俺の事ジッと見てくるわけ?とりあえず気付いてないふりだけしておくか。

 

 

八幡「………」カキカキ

 

アルダン「………」ジィ∼…

 

 

何だろうなぁ~……やりづらい。

 

 

ラモーヌ「相席、構わないかしら?」

 

八幡「?……お前もか……」

 

ラモーヌ「何の事かしら?」

 

八幡「こっちの話だ。相席なら構わないぞ。」

 

ラモーヌ「そう……」

 

八幡「………」カキカキ

 

ラモーヌ「………」ジィ∼…

 

アルダン「………」ジィ∼…

 

 

………何、この状況?前門のメジロラモーヌ、後門のメジロアルダンみたいな構図になってんだけど?しかもその姉妹からジッと見つめられてるこの状況……ホントどうなってんの?

 

 

ラモーヌ「……美しい瞳ね。」ジィ∼…

 

八幡「口説くなら自分のトレーナー口説いとけ。」カキカキ

 

ラモーヌ「こっちを見てくださる?」ジィ∼…

 

八幡「悪いが今メニュー作成の途中だからお断りする。」

 

ラモーヌ「そう、残念……」ジィ∼…

 

 

穴が開きそうなくらい見られてる事に関しては何も言ってはくれないのね……

 

 

アルダン「ご機嫌よう、トレーナーさんに姉様。」

 

八幡「?」

 

ラモーヌ「ご機嫌よう。」

 

アルダン「私も相席させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

ラモーヌ「構わなくてよ。」

 

八幡「俺も構わない。」

 

アルダン「ありがとうございます、では失礼いたします。」

 

 

やっと正面に来てくれたかと思っていたのも束の間、今度は正面から2人の視線が………

 

 

八幡「………なぁ、正直に言うぞ?何なの君達?」

 

ラモーヌ「あら、私は貴方の瞳を見に来ただけよ。」

 

アルダン「申しわけございません。ここ最近、貴方の様子を伺わせてもらっていたのです。貴方がどのようなトレーナーなのか気になっていたものでして。」

 

八幡「それで、その解は出たのか?」

 

アルダン「いいえ、その答えはまだ。」

 

ラモーヌ「答えは簡単よ、アルダン。」

 

アルダン「え?」

 

ラモーヌ「瞳を見れば分かるわ。この方の瞳には他のトレーナーには無い熱い情熱と深い愛があるわ……私もそれを見に来たのだけれど、昨日のような深い愛は見られないわね。」

 

八幡「じゃあもう見る必要無くね?」

 

 

こんなに見られる事って俺がこの学園に来た時以来だし、周りからも何故か視線が集まっている気がする。

 

 

アルダン「………」ジィ∼…

 

八幡「お前も人の目をマジマジと見てくるんじゃねぇよ……」

 

 

ったく何なんだこの姉妹は?

 

 

ーーー放課後ーーー

 

 

八幡「駿川さん、少しいいですか?」

 

たづな「はい、どうされましたか?」

 

八幡「次の選抜レースの事です、人数ってどうなってますか?」

 

たづな「既にたくさんの登録がありますよ、ほぼ埋まっている状況です。」

 

八幡「ほぼ……っという事は残っているのがあるんですか?」

 

たづな「はい。とは言ってもダートの1,200mだけです。」

 

 

ダートの短距離か……なら問題無いか。」

 

 

八幡「分かりました、ありがとうございます。」

 

たづな「いいえ。」

 

アルダン「ご機嫌よう、たづなさんに比企谷トレーナーさん。」

 

たづな「こんにちは、メジロアルダンさん。どうかなさいましたか?」

 

アルダン「はい。次の選抜レースなのですが、空いているレースはありますか?」

 

たづな「……申しわけありません。次の選抜レースの空きがダートの1,200mしかありませんので、メジロアルダンさんの適性には程遠いかと……」

 

アルダン「そうですか……」

 

 

適性に合ってない、って事か。それなら見送るしか無いな。「であれば、そちらに。」………何?

 

 

たづな「そんな……本当によろしいのですか!?」

 

アルダン「出走枠はその1つきり、なのですよね?でしたら構いません。メジロアルダン、次回選抜レースにはダート1,200mにて出走を希望いたします。」

 

たづな「貴女の適性は本来、芝中距離の筈です!可能性が無いとは申しませんが、本来の力をは発揮する事は難しいかと……アルダンさん、数ヶ月待てば選抜レースは再び開催されます。そちらで、本来の力を発揮出来るレースに登録されては?」

 

アルダン「……その数ヶ月の差こそが肝心なのです。たづなさんも、薄々分かっておいでなのではありませんか?」

 

たづな「………」

 

アルダン「ウマ娘が最も貴き舞台で輝ける時期には、限りがあります。本格化によって充実した走力は、いずれ衰退の一途を辿る。入退院を繰り返し、選抜レースに出走さえ出来ず……私は本格化を迎えて以降、多くの時を空費しました。これ以上デビューが遅れれば、トゥインクルシリーズにて宿願を果たす前に、私の全盛期は終わるでしょう。それは………それだけは、看過いたしかねます。」

 

 

………成る程、自分には時間が無い。それは重々承知した上での選択、か。

 

 

たづな「っ……しかし「大丈夫ですよ、駿川さん。」っ!」

 

八幡「俺が彼女のトレーニングを見ます。」

 

アルダン「っ!」

 

たづな「ひ、比企谷トレーナー!」

 

八幡「仮でありますが自分がトレーナーとして選抜レース当日まで様子を見ます。それでどうですか?」

 

たづな「それは、無理だと判断したら止めてくださる、という事ですか?」

 

八幡「そう解釈してもらって構いません。アルダン、お前がよければ選抜レースまでの期間は俺がトレーニングを見る、どうだ?」

 

アルダン「……是非、よろしくお願いします。」

 

 

こうして、仮ではあるが俺の担当ウマ娘が決定した。

 

 

アルダン(姉様がお認めになられたトレーナーのトレーニング……私もっ!)

 

 

 




八幡、急遽アルダンさんの仮トレーナーにっ!
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