比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ウマ娘ストーリー【オルフェーヴル】
不遜な先駆者


 

 

八幡side

 

 

八幡「興味無いんだけどなぁ……」

 

 

中央トレセンにトレーナーとして配属されてから少し経った今日この頃。俺は東京レース場内ミュージアムで開催される、伝統的なウマ娘とトレーナーを特集した、特別展示を見に行こうとしているところだ。さっきも言った事だが、俺はこういうのには興味が無い。けど先輩から好意で貰ったものだから、無駄にするのは流石に気が引ける。だから一応見に行こうと思って今に至っている。

 

 

八幡「チケットも持ったし、行くか。」

 

???「………そこの、疾く控えよ。」

 

八幡「……もしかして俺に言ってんのか?」

 

???「喜べ、貴様は天運に恵まれた。王命を奉ずるがいい………案内せよ。」

 

 

……何、急に話しかけてきたと思ったら王命がどうたらこうたらと。っていうかコイツ何見て……俺の持ってるチケットか?もしかして、会場が分からないとか?ウマ娘なのに?

 

 

???「………」

 

 

………いいや、そういう事では無いだろう。まぁ目的地は同じなわけだから途中までは一緒に行くか。

 

 

ーーー東京レース場ーーー

 

 

俺ともう1人のウマ娘は特に会話を広げるような事もしないまま、特別展示会場に辿り着いた。

 

 

八幡「着いたぞ。」

 

???「うむ、ご苦労。」

 

 

それだけ言うと、栗毛の長髪を靡かせながら颯爽と歩いて行った。っていうか全然展示物見てねぇじゃん。

 

 

八幡「……まぁいいか、俺も気になるものだけ見るか。」

 

 

とは言っても、俺の方もそんなに興味のそそられるような展示は無かったから、どんどん奥に進んだ。奥に進むと先にはさっきの栗毛のウマ娘が居た。

 

 

???「………」

 

八幡「………」

 

 

展示されているのは、誰もが知っている名ウマ娘とトレーナーの展示だった。大きなレースに勝利した時の姿、歴史的な偉業を達成した時の姿、様々な姿が展示されている。

 

俺もトレーナーである以上、確かにこういう舞台への憧れは多少なりともある。だが俺は別にそうまでしてこの舞台まで行きたいとは思ってない。俺が担当するウマ娘が目指す目標次第、って感じだ。

 

 

???「真の【王】が誰か、目に焼き付けてくれる。」

 

八幡「?」

 

 

近くに居たら誰にでも聞こえる声でそう言った……近くに居る俺もだが、周りも彼女に注目していた。そして彼女が見つめる……っとうよりも睨みつけている先には、3冠ウマ娘の姿があった。今の言葉に何の意味があるのかは分からんが、俺からは特別聞く事は何も無いし………もう行くか。

 

 

インタビュアー「あ、あの!あっ、突然で申しわけございません!私、テレビの取材(こういうもの)でして、実は今、展示に来られた皆さんの感想を伺っていまして……今、こちらの3冠ウマ娘の展示をご覧になっていましたよね?同じウマ娘として憧れるものがあるのでしょうか?」

 

???「無い。」

 

インタビュアー「えっ……そ、そうなんですね。」

 

 

即答とはな………まぁいいや、聞き耳少しだけ会話聞きながら出よっと。

 

 

???「……ここに在る者達は全て、非凡なる己が力を世に示した。その走りは確かに、歴史に刻まれる程であったのだろうな。だがそれは、【王】なき時代の輝きに過ぎぬ。世界はまだ知らぬのだ。【王】の走りがもたらす、真なる光輝を……故に示す、【王】たるは何たるかを。我が覇道にて、古今東西遍く傑物を踏み越えてみせよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「【王】とは、即ち、余である。」

 

 

俺は聞こえてくる彼女の声を左から右に聞き流しながら会場の出口に向かった。にしても、随分と我の強い奴だな……

 

 

ーーーベンチーーー

 

 

八幡「ふぅ……」

 

 

俺は特別展示を見終わって、飲み物を飲みながら休憩している最中だ。有名なウマ娘の展示で確かに凄いとは思ったが、あの展示のトレーナー達のようになりたいとは特段思わなかったな。

 

 

???「そこの貴様、席を空けよ。」

 

八幡「ん?あぁお前か……ん。」

 

???「ご苦労。」

 

八幡「………」

 

???「………」

 

八幡「………」

 

???「………」

 

 

なんか、意外とアッサリ終わったから時間余ったな……とは言っても今日はレースは開催されていない平日、レース場の開放はされていても場内の店舗は閉まっている。え、飲み物?自販機くらいはあるからな。

 

 

八幡「……帰らねぇの?」

 

???「……人を待っている、それだけよ。」

 

八幡「ふぅ~ん……」

 

???「お帰り、オル。展示はどうだったかな?」

 

???「姉上……確かめるには、充分であった。」

 

 

……おいおいマジか、姉がドリームジャーニーって事はコイツってもしかして………

 

 

八幡「お前、オルフェーヴルだったんだな……」

 

オルフェ「何だ、余の事を知らなんだか……無知よのう。」

 

八幡「無知で悪かったな、これでも今年入ったばかりの新人トレーナーなもんでね。」

 

ジャーニー「それで、貴方は?」

 

オルフェ「案内役だ。」

 

八幡「今日のところは、だけどな。トレーナーの比企谷だ。」

 

ジャーニー「それはそれは……ご自身の事もあったでしょうに。そんな中で妹をご案内していただけるとは。ありがとうございます。」

 

八幡「別に、行き先が同じだっただけしな。それ以外は何もしてない。」

 

ジャーニー「そうであってもです。」

 

オルフェ「帰る。姉上、茶と菓子の用意を。」

 

ジャーニー「そうだね……お疲れ様でした。後の事は姉である私にお任せください。では、失礼します。」

 

 

言われなくてもお任せします。

 

 

 




っという事で、お次のストーリーはオルフェーヴル様です!

最初はこんな感じになりましたけど、今後どうなるかなぁ~?
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