比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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八幡side

 

 

「いやぁ〜毎週毎週助かるよ〜!こんな事してくれるトレーナーさんは比企谷さんくらいだよ。」

 

八幡「いつもウマ娘の為にこんな地味な作業してくれてるんですから、このくらいの手伝いくらいしますよ。」

 

「はははっ、おかげで作業が捗るよ。でも無理はしないでね?君の本業はトレーナーなんだから。」

 

八幡「はい、なので無理の無い程度にやってます。」

 

 

トレセン学園に配属されてからは色々見えるものが増えた。その1つが用務員の存在だ、この人達が日々コース場の整備なんか色々してくれているおかげで、ウマ娘達が怪我無くトレーニングを行えている。この人達無くしてウマ娘の無事故は成り立たないとも言えるだろうな。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

「比企谷さん、今日も助かったよ。」

 

八幡「いえ、じゃあまた手伝いますので。」

 

「ありがとうね〜!」

 

 

……さて、俺もトレーナー室に向かうか。

 

 

八幡sideout

 

オルフェside

 

 

「ね、ねぇ?何してると思う?」

 

「分かるわけ無いじゃん!でも威圧感ハンパな〜い!」

 

「聞いてみたら?何してるのって?」

 

「無理無理無理!!絶対睨まれるじゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルフェ「………」

 

「……王よ、御身自らこのような場で待たずとも、我々がトレーナーを連れて参ります。」

 

オルフェ「その結果が昨日のアレだ、貴様は余に再度同じ屈辱を味わえと申すか?」

 

「っ!!いえ、滅相もございませんっ!!」

 

 

あのトレーナー……選抜レースで群がって来た有象無象とは違う。余の走りを見たにも関わらず興味を示してさえいなかった、それどころか誘いも断った………あの者の考えは知らんが、余の命を蹴った事の度胸だけは見上げたものよ。しかし、それでは余の気が収まらぬ。

 

 

ーーー予鈴10分前ーーー

 

 

「………王、これ以上は流石に遅れてしまわれます。」

 

オルフェ「……うむ、貴様もご苦労であった。」

 

 

まさかこの時間になっても現れぬとは……余の見込み違いか?

 

 

ーーー昼休み・カフェテリアーーー

 

 

………今日は姉上が居らぬ。いつもなら臣下の者達が席を確保しているのだが、この人の多さを見るに間に合わなかったと見るべきか。

 

 

「申しわけありませんオルフェーヴル様。我々の力及ばず、席を確保する事が出来ませんでした。」

 

オルフェ「………」スタスタ

 

「オ、オルフェーヴル様?どちらに?」

 

オルフェ「………相席を許可せよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……ん?あぁ、どうぞ。」

 

 

よもやこんな場所で目当ての者に会うとはな……

 

 

オルフェ「貴様の食べているその茶漬け……具は何だ?」

 

八幡「具?鰆だけど。」

 

オルフェ「………その具はこの学園の茶漬けの品目には無かった筈だ。」

 

八幡「だろうな、だって俺が作ったし。」

 

オルフェ「……貴様が?」

 

八幡「あぁ。」

 

オルフェ「………その品を余に献上せよ。」

 

八幡「え、ヤダよ。コレ俺の昼飯だし。自分の持ってこいよ。」

 

オルフェ「貴様には聞きたい事がある、昨日の誘いの件も含めて説明してもらう。」

 

八幡「説明って言われても、昨日お前の臣下とやらに聞かなかったのか?聞いたのならあれが全てだ、それ以外に答えなんてねぇよ。」

 

 

傅く様子も跪く様子も無い……それどころか余と対等に会話をしている。身の程知らずな……っと言っているところだが、それでは逆効果。

 

 

オルフェ「………その茶漬け、材料は?」

 

八幡「ん?あるけど。」

 

オルフェ「………調理を、依頼する。」

 

 

余の後ろに控えていた臣下達が息を呑み、声を荒げているが、今はそのような些末な事はどうでもよい。

 

 

八幡「………やっと話を聞けそうだ、少し待ってろ。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「はい、茶漬け。」

 

オルフェ「………」

 

八幡「まっ、とりあえず先に食事済ませろよ、ゆっくりで構わねぇからよ。それからお前の話を聞く。」

 

オルフェ「………」パクッ

 

 

………美味い。

 

 

オルフェ「………」ズルズル

 

八幡「ゆっくりで構わないって言ってんのに……」

 

オルフェ「……美味であった。」

 

八幡「食うの早ぇよ、出してものの数分かよ。」

 

オルフェ「……して、昨日の話だ。貴様を呼んだ理由………あの日、貴様は何を見た?」

 

八幡「……というと?」

 

オルフェ「………貴様だけだ。先の選抜レースで我が威光を前にし、他の者達と違う色味を宿していたのは……真直に答えよ。貴様は、私の走りに何を見た?」

 

八幡「そうだな………まぁ端的に言えば、不満じゃないか?」

 

 

………

 

 

オルフェ「それで?」

 

八幡「………はぁ、もっと言えば自分の実力不足。」

 

「っ!?あ、貴方、王になんて事を「よい。」っ!」

 

オルフェ「……では貴様は、先の走りで私に何が足らぬと見た?」

 

八幡「色々あるが、今言った方がいいか?もうすぐ昼終わるぞ?」

 

オルフェ「……今日の放課後、使いを送る。」

 

八幡「……分かった、じやあまた放課後だな。」

 

 

放課後までの猶予か……まぁよい、この茶漬けと理由を聞けただけでも良しとしよう。

 

 

オルフェ「おい、そこの。放課後になったらあのトレーナーの元に行き、余の部屋に連れて……いいや、余の部屋に案内せよ。」

 

「ははっ!」

 

 

 




オルフェ様、どうやら頼み方を覚えた?
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