比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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恩恵を受けるお嬢様

 

 

アルダンside

 

 

比企谷さんからトレーニングを受ける事になって数日。選抜レースの日程が迫ってきている中、私はいつも通りトレーニングを行っています。比企谷さんのトレーニングを受けてからは身体の調子が悪くなった事はおろか、トレーニングを中断する事も無くなった事に驚きました。

 

まず最初に比企谷さんが行ったのは、食事の改善と私の現在の状態確認でした。私も寮で食生活について色々と考える時間はあるのですが、比企谷さんの食事は似通ったところはあるものの、これまで食べてこなかった料理や使った事の無い食材、意外な食材を使用していたりもしていました。次に私の状態ですが、私の可能な範囲で脚の触診をしてくださり、メモを取っていました。拝見させていただきましたが、とても細かく書いていました。たったそれだけの触診でそんな事まで分かるのかと、感心してしまいました。

 

そして今、本日のトレーニングが終わったところです。

 

 

アルダン「本日もありがとうございました、比企谷さん。」

 

八幡「あぁ、お疲れさん。それと今日は昨日一昨日よりもハードにやったからストレッチはしっかりな。」

 

アルダン「はい……あの、少しお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

八幡「ん?」

 

アルダン「私の触診をしてくださった時、とても慣れた手付きだと感じました。あくまで仮定の範囲ですが、施術の心得をお持ちなのですか?」

 

八幡「一応、お前の疑問の答えはYESだ。それなりに経験はある。」

 

アルダン「……でしたら比企谷さん、私の脚の施術をお願い出来ないでしょうか?」

 

八幡「………お前、それ分かってて言ってるのか?」

 

アルダン「えぇ、勿論です。それに、やれるだけの事は最大限やっておきたいのです。お願い出来ないでしょうか?」

 

八幡「……分かった、じゃあトレーナー室に行くぞ。」

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

八幡「マット用意するからその上にうつ伏せになってくれ。一応ジャージの上から施術するからな。」

 

アルダン「はい、よろしくお願いします。」

 

 

少ししてから比企谷さんが私の脚を施術してくださったのですが、とても気持ちが良いのです……声を我慢しようとすると、

 

 

八幡『力抜け~、強張ってるぞ~。」

 

 

っと言ってくるので、私はどうする事も出来ずにそのまま施術を受けていました。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「はい、終了ー。」

 

アルダン「ふぅ……ふぅ~……はぁ……はぁ……///」

 

八幡「……途中で直でやってほしいなんて言わなければそんな事にはならなかったと思うぞ?」

 

アルダン「ひ、比企谷さんの施術が……とても、お上手だったので……///」

 

八幡「とりあえず大丈夫になったら帰れよ、流石にずっと此処には居られないからな?」

 

 

比企谷さんの施術でしたら、トレーニング終わりに関わらず毎日受けたい……そう思ってしまいました///

 

 

ーーー美浦寮ーーー

 

 

アルダン「ただいま戻りました。」

 

チヨノオー「あっ、アルダンさん!おかえりなさい!今日はちょっとだけ遅かったんですね?」

 

アルダン「えぇ、トレーニング終わりに少し……」

 

チヨノオー「?」

 

 

流石に言えません。トレーニング終わりにマッサージを受けていたなんて……

 

 

チヨノオー「アルダンさん、私に何か出来る事があったら何でも言ってくださいね?私で良ければ協力しますので!」

 

アルダン「ありがとうございます、チヨノオーさん。その時が来たらお願いしますね。」

 

チヨノオー「はいっ!けど、ちょっとだけ安心しました。」

 

アルダン「え?」

 

チヨノオー「だってアルダンさん、トレーナーさんにトレーニングをしてもらってから1度も中断してないじゃないですか。だから私も少し安心してるんです。それと同時にこう思うんです、あのトレーナーさんがアルダンさんの担当トレーナーになってくれないかなぁって。」

 

アルダン「………」

 

 

比企谷さんが……私の担当に?

 

 

アルダン「考えてもいませんでした。ずっと選抜レースまでの仮トレーナーだとばかり思っていましたので。」

 

チヨノオー「えぇ!?そんなの勿体無いですよ~!だってアルダンさんに合わせたトレーニングを作れていますし、食事まで用意してくれてるんですよ!?普通なら学食で用意出来るのにトレーナーさんが自ら作るなんて、担当トレーナーでも無ければ絶対にありえないと思います!」

 

アルダン「………」

 

チヨノオー「アルダンさん、選抜レースが終わったら思い切ってアルダンさんからスカウトしてみてはどうですか?逆スカウトです!」

 

アルダン「逆スカウト……確か比企谷さんは4月の選抜レースの時にたくさんの方々からスカウトを受けたと聞きました。」

 

チヨノオー「全部の逆スカウトを断ったのは有名な話です。だってあの生徒会長からのお誘いも断ったんですから!しかも理由が『まだ新米だから、他の知識を吸収したい。』って!生徒会長からの逆スカウトなら誰もが飛びつくレベルなのに。」

 

アルダン「………」

 

チヨノオー「少しだけ、考えてみてはどうでしょうか?」

 

アルダン「……そうですね、少しだけ考えてみます。」

 

 

 




次回、いよいよ選抜レース!
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